この記事を書いた留学パパはこんな人。

高校留学についてネット検索をすると、本当にたくさんの留学エージェントが出てきますよね。
「資料請求は無料です!」「カウンセリングも無料です!」と書かれていると、右も左も分からない状態では、藁にもすがる思いで問い合わせたくなると思います。
実は僕も、 40社以上の留学エージェントから資料を請求し、さらに数十社のオフィスを実際に歩き回って情報収集をした経験 があります。
正直に言うと、調べれば調べるほど、「何を信じて、どこを選べばいいのか?」が分からなくなってしまうんですね。
留学経験のある僕でさえそう感じるのですから、これから初めて高校留学を考える中高生や親御さんにとっては、もっとハードルが高いはずです。
一生に一度の高校留学。
エージェント選びを間違えると、その後の留学生活に大きな影響が出てしまいます。
この記事では、僕がこれまで集めてきた情報と、実際に高校留学させている親御さんからの声をもとに、
- 評判の良い会社に共通する特徴
- エージェント選びで「ここだけは絶対に外したくないポイント」
- カウンセリング時に必ず確認してほしい質問
を、できるだけ分かりやすくまとめてお伝えします。
《関連動画》
高校留学エージェント探しで「ネット情報だけ」を信用してはいけない理由
LINE@の無料相談でやり取りをしている方に、僕がよくお聞きする質問があります。
「どうやってエージェントを探しましたか?」
ほとんどの方が、「ネットで調べました!」と答えます。
ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのが、
「ネットに載っている情報は、誰が、何のために発信しているのか?」
という視点です。
ネット情報の「目的」を理解する
エージェントの公式サイトや広告の多くは、
- 高校留学がいかに素晴らしいか
- 自社のサービスを利用するとどれだけ安心で充実した留学生活になるか
といった ポジティブな情報 を中心に発信しています。
これはまさに「正しい営業活動」ですし、誰かが非難するようなものではありません。
問題は「その情報を、私たちがどう受け取るか」です。
写真や動画でキラキラした学校生活や自然の景色を見ると、一気にテンションが上がりますよね。
「費用も比較的リーズナブル」「中学卒業後すぐに渡航できる」と書かれていたら、前のめりになって問い合わせたくなるのも自然な反応です。
でも、それはエージェント側の“シナリオ通り”でもある、ということを覚えておいてください。
ポジティブ情報とネガティブ情報の偏り
物事には必ず「良い面」と「そうではない面」の両方があります。
高校留学の魅力
実際に現地で苦労したこと
合わなかった学校や、うまくいかなかったケース
どれも本当の「リアル」ですが、エージェントの公式サイトにネガティブ情報がほとんど載っていないのは不思議です。
留学経験と社会人経験を通して感じるのは、
ネット情報は基本的に「大げさ」で、内容が薄くなりがち ということです。
ホームページはお金をかければ、いくらでも見栄え良く作れます。
デザインがきれいで、サービス内容が魅力的に書かれているからといって、その会社が信頼できるかどうかは、また別の話です。
だからこそ、「ネット上の表面的な情報に、振り回されすぎないこと」がとても大切になってきます。
《関連記事》
文部科学省からも、留学に関するさまざまな情報が出されていますが、「留学エージェント」についての注意喚起もされています。ぜひ、読んでみてくださいね。
▶︎日本学生支援機構(JASSO)『留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について』
【関連動画】
学校選びより難しい?エージェントによってここまで違う
ここまで読んでいただくと、
「留学エージェントと言っても、それぞれ中身がかなり違うんだな」
と感じていただけるのではないでしょうか。
実は、高校留学では 「学校選び」以上に「エージェント選び」の方が難しい と言っても過言ではありません。
留学経験やビジネスの視点を持ってれば、自分なりに判断することもできます。
でも、多くの方にとっては、
- カウンセラーが丁寧に対応してくれるか
- 見積もりが予算内かどうか
くらいしか、判断材料がないのが現実です。
長期留学と短期留学の実績は分けて考える
高校留学には、大きく分けて
①1年以上の長期留学
②半年未満の短期留学
の2パターンがあります。
ここで気をつけたいのが、エージェントの「派遣実績」の数字の見方です。
「年間100名以上の高校生を派遣しています!」と聞くと、「実績豊富な会社」という印象を持ちますよね。
ところが、詳しく聞いてみると、
実はほとんどが短期留学
長期留学は10名程度しかいない
というケースも少なくありません。
「卒業を目指して3年間しっかり通う長期留学」がしたい人にとって本当に重要なのは、「長期留学の実績がどれくらいあるか」 です。
数字だけを鵜呑みにせず、「その実績の中身は、短期と長期でどう分かれているのか?」まで確認することが大事になります。
「どこの学校でも紹介できます」に潜む落とし穴
多くのエージェントは、カウンセリングの場で
「当社では、どこの学校でもご紹介できますよ!」
と話すと思います。
ビジネスとして「できません」とは言いにくいので、これもある意味当然です。
ただ、実際に紹介される学校は、
過去に派遣実績のある学校
現地の教育委員会や担当者とのパイプがある学校に偏りがちです。
その方が、やり取りもしやすく、トラブル対応もスムーズだからです。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、「本当にその学校が、自分(自分の子ども)にとってベストな選択肢なのか?」という視点を置き去りにしてしまうと、「もっと合う学校があったかもしれない」という結果になりかねません。
《関連記事》
▶︎高校留学エージェントの手数料はいくら?必要なサポートと不要なオプションの見分け方

本当に評判の良い高校留学エージェントに共通する3つのポイント
誰だって、エージェント選びで失敗したくはありません。
口コミサイトを読み込んだり、SNSの評判をチェックしたりする方も多いと思います。
しかし、匿名の口コミは、どうしても「書いた人の一部の体験」に偏りがちです。
大事な進路を、口コミだけで決めてしまうのは、やはりリスクがあります。
ここでは、僕が数十社を回った経験から感じた、「本当に評判の良いエージェントに共通する3つのポイント」 をまとめます。
① 長期留学の実績と情報量がはっきりしている
- 「毎年、どの国に何人くらい長期留学で送り出しているか」
- 「長期留学なら、どのエリアや学校に強いのか」
を、数字と具体例で答えてくれる会社は、やはり信頼度が高いです。
逆に、
長期と短期を全部まとめた数字しか教えてくれない
「詳しい数字は出てこないけど、実績はあります」という曖昧な回答
ばかりの場合は、長期留学のノウハウがあまりない可能性があります。
② ネガティブ情報も含めて「正直に」話してくれる
エージェント選びで一番難しいのは、
「カウンセラーがどこまで本当のことを話してくれているのか、分かりにくい」
という点です。
- 派遣実績の偏り
- 学校のメリットだけでなく、合わなかった事例
- 高校留学の「大変な面」
など、私たちにとって本当に必要な情報を、どこまで正直に伝えてくれるかで、エージェントの信頼度は大きく変わります。
手数料が安い、サポート内容が充実しているといった「表向きの条件」よりも、「話している内容にごまかしがないか」 を、じっくり聞き取ってみてください。
③ 「商品を売る人」ではなく「教育者の視点」を持っている
高校留学は、旅行商品ではなく「教育環境」の選択です。
本当に信頼できるエージェントは、まず
✅その子の得意・苦手、興味・不安を丁寧に聴く
✅親子の価値観や、将来像について一緒に考えてくれる
✅そのうえで、国・学校・プログラムを提案してくれる
という順番を大切にしています。
逆に、
最初から「おすすめの国・学校・プラン」の話ばかり
会社の強みや現地サポートのPRが中心
という場合は、「旅行代理店」に近いスタンスで話をしている可能性が高いです。
人生の進路を選ぶ相談 をするには、やはり「教育者の視点を持っているかどうか」が、決め手になります。
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カウンセリングで必ず確認したい5つの質問と、正直に話してもらうコツ
ここからは、僕が実際に すべてのエージェントで同じように投げかけていた質問 をご紹介します。
何十回も繰り返すのは正直しんどかったですが(笑)、これを続けたことで、各社のレベルや考え方の違いがはっきり分かるようになりました。
留学パパが全社に聞いた5つの質問
質問1:
「数ある留学エージェントの中で、私が御社を選ぶメリットは何ですか?」
- 「現地サポートがあります」「24時間対応です」だけを繰り返す会社は要注意。
- 他社との違いを、具体例を交えて説明できるかを見てください。
質問2:
「長期留学の派遣実績は、毎年どの国に何人くらいですか?」
- 年間50名以下だと、長期留学はそこまで得意ではない印象です。
- できれば、長期留学で年間100名以上の実績がある会社が望ましいです。
質問3:
「お金を余分に払ってでもお願いした方が良い、絶対に必要なサポートは何ですか?
逆に、なくても困らないサポートは何ですか?」
- ここで、自社の強みばかりを一方的に話し続ける場合は要注意。
- 本当に必要なサポートと、そうでないものを「学生の立場」で話してくれるかを確認しましょう。
質問4:
「御社でこれまで派遣実績のない高校をご紹介いただく可能性はありますか?
もしある場合、何を根拠に『うちの子に合う』と判断してくれるのですか?」
- 実績のない学校も候補に入れてくれるのか
- その判断をどの情報にもとづいて行うのか
を冷静に聞いてみてください。
質問5(手数料が30万円以上する会社の場合):
「他社と比べて手数料がかなり高いようですが、同じことをお願いして、なぜここまで差が出るのですか?」
- 「サービスの質が違います」とだけ繰り返す場合は、管理費の高さをごまかしている可能性も。
- 具体的に、どの部分にコストがかかっているのかを説明してもらいましょう。
正直に話してもらうための、最初のひと言
これらの質問に、どこまで正直に答えてくれるかが、エージェント選びの大きな判断材料になります。
そのために、カウンセリングの最初にこう伝えてみてください。
「御社以外にも、いくつかエージェントさんのカウンセリングを受けています。
長いお付き合いになるので、正直に話してくださるかどうかを大事にしたいと思っています。
これまでお話した会社の中には、ごまかす感じの方もいて、少し不安を感じているんです。
こう伝えることで、カウンセラーも「適当なことは言えないな」と感じますし、こちらも冷静な視点で話を聞きやすくなります。
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まとめ:高校留学成功のカギは「共に歩んでくれるエージェント」と出会えるかどうか
この記事を読んでくださっている皆さんが、
- どんな基準でエージェントを選びたいのか
- どんな人と長いお付き合いをしたいと思うのか
それぞれ考え方は違うと思います。
ただ、これまでの経験からはっきりと言えるのは、
正直に話してくれない会社、人の話をあまり聞かないカウンセラーに任せてしまうと、 選べる学校も変わってしまうし、実際に留学が始まってから、何かあった時の対応にも不安が残る
ということです。
未成年の高校留学だからこそ、「情熱」と「信念」を持って、共に歩んでくれるエージェント に出会えるかどうかが、成功の大きなポイントになります。
「情報が多すぎて、何から考えたら良いか分からない」
「見積書や紹介された学校が“妥当かどうか”が判断できない」
そんな方は、一人で抱え込まずに、ぜひ一度ごLINE@無料相談ください。

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