高校留学を考えているけれど、何から始めたらいいのか分からない
そんな不安な気持ちでネット検索をすると、最初に目に入ってくるのは、多くの場合、留学エージェントの広告やPR記事です。
とりあえず無料で資料を送ってくれるみたいだし、連絡してみようか…
ここまではまったく問題ありません。ただし、
- そのエージェントが扱っている国や学校に選択肢が偏っている
- 費用が高いプランばかり勧められてしまう
- 「今すぐ申し込まないと間に合わない」と不安をあおられてしまう
といった相談が、留学パパのところにも少なくありません。
「専門家」と名乗るエージェントに相談することで、「安心して高校留学を考えていきたい」という気持ちは、親御さんにとっても、お子さんにとっても自然なことです。
だからこそ、一度立ち止まって
「そもそも、エージェント選びとはどういうものなのか?」
という基礎知識を押さえてから動き出してほしい、という思いでこのページを書いています。
高校留学のエージェント選びが「思ったより難しい」理由
高校留学の情報は、ここ数年でぐっと増えました。
その一方で、
- 情報の多くがエージェント側の発信に偏っている
- ランキングサイトや比較サイトの中には、広告色が強いものもある
- 「悪質なあっせん業者」に関するトラブルも、国や公的機関から注意喚起が出ている
という現実もあります。
例えば、日本学生支援機構(JASSO)の「留学エージェントの利用について」では、エージェント利用時の注意点やトラブル事例が詳しくまとめられています。
また、文科省・JASSOが運営する「トビタテ!留学JAPAN 高校生の留学準備ガイド」でも、
複数のエージェントを比較し、自分の希望や条件に合うプログラムを選ぶことの重要性が強調されています。
こうした公的な情報からも分かるように、「なんとなく雰囲気が良さそうだから」だけで1社に決めてしまうのは、やはりリスクがあります。
そこで留学パパは、高校留学のエージェント選びについて、
いきなり会社を決めるのではなく、まずは「基礎知識」を押さえるところから始めてほしい
と考えています。
まず押さえておきたい「3つの基礎知識」
ここからは、留学パパが数十社のエージェントを歩き回り、さらに多くの保護者の方から相談を受ける中で見えてきたエージェント選びで必ず押さえておきたい「3つの基礎知識」を紹介します。
それぞれのポイントは、別記事で詳しく解説していますが、このページでは 「全体像をつかむこと」 を目的に、要点だけ整理しておきます。
① エージェントを使う意味と、自己手配との違い
エージェントを使わずに、自分で学校に直接申し込んだ方が安いのでは?
ネットで調べれば、情報は自分で集められるのでは?
と考える方も増えています。
結論だけ言うと、物理的には自己手配も可能 です。
ただし、高校留学は“未成年の長期海外生活”という点が大人の留学と大きく違います。
- 現地の教育システムや単位認定の仕組み
- 現地での生活環境や治安、医療、保険の情報
- トラブル時の学校・教育委員会との調整
など、「分からないことが分からない」状態からスタートする中高生をどう支えるかが大きなポイントになります。
こうした背景も含めて、
「高校留学になぜエージェントが必要なのか?」をまとめたのが、こちらの記事です。

② 手数料とサポート内容の関係を理解する
エージェントを調べていると、こんな疑問が出てきます。
手数料が“無料”の会社と、“高額”の会社は、何が違うの?
オプションサポートって、本当に必要?
高校留学の業界は、残念ながらまだ料金体系やサポート内容がとても分かりにくい分野です。
- どこまでが「基本サポート」なのか
- どこからが「オプション」なのか
- 支払うお金がどのサービスに対して発生しているのか
を理解せずに契約してしまうと、
結局、何にお金を払っているのか分からないまま高額になっていた
ということも起こり得ます。そこで、
- エージェント手数料はいくらくらいが目安なのか
- 必要なサポートと、不要なオプションの見分け方
を整理したのが、次の解説記事です。

③ 「評判の良い会社」はどこが違うのか?
最後の基礎知識は、エージェントの「中身」をどう見抜くかという視点です。
- 「大手だから安心」とは限らない
- 「口コミが多い=自分に合う」とも限らない
というのが、エージェント選びの難しいところです。
留学パパがたくさんのエージェントを見てきた中で、
- 生徒・保護者への説明の丁寧さ
- トラブルが起きたときの「動き方」
- 担当カウンセラーの留学経験・価値観
など、「本当に信頼できる会社には共通しているポイント」がいくつかあります。
以下の記事では、「評判の良い会社のチェックポイント」を具体例とともに整理しています。

こんな人こそ「エージェント選びの基礎知識」が役に立ちます
このページでお話している内容は、特に次のような方に向けたものです。
- 中学〜高校生本人
- 「留学したいけれど、どこに相談したらいいか分からない」
- 「ネットの情報が多すぎて、かえって不安になってきた」
- 保護者の方
- 「子どもには良い経験をさせたいけれど、失敗やトラブルは避けたい」
- 「お金の話も絡むので、営業トークだけで決めるのは不安」
- すでに資料請求をしている方
- 「他にも相談した方が良いのか?」
- 「提案されたプランが妥当なのか?」を確認したい
もし今、どれか1つでも当てはまるなら、エージェントに会う前に一度、基礎知識を整理しておく価値は大きいと思います。
エージェントに相談する前にやっておきたい3つの準備
エージェント選びをスムーズに進めるために、相談前にぜひ次の3つだけはやっておきましょう。
1. 親子で「目的」と「優先順位」を話し合う
- どのくらいの期間、どんな留学をしたいのか
- 英語力・経験・性格など、本人の現状と不安
- 家計として考えられるおおよその予算
をざっくりで構わないので親子で言葉にしておくと、エージェントとの相談が一気に具体的になります。
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2. 「高校留学の全体像」が分かる情報に一度目を通す
エージェントの説明だけで全体像をつかもうとすると、どうしてもその会社の得意分野に話が偏りがちです。
一度、中立的な立場のガイドを読んでから相談に行くと、
- その説明は、この本とどう違うのか?
- このプランだと、別の選択肢はどんなものがあるのか?
といった具体的な質問がしやすくなります。
📕 体系的に全体像を知りたい方へ
留学パパが書き下ろした高校留学のリアルな40の疑問と不安に答えたガイドブック
『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本〜』をぜひ手に取ってみてください。

3. 「同じ目線で相談に乗ってくれる人」を確保しておく
留学パパが娘のエリンの高校留学を考えてリサーチし始めたとき、一番気になったのは「この人は自分と同じ目線(教育的な視点)で語ってくれる人だろうか」という点です。
それが「留学パパ」の活動を始めるきっかけになったのですが、実際のところ、ほとんどの留学エージェントの担当者は「代理店(ビジネス)」だったんです。
そんな苦い思いをした経験があるので、同じように真剣に高校留学を考える人を応援したいと思って活動しています。
個人的な不安や悩みを「同じ目線」で受け止めていくために、 留学パパ&エリンのLINE@無料相談窓口を設けました。
- 自分にどんな留学が合いそうか
- エージェントから受けた提案の“第3者チェック”
なども含めて、気軽にご相談くださいね。

まとめ:もっと詳しく知りたい方へ
エージェント選びは、会社を選ぶ作業であると同時に、親子で「どんな留学を、どんな気持ちで選ぶのか」を考える時間でもあります。
- 何となく不安なまま、営業トークに流されて決めてしまうのか
- 自分たちの軸を持って、納得して選ぶのか
その違いは、留学の準備期間だけでなく、現地での過ごし方や、帰国後の進路にも大きく影響してきます。
ぜひ以下の留学パパの動画もご覧ください。



