この記事を書いた「留学パパ」はこんな人
中学校生活も2年目になると、勉強や部活動以外にも、「進路」や「受験」と言った言葉をちらほら耳にしますよね。
そして、中学3年生になると、親も先生も「卒業したらどうするの?」という、決まり文句のような言葉を投げかけてきます。(悪い意味じゃないですよ!笑)
高校留学を意識し始めた人から、
「中学2年生なんですけど、高校留学に興味があります。何から始めたら良いですか?」
「中学3年生で、高校受験するか、海外の高校をするか悩んでいます。」
といった相談が、留学パパのところにも多く寄せられています。
様々な理由から「高校留学」を選択肢の1つとして考えるようになった皆さんが、このブログを読んでくれていると思います。
今回は、「今から高校留学について調べたり、考えたりしよう!」と思っている人に向けて、「いつまでに、何をしたら良いか?」をテーマにお話したいと思います。
高校留学に向けての「第一歩」となる、大事な情報ですので、じっくりと読んで理解してくださいね。
《関連動画》
中学2年生の人が「今」やるべきことは3つあります!
中学2年生というのは、進路決定までに、長ければ1年以上の時間的な余裕がありますね。
※もし、「中3の秋から留学スタートしたい」という人は、この後に記述している「中学3年生の人が今やるべきこと」の内容をチェックしてみてくださいね!
高校留学について、中2の時期に最も考えておいた方が良いことは、「高校留学を本当に進路選択の1つとして考えても良いの?」という点です。
「高校留学に興味があるんだから、選択肢の1つにしているに決まってるでしょ!」と思う人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
日本の高校と違って、海外の高校というのは、言葉も違えば、生活習慣も違います。
学校で学ぶ内容も、教育に対する考え方も、国によって異なります。
そして、何よりも、卒業後の進路も大きく変わる可能性があります。
「何となくあこがれている」というだけで、選択肢の1つにしても良いかどうか?は、しっかりと情報や知識を集めてから判断しなければいけません。
そして、皆さんの多くは、「まだ両親や先生には伝えていない」という人なんじゃないかと思います。
中途半端な覚悟では、心から応援してもらうことだって、難しいかもしれませんよね?
そうならないためにも、これからお伝えする3つのポイントについて、よく理解して考えたり、行動してみると良いと思います。
今やるべきこと① 今いる学校の勉強と英語学習を一生懸命すること
よく考えると、当たり前のことですが、日本の学校であれ、海外の学校であれ、中学生までの間で学ぶ内容って、大きな差はありません。
どの国でも、中学校卒業までに、人間社会で生きていくために必要な知識や思考力、つまり、一般教養を学びます。
確かに、日本の教育って、受験があったり、暗記中心だったりと、マイナス面も多いですが、別に学んでいる内容に大きな問題があるわけではありません。
むしろ、他の国々よりも優れた部分がたくさんあります。
例えば、「読み書き」や「計算」などの分野では、世界トップクラスの教育が行われているんですね。
留学パパに届く質問の中に、こんなのがあります。
「私は勉強が苦手ですけど、海外でもやっていけますか?」
おそらく、質問してくれる人って、「テストの点数があまり良くない」とか、「通知表の成績が良くない」という意味で相談してくれているんだと思います。
けれども、最も大切なことは、
自分が何を学んでいるのか?という勉強の意味や目的を理解することです。
テストで良い点を取るのが目的ではなくて、13歳〜15歳の皆さんが、一人の人間としての教養を身につけることが大事なんですね。
○言葉の意味や表現方法を知り、文章の内容理解ができる力を身につけること。
○数字を含めた、論理的な思考力を養うこと。
○社会の仕組みやルール、そして、それが出来上がるために、人類が苦悩・葛藤
してきた歴史を知り、そこから学ぶこと。
○人とのコミュニケーションをするために、自分と異なる考え方や価値観を
理解するための知恵を学ぶこと。
○芸術・文化に触れ、人間としての感性を磨くこと。
○体のこと・健康のことを知り、身体を動かすことで、より良く生きるために
必要なことを知る。
数え上げたらキリがありませんね(笑)。
それって、日本だけじゃなくて、海外でも必要な「教養」なんですね!
知ってましたか?
だから、学校の勉強の手を抜いたらダメなんです!
日本の学校の勉強の手を抜く人は、海外へ行ってから、相当苦労しますよ!
娘のエリンが、高校留学で新しく学んでいる数学があるんですが、高校レベルの数学を「英語で」学んでいます。
日本語で理解するのも大変なことを、英語で学ばなければいけないんですよね。
もし、日本の中学校にいる時に、数学の勉強の手を抜いていたとしたら、どうなると思いますか?
「今、頑張っていること」は、必ず報われるし、「今、怠けてしまうこと」で、後で後悔することもあるわけです。
以下の動画も参考に見てくださいね!
《関連動画》
でも、学校の成績が悪いと、高校留学ってできるんですか?
学校の勉強が大事だということは分かったけれど、頑張っても成績が悪かったら高校留学できないんじゃないか?って、不安な人もいますよね?
「テストの点数=成績評価」になりがちな日本の教育ですが、
中学校の場合、きちんと出席して、宿題を提出していれば、「オール1」なんてことはあり得ないと思います(笑)。
留学パパや、皆さんのご両親が中学生の頃は、成績の付け方は「相対評価」だったので、必ず「5」の人がいれば、「1」の人もいるという、いわゆる「他人との競争」でした(汗)。
高校留学に必要な学校の成績について、結論を言いますね!
中3の時の評定平均で「3以上」を目指してください!
評定平均が「3」を下回ったからと言って、高校留学できないわけじゃありません。
ただ、実際に入学願書を出した時に「受け入れてもらえない」という可能性が高くなります。
つまり、高校を選ぶ際の「選択肢が狭くなる」ということなんですね。
まだ、皆さんは中2ですから、今からでも努力すれば大丈夫です!
ぜひ頑張ってくださいね!
今やるべきこと② 自分が興味のある国について、よくリサーチすること
あくまで、僕が接している中高生の皆さんの話ですが、
高校留学したい!と思っている国のことを、実はあまりよく知らないんじゃないかなぁ?
という気がしています。
興味を持ったきっかけは、人それぞれだと思います。
ある人は、海外ドラマや洋画、音楽を聴いて、その国に対するあこがれを抱いたのかも知れませんね。
またある人は、YouTubeやSNSなど、インターネットからの情報で興味を持ったという人もいるかも知れません。
中には、家族で海外旅行をしたことがきっかけという人もいるでしょう。
「きっかけ」は悪くないんですが、留学先を決めるのには、情報が不十分ですね!
もちろん、興味のある国について、すべての情報を得ることはできませんし、
全部理解できるくらいなら、高校留学する必要もないですよね(笑)。
○その国に住んでいる人はどんな人なのか?(人種・宗教・価値観・歴史的背景)
○その国の治安や法律などのルールはどうなのか?
○同じ国でも、エリアによってどんな違いがあるのか?
○その国が抱えている社会問題(差別・貧困など)は、日本と比べてどうなのか?
○実際に生活するとなると、利便性や生活環境(物価も含む)はどうなのか?
この他にも、文化・芸術・スポーツ面など、さまざまな角度から、その国の魅力であったり、場合によっては、欠点となる不安材料なども知っておくと良いですよね!
これは単に、皆さんの事前知識や基本情報のためというよりは、ご両親や学校の先生に対して、理解してもらうためにも重要なんですね。
皆さんの中には、親や先生にまだ相談していない人もいると思いますし、ひょっとしたら「猛反対されている」という人もいるかも知れませんよね?
ただでさえ、未知の世界へ飛び出そうとしているわけなので、「未成年である皆さんが本当に一人でやっていけるんだろうか?」って、周りの大人たちは心配するわけです。
その時に「何となく好きだから行かせて!」って言っても、すんなりと首を縦に振ってくれご両親や先生って少ないと思います。
だから、日本ではなく、その国でなければいけない理由を明確に語れるようにしたいですよね!
今やるべきこと③ 高校留学の全体像を理解してから、希望を絞り込んでいこう!
海外に対する「夢やあこがれ」は、高校留学を考える時のモチベーションとしては、とっても大切です。
でも、一方で「そもそも高校留学って何?」という、全体像を理解することを最初にやっておかないといけません。
○高校留学にはどんな種類があるのか?
○国によって、どんな違いがあるのか?
○生活費や学費などの費用面はどうなのか?
○現地での滞在方法にはどんな種類があるのか?
○何かトラブルがあった時は、どのような対処方法があるのか?
○学校で学ぶことはどんな内容?
○英語力が不足する場合でも、問題なく学校生活が送れるの?
この他にも、留学エージェントのことや、学校選び、入学申込手続き、ビザ申請のことなど、幅広い情報や知識が必要になってきます。
全体像を理解していないと、「今考えている高校留学が、自分にとってベストな選択肢なのか?」ということも分からないですよね?
例えば、「短期留学がしたい!」と思っていた人が、実はよく知っていくと、「卒業留学の方が良かった」とか、
「アメリカが良い」と思っていたけど、実は「カナダの方が自分に合っていた」なんていうことだって、よくあるんですね!
とにかく、留学パパの情報を中心に(笑)、基礎的な知識や情報をたくさん学ぶところからスタートですね!
中学2年生の場合は、時間の余裕があるので、しっかりと情報収集していきましょう!
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「中3の今からでも高校留学に間に合いますか?」→はい、できます!但し、4つのポイントをしっかりと理解しましょう!
中学3年生になると、いよいよ「進路選択」に向けて、頭を悩ます時期になってきますね。
自分の人生のことだけど、どこか親や先生の顔色を伺いながら、心に秘めていた「高校留学への憧れ」をいつ口に出そうか?と、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
と同時に、「今から高校留学の準備をしても間に合うの?」という疑問を感じている人もいるはずです。
ここでは、「中3のどの時期であれば、何をすれば良いのか?」について、詳しくお伝えしていきますね。
ポイント① やっぱり高校留学の準備は早いほど良い?1年前くらいが理想だけど、2ヶ月前でも間に合うことも!
高校留学を考え出すタイミングって、人によって違いますよね。
中学生になった頃から考えている人や、前述の通り、中2で思い立った人であれば、十分な時間をかけて準備ができます。
でも、
中3になってから高校留学を考え始めても、決して遅くはありませんよ!
確かに、一般的な話として、高校留学がスタートする1年前から準備をするのが理想と言われたりますが、これには理由があります。
高校留学の入学許可は、先着順で決まっていく。
人気のある高校から定員になって、締め切られていく。
ということなんですね!
これはどの国でも、私立・公立を問わず、だいたい同じです。
そうなると、裏を返せば、
定員に空きがあれば、どのタイミングでも大丈夫!
ってことになりますよね?
僕が知っている限りの情報では、新学期が始まる2ヶ月前に申し込みをして、留学許可がもらえたという人もいますね!
(ビザ申請などの手続きで、かなり焦ってしまうタイミングですが・・・)
もちろん、「先着順」なので、願書提出が遅くなればなるほど、希望の高校に行けなくなるという可能性は高くなってきますから、注意が必要ですね。
ポイント② アメリカ・カナダ・イギリスは新学期スタートは9月。では、いつまでに申し込むのがベスト?
国によって、新学期のスタートのタイミングが違います。
もっと言えば、入学できるタイミングが、新学期以外でもOKという国もあります。
アメリカ・カナダ・イギリスについては、新学期のスタートは9月です。
ただ、
アメリカとイギリスに関して言えば、卒業目的の正規留学ができるのは、私立の全寮制・ボーディングスクールのみです。
申し込み開始は、前年の9月からスタートしますが、イギリスの高校の場合、締め切りがかなり早いのが特徴です。
学校によって違いますが、早ければ10月末や11月中に締め切られるという学校もあります。
イギリスの高校は、「名門校」と呼ばれる学校も多く、ヨーロッパをはじめとして、世界中から教育熱心な家庭の子供たちが留学を希望します。
もし、イギリスに高校留学したい!という人は、1年前ではなくて、1年半とか2年前から情報収集をするくらいの余裕があった方が良さそうですね。
次に、アメリカの高校の場合ですが、理想は年内の願書提出ですが、多くの高校が、締め切り日を2月1日にしているようです。
もちろん、学校によっては、それより早かったり、遅かったりします。
前述の通り、「定員が来ると締め切られる」ので、特にトップ100校に入るような人気校を希望する場合は、10月とか11月には申し込みしたいですね。
「トップ100」に入る学校とは、名門校になるので、よほど学業に秀でているとか、親や親戚がその学校の卒業生というような、特殊な理由のある人が行く学校です。
カナダの高校留学は、私立だけでなく、多くの公立高校が留学生を受け入れています。
イギリスやアメリカと同様に、前年の9月から願書受付がスタートします。
公立高校については、ノバスコシア州など、一部の州を除いて、特に締め切りが設けられていません。
しかし、繰り返しになりますが、「先着順」なので、人気のある学校から締め切られます。
娘のエリンの場合は、カナダの公立高校へ留学していますが、前年の12月には願書提出をしました。
留学生の受け入れに積極的な公立高校が多いので、例えば、高校受験が終わったタイミングや、場合によっては、5月・6月になってからでも、9月入学に間に合うという学校もあります。
(但し、その年によって、応募状況が異なるため、絶対に大丈夫というわけではありません。)
ポイント③ ニュージーランド・オーストラリアの新学期は1月スタート。でも、入学可能時期は年4回ある!
南半球の国々では、日本とは違って、夏と冬が逆転します。
小学校から大学まで、新学期の始まりは1月になるのが、大きな特徴ですね。
そうなると、中3の1月(日本では3学期)からの入学が理想ですが、せっかくここまで通った中学校。
同級生と一緒に卒業式をしたから留学したい!と思う人は多いですよね。
じゃあ、翌年の1月まで待たないといけないのか?というと、そんなことはありません。
ニュージーランドやオーストラリアでは、1年間を4つの学期に分けているので、基本的にはどの学期からでも入学することができます。
ということは、日本で卒業式を終えてから、4月に渡航するということも可能になるわけです。
また、あまり良い話ではないですが、
「残念ながら高校受験が上手くいかなかった」という人であっても、3月から高校留学の準備を始めて、7月から(現地では3学期目から)スタートすることもできるんですね!
ここまで聞くと、どのタイミングでも高校留学できそう!と思いますよね?
確かに、留学自体はできるんですが、国によって入学基準(受け入れ基準)も違えば、入学してからの英語コースの履修の有無や、それに伴う正規授業での制限など、注意しなければいけないことがいくつかあります。
この点ついては、別の記事で詳しくお話していく予定です。(執筆中なので、今しばらくお待ちくださいね。)
ポイント④ 高校留学を考え始める時期はいつでも大丈夫!でも、行動する時に注意すべきこともあります。
中3になってから高校留学を考え始めても、高校留学する方法はいくらでもあることが分かりました。
「じゃあ、時間もあまりないから、早速行動しよう!」というのは良いことなんですが、行動する前に必ず覚えておいて欲しいことが2つあります。
①時間はなくても、やらなければいけないことは中2の人たちと同じ。
②いきなり留学エージェントに相談しない!
最初のポイントは、「情報収集はしっかりする」ということです。
確かに、中2までと違って、時間に余裕はないですよね。
でも、だからと言って、情報収集の手を抜いて良いということにはなりません。
ちょうど日本の高校進学を考える時も、いろんな角度から検討するように、将来を方向付ける大事な進路ですから、「なんとなく良さそう」というイメージで高校留学を決めないでくださいね。
高校留学の全体像を把握して、興味のある国については、しっかりと調べること。
これは、中2であれ、中3であれ、同じですね!
次に、これもかなり重要なポイントになります。
留学エージェントにいきなり相談に行くと、思わぬ落とし穴が!
進路が決まっていない!という焦りから、プロの留学エージェントに「藁をもすがる気持ち」で問い合わせをする人が多いんですが、ちょっと待ってください!
このタイミングで留学エージェントに行くと、どうなるか?
間違いなく、「早く手続きしないと間に合いません」と言って急かされます!
急がないといけないのは間違っていません。
でも、冷静さを失った状態だと、言われるがままに高い手数料を払って、その会社がおすすめする狭い選択肢の中から学校を選ばされてしまう・・・というケースは本当に多いんです!
もう少し時間をかければ、「他にも良い会社や、自分にピッタリの学校が見つかったのに」と後悔する人が後を絶たないんですね(汗)。
自分をPRしてしまう感じになりますが、
一呼吸置く意味でも、留学パパに相談してください!
僕の場合は、エージェントではありませんし、実際に娘のエリンを高校留学させている親の立場だったり、自分自身の経験だけではなく、皆さんから寄せられる様々な相談や情報を持っているので、力になれると思います!
しかも、LINE@であれば、無料で相談できます!
留学パパの願いは、一度しかない高校生活を含めた10代という貴重な時間を、悔いのないように過ごして欲しいんですね。
なので、可能な限り応援したいと思っています。
まとめ
高校留学を考え始めた「中学2年生」と「中学3年生」に向けて、「今やるべきこと」についてのヒントをお伝えしてきました。
本当に大切なポイントになるので、よく理解して、実際に行動してもらえたら嬉しいです。
動画でも、分かりやすく説明しているので、ぜひご覧くださいね。
《関連動画》
そして、「今、高校生なんだけど、どうしたら良いの?」と思っている人もいると思うので、それは別の記事でご紹介しているので、ご覧くださいね。
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