高校留学において、現地での滞在方法として代表的なのがホームステイと寮生活です。
「この2つの違いは何か?」「うちの子にはどちらが向いているのか?」
というご相談を、留学パパのもとにも本当によくいただきます。
どちらを選んでも「絶対に失敗」ということはありませんが、
お子さんの性格や留学の目的と合っているかどうかで、現地での満足度は大きく変わります。
このページでは、留学パパ自身の経験や、実際に高校留学をした生徒たちの声をもとに、
- ホームステイと寮生活の基本的な違い
- それぞれに向いているタイプ
- どちらを選ぶか考える時のポイント
を、できるだけわかりやすく整理してみました。
ホームステイ・寮生活それぞれの詳しい特徴やメリット・デメリットは、個別の記事でくわしく解説していますので、「もっと知りたい」という方はそちらもあわせて読んでみてくださいね。
高校留学の滞在方法は大きく分けて2つ
高校留学の滞在先は、国や地域、学校によってさまざまなパターンがありますが、
中高生の高校留学でよく選ばれるのは、次の2つです。
ホームステイ:現地の一般家庭の一員として生活するスタイル
寮生活(ボーディングスクール):学校が運営する寮で、他の生徒と共同生活を送るスタイル
どちらも、きちんとした受け入れ体制やルールのもとで運営されており、どちらか一方が「良い」「悪い」というものではありません。
大切なのは、
「自分(うちの子)がどんな環境であれば、安心して、のびのびと成長できそうか?」
という視点で、一緒に選んでいくことです。
ホームステイと寮生活の違いをざっくり整理してみよう
ホームステイと寮生活は、どちらも「海外で生活する」という点では同じですが、
- 生活の中心になる場所
- 英語を使う相手
- 自由度や生活リズム
- サポートの受け方
- 費用のイメージ
など、実際の暮らし方には大きな違いがあります。
このページでは、まずホームステイと寮生活の違いを比較表で整理しています。

上の表を見ていただくと、
「生活の場が家庭なのか、学校なのか」
「同年代の友達と過ごす時間が多いのか、家族と過ごす時間が多いのか」
「自由な時間が多いのか、スケジュールが決まっているのか」
といったポイントがイメージしやすくなると思います。
そのうえで、次の章からは、
「どんな人にホームステイ/寮生活が向いているのか」を、もう少し具体的に見ていきましょう。
ホームステイが向いているのはこんな人
ホームステイは、現地の家庭の中で生活すること自体が大きな学びになります。
- 現地の家族と一緒に食卓を囲む
- 日常の会話を通して、その国の考え方や文化に触れる
- 休日の過ごし方から、その土地ならではの暮らしを体験する
こうした「毎日の生活」そのものが、高校留学の醍醐味になっていきます。
現地のリアルな生活を味わいたいタイプ
✅観光ではなく、「その国の人としての暮らし」を体験してみたい
✅大人ともたくさん話をしながら、価値観を広げていきたい
というタイプのお子さんには、ホームステイはとても魅力的な選択肢です。
ある程度、自分で時間をコントロールしたいタイプ
ホームステイでは、放課後や週末の過ごし方を、自分で決められることが多くなります。
✅部活や習い事にも挑戦したい
✅友達と街に出かける時間も大事にしたい
✅一人でゆっくり過ごす時間もほしい
といった「自分ペース」を大切にしたい人には、ホームステイ生活が合いやすい傾向があります。
ホームステイのメリット・デメリット、ホストファミリーとの関わり方については、
別記事「高校留学でホームステイを選ぶメリット・デメリット|人気の理由と注意点」で詳しく解説していますので、
ホームステイが気になっている方は、そちらもぜひ参考にしてみてください。

寮生活が向いているのはこんな人
寮生活は、学校を中心とした生活リズムの中で、仲間と一緒に成長していく環境です。
- 寮の仲間と一緒に食事をする
- 放課後は部活動や課外活動に参加する
- 夜は自習時間で勉強に集中する
といった形で、1日の流れがある程度決まっていることが多いのが特徴です。
仲間と一緒に頑張る環境が好きなタイプ
✅同じ寮で暮らす仲間と、家族のような関係を築いてみたい
✅勉強も部活も、仲間と一緒に取り組みたい
というタイプのお子さんには、寮生活はとても相性が良いです。
同じように親元を離れてきた仲間たちと、喜びも不安も共有しながら過ごす時間は、大きな支えになります。
規則正しい生活の中で、自立したいタイプ
寮生活では、
- 起床時間・食事時間・自習時間・消灯時間
- 平日の外出ルール
など、生活リズムがあらかじめ決められていることがほとんどです。
一見すると「自由が少ない」と感じるかもしれませんが、
✅生活が乱れにくい
✅自分のことは自分でやる習慣が身につく
✅限られた時間の中で、やるべきことを考えて動く力が育つ
という意味では、自立心を育てる環境とも言えます。
寮生活のリアルな様子や、メリット・デメリットについては、
別記事「高校留学で寮生活を選ぶメリット・デメリット|向いている人の特徴と注意点」で、
具体的なエピソードも交えながらお話ししています。

滞在方法を選ぶときに考えてほしい3つのポイント
ホームステイと寮生活、どちらにも良いところ・大変なところがあります。
最後に、「うちの子にはどちらが合いそうか?」を考えるヒントとして、3つのポイントをまとめておきます。
① 留学の目的は何か?
- とにかく英語力を伸ばしたいのか
- 将来の進学(大学進学など)を見すえた学びを優先したいのか
- 人生経験として、価値観を広げることを重視したいのか
目的によって、どんな環境が合うかも変わります。
② お子さんの性格・今の学校生活はどんな感じか?
- 一人の時間がないと疲れてしまうタイプか
- いつも誰かと一緒にいる方が安心するタイプか
- 新しい家庭環境に飛び込むことを「楽しみ」と感じるか、不安が強いか
など、普段の学校生活や家庭での様子を思い浮かべながら、話し合ってみてください。
③ 予算と、行きたい国・学校の条件
同じ国でも、
公立高校+ホームステイ
私立高校+寮生活
などの組み合わせによって、必要な費用が大きく変わってきます。
「このくらいの予算なら、どんな国・どんな滞在方法が現実的か?」を知っておくと、選択肢も絞りやすくなります。
滞在方法だけでなく、高校留学の種類全体を整理したうえで考えたい方は、
交換留学や私費留学などをまとめた基礎知識の記事も、あわせて読んでいただくと理解が深まります。
▶︎高校生の交換留学!どんなメリット・デメリットがあるの?知っておくべき5つのポイント!
▶︎多くの高校生が私費留学を選ぶ理由は?国も期間も好きなように選べて、費用を安くすることもできる!?
迷ったときの「次の一歩」|情報+対話をうまく使おう
ここまで読んで、
「何となくイメージはできたけれど、うちの子の場合はどう考えたらいいんだろう?」
と感じている方も多いかもしれません。
そんなときは、情報を得ることと誰かと対話することの両方を上手に使ってみてください。
◆留学パパの書籍『中高生の海外留学|知るたび、自分と未来が広がるガイド』
高校留学の種類・滞在方法・費用・安全面など、保護者の方が気になるポイントを一冊にまとめたガイドブックです。
「まず全体像をつかみたい」という方におすすめです。
◆文部科学省のトビタテ!留学JAPANの記事「住まい探し・ホームステイ体験談」
具体的なホームステイの生活イメージを知りたい方は、体験談も参考になります。
実際にホームステイを経験した高校生たちのリアルな声がまとまっています。
◆高校留学経験者のエリンと一緒に学ぶ『高校留学準備レッスン「SLEEK」』
現地の学校で学ぶこと、先生やホストとのコミュニケーション、友達作りのヒントなど、留学経験者だから分かることを「50のオンラインレッスン」にまとめました。マンツーマンサポートで一緒に準備していきます。
◆個人的な不安や悩みを直接聞ける『LINE@での無料相談』
「この国でホームステイと寮生活の費用差はどのくらい?」「うちの子の性格なら、どちらから考えるのが良さそう?」など、
個別の状況に応じて、留学パパとエリンが無料でご相談に乗っています。
滞在方法に「絶対の正解」はありません。
大切なのは、お子さんと保護者の方が、納得して選べるかどうか。
このページが、そのための「最初の一歩」を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。


