このブログを書いた「留学パパ」はこんな人。
高校留学をしてみたいと思っている人で、どれくらいの期間留学すべきか?について悩んでいる人は案外多いんですね。
高校留学には色んな種類があるという話は、他の記事でもご紹介していますが、「日本の高校を卒業する」という前提の人は、短期留学を考えると思います。
でも、今通っている高校を休んで、どれくらい行くのが良いか?という判断は難しいですよね。
高校留学で休んでいる間の単位の扱いがどうなるかによって、帰国後の進級や留年の問題があったり、大学受験のことも考えたりしなければいけません。
どんな目的で留学するのか?も大事ですし、どういった方法で留学するのが良いか?なども分からない人がいると思います。
今回はそんな皆さんの問題を解決するための記事を書きました。
「3ヶ月・半年・1年未満の比較的短期間で高校留学したい」と考えている人が、後悔しないために必ず知っておくべきことです。
それぞれの違いやメリット・デメリットについても、掘り下げてみましたので、ぜひ楽しんで最後まで読んでもらえたらと思います。
【重要なお知らせ】
この記事で紹介している費用については、US1ドル=約105円で計算しています。ご覧いただく時点での各国の為替レートに換算してご理解ください。
短期留学と一言で言っても、滞在期間によって内容も違えば、留学する目的も変わってきます。
まずは、大まかに「3ヶ月未満・半年・1年間」と分けて説明していきますね。 それぞれの違いをしっかりと理解していきましょう!
「3ヶ月未満」と言うと、数週間の場合もあれば、1ヶ月とか2ヶ月の場合もありますね。
1ヶ月未満であれば、夏休みや春休みを利用した短期留学になると思いますが、1ヶ月以上となると、学校のプログラムだったり、ニュージーランドやオーストラリアの1学期留学(ターム留学)だったりします。
実は、高校留学する人の約90%くらいが3ヶ月未満の短期留学なんですね。
これは僕の推測ですが、やはり「今通っている高校の授業や成績に影響が出にくい留学期間」というのが、人気の秘密だと思います。
そして、「いきなり長期留学は不安だし、とりあえず試しにチャレンジしてみたい!」という理由で、短期留学をする人も多いようです。
ただ、費用面のことを言うと、あまりコスパは良くないです。
短期留学だから、費用も抑えられるのでは?と考えている人がいますが、そうとも限りません。
例えば、3ヶ月間の短期留学でかかる費用は100万円を超えることが一般的ですが、方法によっては、半年間の留学でも百数十万円程度だったり、1年間の留学でも、150万円〜180万円前後で抑えることもできるんですね。
(もちろん、留学先の国や学校、私立・公立などの条件によって違います。)
つまり、「1日当たりのコスパ」で言えば、長期間であればあるほどメリットがあるということですね!
では、3ヶ月未満の留学は、どんな人におすすめなんでしょうか?
その答えは、「今通っている高校への影響を最小限にして、海外経験をしたい!」という人にピッタリです。
まあ、精神的にも経済的にも、最も無理がないんですよね。
親の立場で言えば、「本当に一人で海外生活を問題なくやっていけるの?」という心配があるでしょうし、中高生の皆さんにとっても、「自分の英語力で現地の高校でやっていけるのかなぁ?」という漠然とした不安があると思います。
なので、中3〜高1の春休みや、高1の夏休みを利用して、一度短期留学をして、そこで自信がついたら「長期留学(卒業を目的とした正規留学)を考えよう!」という人も多いですね!
あとは、日本の高校が独自に企画している留学プログラムを利用して3ヶ月程度の留学をする人もいますね!
(メリット・デメリットなどの詳細は後述します。)
ちなみに、短期留学の後に、本格的な長期留学がしたくなる人もいると思います。
別の記事で、「高校1年生で日本の高校を中退して、高校2年生からの卒業留学する」という人のための情報をまとめました。
ぜひ参考にしてくださいね。
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半年間(正確には5ヶ月程度)の留学についてお話したいと思います。
これは一般的には「ターム留学」とも呼ばれていますが、現地の高校の1学期間の留学のことですね。
それぞれの国や学区によって、教育制度が異なるので、1学期間が何ヶ月なのか?というのは違ってきます。
半年間のターム留学の場合は、「セメスター制」を採用している学校への留学になります。
「セメスター制」とは、1年間を前期と後期の2つに分けて、それぞれの学期で学んだ科目の成績評価が出る仕組みです。
日本の場合だと、年度が終わる3月になってはじめて、その学年で取った科目の成績評価が出ますよね?
それが、海外のセメスター制だと年2回(一般的には1月と6月)あるというわけですね。
ここまでの説明で分かる通り、ターム留学をすると、半年間の留学の成果を「単位として認めてもらえる」ということなんですね!
これは3ヶ月未満の短期留学と比べると、大きな違いであり、魅力の1つですね!
単位のこと以外で、ターム留学の魅力があるすれば、やっぱり「現地の生徒たちの普段の様子が分かるし、1学期間を通して実際に経験できる」ということです。
少し留学期間も長いので、クラス内で他の生徒と関わる機会が増えます。
だから、友達も作りやすいと言えるでしょうし、学校行事(課外活動)などにも参加することができます。
せっかくのターム留学ですから、できる限り色んな人と関わって、さまざまな経験をしたいですよね!
そのための時間があるというのは、大きな魅力です。
あと、もう一つメリットを挙げるとすれば、「少々つらいことがあっても我慢できる」という点です。
ホームシックから始まり、カルチャーショックや学校生活の問題、そして、ホストファミリーや友人関係の問題など、いろんな「壁」にぶつかることがあるのが高校留学です。
けれども、「期限が決まっている」と思えば、多少のつらいことは我慢できますし、メンタル的には相当楽な状態でいられますね。
だからと言って、何でもかんでも「投げやり」になったり、「努力を怠る」というのはダメですよ(笑)。
一生懸命頑張っても、どうにもならないことや、心が折れそうになることがあります。
その時に、良い意味で「開き直る」ことができれば、前向きに進むことができますね。
次に、もしターム留学のデメリットがあるとすれば、それは努力を怠ると「単位がもらえない可能性がある」ということです。
特に問題なのは「英語力」ですよね!
どんな科目を取るか?にもよりますが、興味のある分野が高い英語力を必要とする場合は、かなり苦戦するかもしれません。
当たり前のことですが、現地の学生と一緒に「英語で学ぶ」わけですから、最初の頃は「先生や周りが何を言っているのかも分からなければ、自分が(課題などで)何を求められているかもさっぱり分からない」という状態になると思います。
このこと自体は、どんな種類の留学でも共通しています。
しかし、ターム留学より長期間の留学となると、「単位を取るために成績を意識しなければいけない」というプレッシャーがありますから、必死にならざるを得ません。
その覚悟は必要ですよね!
最後に、1年留学について見ていきましょう!
「1年留学」と言っても、実際には1年間海外で過ごすわけではなく、大抵の場合は「10ヶ月間」になります。
現地が夏休み期間になると2ヶ月程度、学校はありません。
サマースクールに参加するという場合を除けば、日本人留学生は年度末で帰国することになります。
9月から始まる学校であれば、6月末に帰国するというわけですね。
1年留学の最大の魅力は、半年未満の短期留学に比べて「コスパが良い」ということです。
費用のことからお話すると、交換留学か私費留学か、あるいは公立高校か私立高校かによって、1年間にかかる留学費用は違います。
最も安く行けるのは交換留学ですが、滞在費と学費を合わせて、150万円〜200万円未満で留学することが可能です。(航空券代や保険代、お小遣いなどを除く)
前述の3ヶ月や半年未満の短期留学では、100万円〜150万円くらいが予算になるので、コスパの良さは理解できると思います。
(もちろん、私立高校などでは、年間350万円〜1000万円くらいまで幅があり、高額になります。)
コスパは何も費用だけに限ったことではありません。 留学生活の充実度も重要になりますね!
海外での生活も1年近くなると、留学当初の「何も分からない」という状態は脱して、楽しさも感じられるようになってきます。
英語もそれなりに分かるようになり、自分の言いたいことを伝えられるようになるので、学校生活はもちろん、友達と過ごす時間なども、とても充実してきます。
「日本に帰りたくない!もっと現地で高校生活を続けたい!」と思うようになる人も出てくるんですね。
1年間に行われるさまざまなイベントにも参加できるので、「コミュニティの一員」として経験ができるのも大きいですよね。
Halloween、Thanksgiving、Christmas、Easterなど、学校内外でイベントが盛り沢山です。
そして、楽しいことだけではなくて、「学び」も深まります。
1年間を通してネイティブの生徒たちと机を並べて学びます。
必修科目もあれば、選択科目もあって、1年間で8科目〜10科目くらい学ぶので、自分の視野を広げることもできますね。
よちよち歩きだった留学当初の英語力も、徐々に「英語を学ぶ」という段階から、「英語で学ぶ」段階にステップアップします。
留学当初は「英語力が不安で・・・」と言っていた人も、1年近くなると、新しい分野のことを「英語で」学べるようになるわけですから、その成長は著しいですよね!
1年留学は、海外の高校生活をすべて感じたい人にとって、最低限の留学期間と言っても良いと思います。
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1年未満の短期留学について、その特徴をお話してきましたが、実際に留学するとなると、どういう方法で行くか?というのは重要です。
大きく2通りの留学方法があります。
1つは、学校が主催しているプログラムを利用すること。
もう1つは、自分でエージェントや団体を探して、渡航先を選んで留学することです。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、主な特徴を説明していきますね。
最近では、高校受験の時に、「国際科(コース)があって、学校主催の短期留学プログラムが含まれている」高校を選ぶ人もいますね。
期間は1ヶ月〜1年までと幅が広く、姉妹校への留学というケースもあれば、通っている高校と提携している留学エージェントがすすめる学校へ留学するというケースもあるようです。
まず、そのメリットを挙げると・・・・
◆学校からオススメされるので、自分でゼロからリサーチしなくて良い。
(治安などの心配も少ない。)
◆同級生も同じプログラムで留学するので、安心感がある。
(場合によっては同じ学校へ留学する生徒もいる。)
◆単位の心配をしなくて良い。(帰国後もそのまま進級できる。)
他にもあると思いますが、大きくはこの3つになります。
「とにかく安心が一番!」と思っている人にとっては、これ以上ないメリットですよね!
よく旅行に例えられるんですが、「団体旅行」と似ています。
すべてパッケージになっていて、行き先もスケジュールも決まっていて、現地では添乗員がきめ細かく案内やサポートをしてくれるのが「団体旅行」の特徴であり、メリットですね。
では、デメリットは何なのでしょうか?
いくつかピックアップしてみると・・・
◆プログラム内容によって、自由に留学期間や学校を選べないことが多い。
◆自分で準備するのに比べて、費用が高い。
(エージェント手数料やオプションなどが多く含まれるので、割高になる。)
◆自分と同じ高校から、多くの生徒が同じ学校(留学先)へ派遣される場合もある。→日本人同士で依存しやすい。
さっきお伝えした「団体旅行」の反対で、「個人旅行」が好きな人にとっては、あらかじめ用意されたパッケージはつまらない感じがすると思います。
そして、必要以上に費用がかかるのも気になりますよね。
あとは「自分次第」という感じもしますが、「守られた環境」というのは、新しいチャレンジを邪魔することもあります。
「分からないことを分かるようにする。そのために1人でも必死で努力したり、問題解決をしようとする。」
そのプロセスを経験することで、大きな成長がありますよね。
同じ学校から来たクラスメイトがいたり、いつでも相談できる日本人スタッフがいたりするのは、一見メリットのような気がしますが、自分自身の成長という点では、デメリットになることがあります。
「留学する目的」と「周りに左右されない強い意志」を持ってチャレンジして欲しいですね!
学校のプログラムではなく、留学エージェントや斡旋団体などに自ら相談に行って、渡航先や時期を選んで留学するという人も多いと思います。
留学娘のエリンも、中3の時から色々とリサーチをして、実際に現地の学校を視察するなどして、自分に合った高校留学を選びました。
自分で渡航先や時期を選ぶメリットは・・・
◆自分が行きたい国、留学したい学校を数多くの選択肢の中から自由に選べる。
◆もし短期留学をしていて、「やっぱり卒業留学に切り替えたい!」と思った時に、切り替えることが簡単にできる。
◆自分で手配した方が費用は安く抑えられることが多い。
(エージェント選びを間違えると、費用が高くなることもあるので注意!)
簡単に言うと「自分の希望に合わせて、オーダーメイドな留学プランを考えることが可能」ということですね!
将来の方向性が明確に決まっている人であれば、学校のプログラムを利用しても良いと思いますが、選択肢を広げて、状況に合わせて進路変更したい人にとっては、自分で渡航先や時期を選ぶ方がメリットは大きいと思います。
一方で、留学のことをすべて自分で考える場合は、いくつかのデメリットもあります。
◆そもそも今通っている学校が自己手配での留学を認めてくれない。
(休学の扱いや、帰国後の単位認定など、柔軟に対応してくれないケースもあります。)
◆自分に合った留学エージェントや団体選びが、とっても大変。
(学校選びや費用面での影響も大きい。)
◆タイミングを間違えると、希望の時期に留学できないこともある。
留学パパによく頂く相談の中には、「留年したくない」という声を聞きます。
これは在籍している学校長の判断なので、個別に問い合わせしてみてください。
「どのくらいの期間までなら留年せずに進級できるのか?現地で取得した単位は認めてくれるのか?」など、具体的に自分の希望と合わせて質問するのが良いと思います。
あと、「エージェントや団体選び」については、本当に悩ましい問題の1つです。
具体的な話はまた別の記事でお伝えしますが、「自分にピッタリな学校が見つかるかどうか?」や、「渡航後のサポートは大丈夫?」という不安があると思います。
さらに、親としては気になる費用(手数料)の問題もありますね。 各社・各団体で全く違いますから、それらすべてをどう判断するか?は、とても難しいんです。
そして、自分で時期を選んで留学しようとすると、学校選びや手続きなどのタイミングも問題になってきます。
例えば、1年留学を希望しているのであれば、遅くとも1年くらい前からリサーチや願書提出などができる準備をしなければいけません。
「高1の9月から留学したい!」という人であれば、中3の9月には動き出したいですね。
(いつまでが期限か?というのは、希望する国や学校によって異なります。)
しかし、半年未満の短期留学を考えているのであれば、もう少し時間の余裕があります。
ギリギリでも受け入れてくれる学校は多いです。(ビザ申請も不要な場合もあって、手続きも早くできる場合が多いです。)
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「留学=英語力アップ」と考えている人は多いですよね。
確かに、周りがすべて英語の環境に飛び込むわけですから、日本にいる時より英語力は伸びます。
けれども、あまり過剰な期待はしない方が良いと思います。
これは「語学学校について」の記事でも詳しくお話していますが、
短期留学というのは、英語力アップよりは「日本でできない経験をすること」を目的にした方が、満足度の高い留学ができます。
なぜそうなのか? ここでは、「短期留学で英語力が伸びにくい理由」を2つお伝えしますね。
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「英語は単なる言葉」です。誰でも知っていますよね?
コミュニケーションの手段ですから、国籍や年齢に関わらず、その土地に住んでいれば、誰だってある程度は使えるようになります。
そんな当たり前の話なんですが、数ヶ月や1年程度でネイティブ並みの英語力になると思いますか?
一部の特別な才能がある人を除けば、そんなことはあり得ません。
努力次第ですが、普通の中学校を卒業したくらいの英語力の人であれば、数ヶ月未満であれば「挨拶+アルファ」くらいのレベル。
半年〜1年程度の留学であれば、「とりあえず、最低限必要なことは理解できるし、何とか自分の思いも伝えられる」というレベルです。
「私はネイティブ並みの英語なんて期待していない。今より少しでも上達すれば良いんです。」と割り切っている人は何の問題もありません。
しかし、「留学すれば、かなり英語力が伸びる」と期待しすぎるのは禁物です。
その理由は簡単で、「英語に触れる量と時間が短すぎるから」です。
浴びるように英語に触れている幼児が、英語を話すようになるのだって、最低数年はかかるんです。
(子供は2歳か3歳で言葉をよく話し始めますよね?)
中高生の皆さんが、1年未満の留学で流暢な英語の使い手になるには、かなり意識的に相当な量の英語に触れて、インプットとアウトプットを繰り返し、努力しなければいけません。
留学生活は英語環境だと言っても、何も考えずにボーッとしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまい、気がつくと「大して英語力も伸びずに帰国」なんてこともよくあります。
何を目標にするか?によって、英語力の伸びについては、違った見方や表現になると思いますが、短期留学で触れる英語の量や時間は、皆さんが思う以上に少ないと思ってくださいね。
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理由①ともつながっていますが、短期留学する留学生の多くは、「ネイティブの生徒ではなく、同じ国から来た留学生や、海外からの留学生とかたまりやすい」という傾向があります。
これは必ずしも悪いことではありません。
特に海外からの留学生と友達になるというのは、高校留学ならではのメリットですし、世界中に友達が作れるわけですから、素晴らしいことだと思います。
しかし、日本人である皆さんが、日本人留学生と多くの時間を費やすことに、何かメリットがあると思いますか?
初めての海外生活なので、ちょっとした寂しさやストレスを発散するために、日本語を話すことも時には大事かも知れません。
けれども、「英語力アップ」を目的にしている人にとっては、日本人と関わることのプラス要素は全くありません。
皆さんが留学する期間は相当限られていますよね?
理由①でもお伝えした通り、ただでさえ「英語に触れる量と時間が短い」んです。
気がついたら「周りには日本人の留学生ばかりで、いつも日本語が飛び交っている」という環境になってしまうことも多く、それでは絶対に英語力は伸びないですよね・・・。
あと、「海外からの留学生との関わり」についてですが、これも英語力アップのためには弊害になることもあります。
それは「海外からの留学生が使う英語」にあります。
「意思疎通できれば(伝われば)良い」というレベルであれば、コミュニケーションとしては成立するので良いんですが、皆さんが目指す英語が、もっと上のレベルの「ネイティブ並みの英語」だとしたらどうでしょうか?
残念ながら、多くの留学生の英語は「ブロークン(文法的には正しくない、または言葉の使い方が正しくない)」な場合が多いです。
(当然、英語レベルは人によります。)
たくさん触れれば触れるほど、皆さんが身に付ける英語も「ブロークンになりがち」ということですね。
「今の時代は、標準的な英語は存在しない!」なんていう話も聞かれますが、それはその通りです。
英語は使われる国や人によって、いくつもの方言があると言えます。
しかし、一方で現実的な話をすると、世界中どこへ行っても、「現地で使われる英語がその国では標準」なんです!
イギリスに行けば、イギリス英語が標準ですし、ニュージーランドに行けば、ニュージーランド英語が標準です。
現地で使われる標準の英語を学ばないのであれば、何のために留学するのでしょう?
「この国の英語が一番」というように優劣を付けて学ぶというわけではなくて、「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、わざわざその国を選んで留学しているわけですから、その国で伝わらない英語を覚える必要性はないですよね?
短期留学の場合は難しいケースも多いんですが、短期間であるからこそ、できる限りネイティブの人たちと過ごして、幅広くコミュニケーションを図る努力をして欲しいですね!
短期留学の種類や、それぞれのメリット・デメリットなどについてお伝えして来ましたが、やはり留学するとなると「後悔したくない」ですよね?
限りある時間を少しでも有意義に過ごして、最高の経験にするために、3つのヒントについてお話します。
ほとんどの人は留学前に「現地で自分がやりたいこと」をリストアップすると思います。
これは本気で考えてくださいね!
「本気」とはどういう意味かというと、「必ずやる」という前提で考えることです。
「やろうと思ってもできなかったらどうするんですか?」という質問が飛んで来そうですが、「想定通りできたかできなかったか?」じゃないんです。
目的達成のために、自分は「やったのか?やらなかったのか?」という行動の問題です。
想像してみてください。
1ヶ月の短期留学に行くとしましょう。
与えられた時間はせいぜい3週間くらいでしょうか。
その3週間で皆さんは何を実現したいですか?
それを実現するために、どんな行動をしますか?
1ヶ月の留学期間が終わり、帰国しました。
上記の質問に明確な答えを用意して臨んだ留学と、何も考えずに臨んだ留学、帰国後にどちらがより満足度の高い留学になると思いますか?
大事なのは「結果」ではなくて、留学の目的を達成しようと「行動したかどうか?」です。
その「行動にこだわること」が、短期留学で後悔しないために最も大事なことなんです。
もし、自分が留学する前に「自分がどんな行動をするのか?」を考えていなかった場合、ほとんどの人は帰国後に「こんなはずじゃなかった」とか「もっとあれをすれば良かった」という後悔の言葉を口にします。
(「楽しかったかどうか?」という問題ではありませんよ!)
今回の記事で、「短期留学は経験目的」というキーワードでお話して来ました。
どんな経験ができていたら、皆さんはハッピーなんでしょうか?
その問いに対する答えを持っているのは「皆さん自身」ですよね?
だからこそ、本気で考えなきゃいけないし、「必ずやる」と決めて行動して欲しいんですね!
「現地で自分がやりたいことにこだわる」というのは、短期留学のように与えられた時間が限られた人にとっては、絶対に外せないポイントになります。
今からさっそく、「やりたいことリスト」と「実現するための行動リスト」をノートに書き出してみましょう!
英語力アップの話の中で、日本人留学生との関わり方についてお伝えしました。
短期留学でどんな目的があるにせよ、「英語力アップ」はその1つに入りますよね?
そうであれば、「日本語は使わない」と覚悟を決めてください。
僕は親の立場でもあり、留学経験者の立場も分かっている人なので、限られた時間をできるだけコスパの良い、最高の時間にして欲しいと願っています。
つまり、かけた費用や時間に対して、その価値を十二分に感じられる留学をしてもらいたいということなんですね。
日本語を使って良いのは、親との連絡と日本のニュースをチェックする時くらいですかね。
あとは気分転換に邦楽を聴いたり歌ったりするくらいでしょうか・・・笑。
短期留学であれば、それくらいのストイックさでチャレンジしても大丈夫です!
(長期留学の場合は、少し違ったやり方もありますが)
もし皆さんが3ヶ月間のターム留学をするとして、日本語を使わないということに徹底して努力できたとしたら、おそらく帰国後の英語力は、今の皆さんの想像をはるかに超えるくらいレベルアップしているはずですよ!
3つ目は、今回の短期留学を「一生の財産にしたい」と思っている人に向けて、とってもおすすめな提案です。
それは「毎日英語でJournalを書く」ということです。
「Journalって何ですか?」という疑問が湧いてきた人もいるでしょうね。
簡単に言えば「日記のようなもの」です。
でも、日記とは少し違います。
日記といえば、「今日あった出来事」について思い出して書くというイメージですよね?
もちろん、それも書いて良いんですが、それだけではありません。
Journalで最低限書いて欲しい内容は以下のことです。
●高校留学した目的のためにどんな行動をしたか?
●今日あった出来事や経験について、どう感じたか?
●もっと良くなるために、明日チャレンジしてみたいことは何か?
ヒント①で、「短期留学して自分がやりたいこと」と「その目的を達成するためにすること」をリストアップしようという話をしましたね?
Journalでは、まず始めに「今日どんな行動やチャレンジができたか?」を書きます。
具体的な行動ができた日もあれば、全くできなかった日もあるでしょう。
いずれにしても、客観的に自分の行動を振り返ることが大事です。
なぜなら、「その目的のために留学しているから」です。
ついつい周りに流されて時間を過ごしてしまうことが多いのも留学生活です。
時にはそういう日があっても良いんですが、やっぱり「自分は何のために留学しているのか?」を日々思い返すことをしなければ、時間だけがあっという間に過ぎてしまい、さっきもお伝えした「後悔」につながるわけです。
次に、「目的のために行動できたかどうか?」について振り返った後は、「今日1日で経験したことや感じたこと」について、素直な気持ちを書き記します。
どんな1日であったとしても、昨日と同じ今日はないし、今日と同じ明日もありません。
そのすべての経験が、皆さんにとっては宝物のような時間だと思います。
自然に記憶から消えていくのはもったいないと思いませんか?
たとえ思い付いたことが「くらだらない」と感じることであってもOKです。
前向きであっても、後ろ向きであってもOKです。
良いことも悪いこともすべてを書き残しておきましょう。
最後に、「明日がもっと良い1日になるために、どんなチャレンジをしてみたいか?」について書きます。
高校留学の目的に対して、今日は具体的な行動ができなかったかも知れません。
または、行動はしたけど、思った通りの結果が得られなかったということもあるでしょう。
じゃあ、明日はどんな気持ちで、どんな行動を起こすと、目的に一歩でも二歩でも近づけるでしょうか?
何度でも言いますが、与えられた時間は限られています。
短期留学が終わった後の自分を強くイメージしてください。
「こんな素晴らしい経験ができたよ!」という自分と、「楽しかったけど、思ったことは何もできなかった(やらなかった)」という自分。
どちらの自分を見てみたいですか?
ここに挙げた3つのポイントを意識しつつ、好きなだけJournalを書いてみましょう!
できればすべて英語で書いて欲しいところですが、どうしてもそれだと時間がかかり過ぎてしまって難しいという場合は、日本語を入れてもOKです。
(あくまで「時々」ですよ!)
これは僕もやった経験があるので分かりますが、本当に「一生の財産」になりますよ。
卒業を目的とした長期留学(正規留学)に比べて、とても選択肢の多いのが短期留学です。
数週間から1ヶ月、3ヶ月、半年、1年と、自由に滞在期間を選べますし、どの国でも留学することが可能です。
ただ、選択肢が多いので、余計に迷ってしまうのも事実です。
短期留学を考える人は、日本の高校を卒業したいという人がほとんどですから、少し長めの留学になると、進級の問題や大学受験の問題も考慮しないといけませんね。
今回の記事の中で、最も重要になるキーワードが「高校留学する目的」です。
どの選択肢を選んだとしても、皆さんが希望する「高校留学の目的」が達成できないのであれば、何の意味もありません。
限られた時間だからこそ、勇気を振り絞ってチャレンジする留学だからこそ、「目的に合った留学」を選択して欲しいと思いますし、その目的を達成するための心構えやヒントもご紹介してきました。
一生に一度の高校時代です。
決して後悔することのない時間を過ごして欲しいと心から願っています。
個別に質問や相談がしたい!という人は、遠慮なくLINE@でメッセージくださいね。
今の皆さんが考えていること(希望や現在の状況など)を教えてもらえたら、より具体的なアドバイスや情報提供ができると思います。
待っていますね!
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