この記事を書いた留学パパはこんな人
「高校留学にかかる費用をできるだけ抑えたいです。」
「学校選びや手続きなどは、できれば自分でやってみたいのですが、可能ですか?」
「留学エージェントを使わずに高校留学することはできますか?」
最近は特に円安の影響もあって、高校留学にかかる費用を少なくするために、自分でリサーチをして、海外の学校や教育委員会から情報を得て、何とか自分の力で手続きができないかと考えている人が増えています。
僕からの答えはシンプルです。
結論から言うと、「物理的には自己手配は可能」です。けれども、全くおすすめできません。
法外な手数料を支払ってサポートしてもらう必要はないんですが、未成年である中高生の留学なので、「プロ」の力は必要です。
そして、「エージェントを使わないことが節約になるとは言えない事実」があるんですね!
今回は、高校留学するのに、なぜエージェントが必要なのか?そもそも、エージェントって何をしてくれる会社なのか?について、掘り下げてお伝えします。
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いきなりですが、日本にいる中高生が進学先を考える時、どうやって情報収集していますか?
担任の先生に相談する人もいれば、兄弟や友人(先輩)などから実際の学校の様子を聞く人もいるでしょう。
最近では、オープンスクールも開催されているので、自分の目で見てみることによって、すべてではないにせよ、何となく学校の雰囲気を感じられる機会がありますよね。
そして、皆さんが最も気にすることと言えば、「偏差値」ですよね!
普段の学校の成績はもちろん、試験の結果などから、自分がどれくらいの学力があるのか?や、希望する高校に入れるかどうか(自分のレベルに合っているかどうか)で判断する人も多いと思います。
一言で言えば、日本の高校へ行くのであれば、情報は十分あって、手続きのことはもちろん、入学後のトラブル対応についても、親や先生がサポートしてくれるので、何の心配も必要ありません。
ところが、海外の高校となると、どうでしょうか?
情報は十分にありますか?
現地の学校についての情報だけではありません。
現地生活(気候・住環境・買い物・病院・乗り物・保険、、、)について、どれくらい知っていますか?
現地で何かトラブルに遭った時、サポートしてくれる人(安心して相談できる人)はいますか?
「そんなのはネットで調べれば分かるし、困ったことがあったら、現地の先生やカウンセラーに相談すれば大丈夫でしょ?」
この意見(質問)に対して「YES!」と答えられる人は、もうこの先を読まなくても大丈夫です(笑)。
自信を持って、自分ですべて手配して留学をすると良いと思います。
でも、日本とは全く違う国での生活です。
「分からないことが分からない」というところからスタートするのが高校留学ですよね?
それを補ってくれるのが、留学エージェントなんです!
主なサポート内容は以下の通りです。(※エージェント各社によって、項目や内容、料金について、かなり違いはあります。)
◆各国の基本情報(生活環境・気候・暮らしやすさ・治安などの一般的な情報)の提供
◆各国の教育システムに関する情報の提供
◆学校や教育委員会についての一般的な情報の提供(学校選びの提案)
◆事前の問い合わせ、及び申込手続き(必要書類のリストアップ・願書作成・ビザ申請など)のサポート
◆その他、渡航までの準備に関わる情報提供とサポート(航空券・海外留学保険・学費の振込・渡航前のオリエンテーション・英語レッスンなど)
◆渡航後の状況確認(取得科目・単位・進路相談など)とトラブル対応(学校や教育委員会の担当者との連絡・相談)
あえて乱暴な表現をすると、「留学エージェントに任せておけば、留学前も留学後も心配は要らない」ということになります。
「自分ですべて留学手続きをしよう!」と考えている人に、もう一度聞きます。
本当にすべての情報収集や手続き、トラブル対応まで自分(又はご家族)だけでできますか???
高校留学する上で、留学エージェントの役割というのは相当大きいと言えます。
ですから、逆に言えば、留学エージェントがきちんとしていない場合は、高校留学の充実度・満足度に大きく影響することもあるんですね!
というのも、「どのエージェントでも同じ情報がもらえる、同じサポートが得られるわけではない」のが実情だからです。
話が逸れてしまうので、エージェントの選び方(見分け方)については、別の記事を読んでもらえたらと思います。
今回は「留学エージェントがどうして必要なのか?」について、さらに掘り下げていきますね!
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キーワードは「未成年者の留学」です。
18歳以上の「大人の留学」であれば、いろんな意味で自由がある一方で、すべてが「自己責任」です。
これは日本でも同じですよね!
地方から上京する大学生に、親が同伴するなんていうケースは稀ですし、
日常生活のほとんどは「自立した大人」として、振る舞うことが求められます。
しかし、18歳未満の未成年となるとどうでしょうか?
保護者の同意がなければクレジットカードさえ持てないですし、当然ですが、高校へ行くのにも親の承認(印鑑)が必要です。
これは「子供たちを様々な危険から守る」という、一般社会の決め事なんですよね。
海外も例外ではありません。
国によって「成人年齢」は違いますが、留学生の場合は、必ずガーディアン(Guardian)やカストディアン(Custodian)と呼ばれる「保護責任者」が現地にいることが義務付けられています。
保護責任者が何をしてくれるか?については、ここでは深くお伝えしませんが、大事なのは「大人と同じように好き勝手にしても良い」のではなく、「いつも誰かが守っていなければならない」という原則があるということです。
「未成年者の留学」というのは、それくらい重い意味を持った留学だということを知っておきましょう!
では、未成年者である中高生の皆さんにとって、留学エージェントを使う意味って何なのでしょうか?エージェントが必要な理由を3つにまとめてみました。
「留学エージェントを使わない」という人の一番の理由は、エージェントに支払う手数料を節約したい!ということです。
エージェントの手数料については、別の記事でお話していますが、「無料」というところから、「100万円近い」という会社まで色々とあって、その違いに戸惑う人も少なくないんですね・・・。
正直言うと、高校留学の「業界」って、まだまだ未成熟で、サポート内容はもちろん、対応品質や手数料に至るまで、「かなりアバウト」なんです。
だから、調べれば調べるほど良く分からなくなりますし、「これって無駄じゃないの?」と思ってしまうこともあります。
しかし、言葉は悪いですが、いくらかの手数料をケチったとしても「元が取れない」、言い換えると「ほとんど節約にはならない」というのが現実なんですね!
分かりやすい例を2つ挙げますね。
1つは、これから高校留学しようとする皆さん自身が「分からないことが分かっていない」ということです。
先ほど説明した「国のこと」「教育システムのこと」「手続きに必要なもの」を始めとして、詳細まで理解している人がどれくらいいるでしょうか?
確かに、ネット検索をすれば、ある程度の概要までは理解できます。
でも、それが本当に自分に必要な正しい情報か?と聞かれたらどうでしょうか?
自信を持って大丈夫と言えますか?
進路選択は博打(ばくち)ではありません。
できる限り、正確な情報を知って、皆さん(皆さんのお子さん)にとって、最適な学校を選びたいですよね?
「やっぱり違ってました・・・」と言って、笑って済ますことができる人は良いですが、未成年者の留学なのに、出たとこ勝負もどうかと思いますよね・・・。
そして、もう1つは、事務手続きを間違えると留学(渡航)できないことがある!という点です。
一番分かりやすいのは、「ビザ申請」です。
ビザ申請は、条件が一つでも揃わなければ、ビザの許可は下りません。
申請するタイミング(時期)も重要です!
「更新期限」を間違えれば、再入国もできません。
実は、僕も娘のエリンの高校留学のために、自分でビザ申請をしてみたのですが、結構面倒くさいです。(もちろん、すべて英語です!)
そして、何よりも、間違いがあってはいけないので、とても気を遣います。
ビザ申請以外にも、送金手続きに手間取ってしまい、「振込期限に間に合わなくなった」という人もいます。
(そうなると、教育委員会や学校との交渉になります。)
確かに、「留学エージェントに手数料を支払うよりも、自分でやった方が安くなる」という考え方も理解はできます。
しかし、「あらゆる面に気を配り、時間を使い、ミスをしてはいけないというプレッシャーに耐え、実際に間違いがあったらすべて自己責任」という現実と天秤にかけた時、それは「手数料を節約できる」と言えるでしょうか?
百歩譲って、僕のような留学経験者であったり、「大人の立場」で考えれば、リスクを覚悟の上でチャレンジするのも良いと思います。
けれども、今回の話は「未成年者の留学」です。
留学エージェントに支払う手数料は「保険の1つ」と考えても良いと思います。
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僕がアメリカの大学留学をした頃は、まだインターネットがなかった時代です。
(正確に言うと、出始めた頃で、使い物にならなかったんです。)
図書館や書店を歩き回って、わずかばかりの情報を手にして、「留学って何?」というところから調べなければいけませんでした。
今から思えば、良い思い出ですね(笑)
今の時代は、Google検索をすれば、大抵の情報が一瞬にして手に入ります。
すごい時代ですね!
ただ、高校留学に関して言うと、過信をしてはいけません。
そもそも「日本の高校生のうち、1,000人に1人しか長期留学をしない」という現実があります。
この現実が何を意味するか分かりますか?
そうです。「高校留学の情報は限られている」ということです。
ネットであっても例外ではありません。
考えてみると当たり前ですよね!
留学する人が少ないということは、ネットに出てくる情報も少なくなるのは自然なことです。
「でも、実際にネット検索していると、たくさん情報が出ている気がするけど・・・。」
そう感じている人もいるかもしれませんね。
でも、そのほとんどが「留学エージェントが出している情報」だということに気がついていますか?
留学エージェントは「企業」です。
当然、ビジネスでやっている以上、出している情報は「中高生の皆さんにとって魅力的」なものばかりです。
そして、本当に重要な情報(例えば、学校情報や費用のことなど)は出しません。
というか、出せません。
なぜなら、その情報が「商売のタネ」であり、付加価値なので、無料で提供することはあり得ません。
では、留学エージェント以外の情報で、高校留学に関することがネットにどれくらい出ていますか?
もし皆さんが高校留学を選択するとして、「何で情報を得ましたか?」と聞かれた時、ネット情報だけということになると、かなり断片的な、偏った情報で大切な進路を決めることになるんですね!
「留学パパ」もネット上のブログはもちろん、YouTubeやSNSを使って高校留学情報を発信しているので、矛盾した話にはなるんですが、やっぱり「専門家」であるエージェントに直接会って、細かい情報を得るということは重要です。
例えば、興味のある国やエリアがあるとして、本当に自分に合った場所なのかどうか?は、自分一人で判断するのは難しいですし、やめた方が良いです。
様々な客観的な情報と、エージェントの担当者の「経験値」に基づいたヒントやアドバイスもぜひ参考にしたいところですね!
僕も娘のエリンの高校留学先を検討した時は、しっかりと信頼のできるエージェントの担当者から貴重な情報をいただきました。
実際にネット上に書かれていない話が満載で、「やっぱりネット情報だけを信用するのはリスクがあるなぁ」と感じましたよ!
当たり前過ぎる話ですが、高校留学の本番は「渡航後」ですよね?
いくら良い学校を選んで、手続きも無事にできて、渡航できたとしても、それは「スタートラインに立った」というだけのことです。
親元を離れて、言葉も通じない、右も左も分からない環境に飛び込むわけですから、「何も起こらないということがない」のが高校留学のリアルです!
留学当初のよくあるトラブルの例としては、
①ホストファミリーと合わない(食事、コミュニケーションの問題、ハウスルールなど)
②英語が分からず、学校の授業に馴染めない(課題が何なのかさえ分からない)
③友達が上手く作れず、引きこもりがち(学校も休みがち)
この他、病気(体調だけでなく精神面も含む)や怪我などに見舞われることもあります。
誤解のないようにお伝えしますが、皆さんがこうしたトラブルに必ず巻き込まれるという話ではありません。
それと、トラブル自体が必ずしも「悪いこと(ネガティブなこと)」というわけでもありません。
すべてが高校留学で起こり得る出来事であり、またこれらを経験することで成長の肥やしになるとも言えます。
しかし、実際に起きてしまうと、それは気分の良いものではないので、何とか解決したいですよね?
その時、本当に頼れるのは誰か?ということは、問題の早期解決には重要になってきます。
僕が確信を持って言えることは、「親は決してトラブル対応はできない」ということです。
日本にいれば、言葉に困ることもありませんし、親御さんも経験値があるので、ある程度の問題に対しては、的確なアドバイスができたり、学校の先生に頼ったりすることができます。
けれども、海外となると話は全く別です。
まず、ご両親が英語のコミュニケーションに困らないくらいのスキルがあるかどうか?から始まって、海外の様々な人たちの価値観を考慮して、状況を把握するようにしないといけません。
一方的に「うちの子がこう言っているから、何とかしてほしい」というだけでは、相手にしてもらえないこともあります。
特に欧米人は「空気を読む」という価値観に乏しくて、「言わないことは伝わらない」と考えていますし、議論をする場合は「納得できる客観的な根拠」を徹底して求めてきます。
感情論で訴えてしまうと、解決できるトラブルであっても、余計にこじれてしまうこともあるんですね!
僕がお伝えしたいことの意味ができるでしょうか?
結論を言うと、「トラブル対応は第三者(今回の場合は留学エージェント)に任せるのが一番」なんですね。
少し話は逸れますが、このブログを読んでくださっている親御さんに関しては、もう少しだけ突っ込んだ話をさせてください。
自分の子供が抱える問題に対して、「しっかりと耳を傾けて、気持ちを受け止める」ことはしてほしいですが、決してアドバイスはしないでください。
海外のこと、海外の人の考え方が理解できていない上に、実際に起きた事象に対して、大事なお子さんに対する情が出てくるので、公平な視点が持ちにくいんですね。
そこで何かアドバイスをしてしまうと、的外れな内容になることが本当に多いんです。
「親が問題をこじらせる」というケースは、日本にいる以上に起こりやすい問題なので、ぜひ気をつけていただきたいと思います。
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夢のある高校留学。
情報も欲しい。
でも、費用はできるだけ抑えたい。
僕も親の立場なので、その気持ちは十分理解できます。
けれども、声を大にして言いたいのは、「高校留学はそんなに甘くない!」ということです。
未成年者の留学は、成長に対する期待値も大きいですが、その分、色んな面でリスクもあります。
情報収集から始まって、各種手続き、そして、渡航後の様々な問題に対しての適切な対応まで、留意していなければいけないポイントが少なくないんですね。
留学経験者であり、英語もできる僕でさえプロの力を借りました。
多少の手数料がかかるとしても、それは「無駄なお金」ではありません。
必要経費ですね!
高校留学の専門家である、留学エージェントを上手く頼って、より充実した満足度の高い留学生活を目指しましょう!
エージェントが提供するサポートの詳細についてや、エージェントの選び方(見分け方)については、ぜひ以下の関連記事をご覧くださいね。
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