
中学2年生・3年生になると、だんだんと「進路」「受験」「卒業したらどうするの?」といった言葉を耳にする機会が増えてきますよね。
そんな中で、
「高校生になったら海外の高校に留学してみたい!」
という気持ちが生まれてきた人もいると思います。
一方で、
「高校留学って、そもそも何から始めたらいいの?」
「中3の今からでも間に合うのかな…?」
「親にどうやって話せばいいんだろう?」
こんな不安や疑問を抱えている中学生、
そして、その気持ちをどう受け止めたら良いのか悩んでいる保護者の方も多いはずです。
このページでは、
- 中学2年生のうちにやっておきたい「準備3ステップ」
- 中学3年生から動き始める時に、まず知っておいてほしいこと
をできるだけわかりやすくまとめてお伝えします。
「うちの子の場合はどうなんだろう?」という具体的な相談は、LINE@無料相談からいつでも聞いてくださいね。

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高校留学したい中学生は、今「何を」「いつまでに」やればいい?
最初にお伝えしておきたいのは、
「いつから考え始めたとしても、“今の自分”にできることは必ずある」
ということです。
たしかに、高校留学については「1年前から準備した方がいい」「早く動いた方が選べる学校が多い」という側面があります。
でも、「もう中3だから無理だ…」と、何も調べないまま諦めてしまうのは、ちょっともったいないです。
- 中学2年生の人には、「情報を集めて選択肢を広げる時間」 がまだたっぷりあります。
- 中学3年生の人でも、「行きたい国や時期を決めていく時間」 は十分にあります。
そのうえで、このページではまず、「中学2年生のうちにやっておきたい3つのこと」から順番にお話ししていきます。
中学2年生のうちにやっておきたい3つのこと
中学2年生くらいのタイミングで高校留学に興味を持った人は、ある意味でいちばん「お得なタイミング」と言えます。
なぜなら、決断までにまだ1年以上の時間があり、
- 情報を集める
- 自分の気持ちを整理する
- 家族とじっくり話し合う
というステップを、あわてずに進められるからです。
ここでは、中学2年生のうちにやっておきたい3つのステップを紹介します。
今やるべきこと① 今いる学校の勉強と、英語の基礎をしっかり固める
高校留学を考え始めると、
「どうせ海外に行くなら、日本の勉強はあまり意味がないのでは?」
「英語さえできれば何とかなるのかな?」
と思ってしまう人もいます。
けれど、実はその逆です。
海外の高校でも学ぶ内容は、
- 国語 → 英語
- 数学
- 理科
- 社会(歴史・地理・公民)
など、日本の中学校とあまり変わりません。
違うのは、それを英語で学ぶということ。
日本の中学校で学ぶ内容は、どの国に行っても役に立つ「基礎教養」です。
◆文章を読み、意味を理解する力
◆数字を使って筋道立てて考える力
◆社会の仕組みやルールを理解する力
こうした力がしっかりしていればいるほど、高校留学をした時に授業の内容が理解しやすくなります。
また、日本の成績表(通知表)は、高校留学の出願のときに必ず提出する大切な書類です。
「オール5じゃないと行けない」ということはありませんが、中3の評定平均が「3以上」を目標に しておくと、選べる学校の幅はぐっと広がります。
難しく考えすぎる必要はありません。
- 授業をしっかり聞く
- 宿題や提出物をきちんと出す
- テスト前にはできる範囲で準備する
こうした毎日の積み重ねが、結果的には高校留学のスタートラインを上げることにつながっていきます。
英語は「完璧」じゃなくていい。
少しずつ“前に進んでいる実感”を大切に
英語についても、
「留学するならペラペラじゃないとダメ?」
「英検何級持っていないと行けない?」
と心配になるかもしれません。
多くの国では、英語が苦手な留学生のためにESL(英語補習)クラスや留学生向けのサポート授業などが用意されています。
とはいえ、渡航前に中学英語の基礎(文法・単語)をしっかり復習しておくと、
- 現地で「授業についていけない…」という不安が少なくなる
- ホストファミリーや友達との会話も、早い段階から楽しめる
という大きなメリットがあります。
大事なのは、「完璧さ」ではなく、
「昨日より少しだけできることが増えた」と感じられる積み重ね です。
高校留学に特化した英語の準備については、中高生向けのオンライン講座 高校留学準備レッスンSLEEK で、「何を・どの順番で」学べば良いかも含めてサポートしています。

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今やるべきこと② 興味のある国を「憧れ」で終わらせず、ちゃんと調べてみる
高校留学と言っても、行き先はさまざまです。
- アメリカ
- カナダ
- ニュージーランド
- オーストラリア
- イギリス …など
「その国を選んだ理由は?」と聞くと、
- 海外ドラマや映画を観て憧れたから。
- YouTubeやSNSで見た景色が素敵だったから。
- 家族旅行や修学旅行で行って、もう一度住んでみたくなったから。
という答えが返ってくることが多いです。
この“最初の憧れ” は、とても大事なスタート地点です。
ただし、いざ「進路」として考えるときには、
もう一歩踏み込んで、その国のことをきちんと調べてみる必要があります。
たとえば、次のような点です。
- その国の人々の考え方や価値観、宗教的な背景
- 治安やルール(アルバイト・外出・お酒などに関する法律)
- 気候や物価、都市部と地方の違い
- 教育制度(学年の区切り、必修科目や選択科目の違い)
「なんとなくオシャレだから」
「イメージ的に楽しそうだから」だけで決めてしまうと、
親御さんや学校の先生を説得するときに、どうしても説得力が足りなくなってしまいます。
「どう調べればいいか分からない…」という人は、以下の記事から読んでみることをおすすめします。
今やるべきこと③ 高校留学の「全体像」をざっくり理解してから、希望を絞る
高校留学に憧れを持つきっかけは、人それぞれです。
- 英語を話せるようになりたい
- 海外の友達を作りたい
- 日本とは違う授業を受けてみたい
- 将来の進路に活かしたい
どんな理由も、すべて大切な「スタートライン」です。
ただ、いざ具体的な進路として考えるときには、
「高校留学」と一言で言っても、実は色々な種類や行き方があるということを知っておく必要があります。
たとえば、次のような点です。
- 留学の「種類」
- 1年間だけ行く「短期留学」
- 高校卒業を目指す「卒業留学」
- 学校が主催する「交換留学」 など
※上記の詳細については、以下の記事を読んでみてください。
高校留学の種類と違いを徹底解説|交換留学・私費留学・短期留学の選び方
- 費用の目安
- 学費・滞在費・航空券・保険など、年間でどれくらいかかるか
※上記の詳細については、以下の記事を読んでみてください。
早わかり!高校留学の費用についての基礎知識
- 学費・滞在費・航空券・保険など、年間でどれくらいかかるか
- 滞在方法の違い
- ホームステイ
- 学生寮(ボーディングスクール)
※上記の詳細については、以下の記事を読んでみてください。
高校留学の滞在方法はホームステイと寮どっちがいい?違いと選び方の基本
なお、公的機関の情報もあわせて見てみたい人は、文部科学省と日本学生支援機構(JASSO)が運営している「トビタテ!留学JAPAN」の「高校生の留学」ページもおすすめです。
高校生向けの留学事情や準備のステップ、国別ガイドなどがコンパクトにまとまっています。
こうした「全体像」を何となくでも知っておくと、「自分にはどんな留学スタイルが合っていそうか」や、「家族の状況・予算・考え方とどうすり合わせていくか」を、落ち着いて考えられるようになります。
本で一気に「全体像」をつかみたい人へ
ブログや動画でも情報を集められますが、
「全体像を一度に整理したい」
「何がわからないのかがわからない…」
という人には、本を1冊読むのもおすすめです。
留学パパが書いた
『中高生の海外留学がよくわかる本』 には、留学を真剣に考える中高生や保護者の皆さんの背中を後押しするヒントがたくさん詰まっています。
この本+ブログ記事+YouTubeを組み合わせていくと、
中2のうちに 「高校留学って、だいたいこういうものなんだ」 という感覚がつかみやすくなります。
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中学3年生から準備を始める人へ|まず知っておいてほしいこと
ここまで、中学2年生の人向けの話を中心にしてきましたが、「この記事を読んでいるのは、もう中学3年生です…!」という人も多いと思います。
結論から言うと、中3から高校留学を考え始めても、決して遅くはありません。
ただし、中2の人に比べると、
- 「情報収集」と「決断」を同時並行で進める必要がある
- 国や学校によっては、出願の締切が近づいている
というケースも出てきます。
そのため、中3から準備を始める人には、
まず次のような点を意識してほしいと思っています。
「いつから」「どのくらいの期間」留学したいのかを、ざっくり決める
最初から細かく決める必要はありませんが、
- 高1の最初から行きたいのか
- 高1の途中から行きたいのか
- それとも、まずは1年間だけ行ってみたいのか
といった 大まかなイメージ を持っておくと、
「今から何をすべきか」が見えやすくなります。
行きたい国の候補を2〜3に絞って情報収集をする
「どの国でもいいです!」という状態だと、
情報が多すぎて、かえって決められなくなってしまいます。
- アメリカ・カナダ・イギリス → 9月スタートが基本
- ニュージーランド・オーストラリア → 1年を4タームに分け、途中からの編入もしやすい など
国によって、「出発しやすい時期」や「準備にかかる期間」がかなり違います。
どの国にどんな特徴があるのかは、
別記事「中3からでも間に合う高校留学|国別の申込時期と準備スケジュール」
で詳しくお話ししていますので、中3の人はそちらもあわせて読んでみてください。
ひとりで抱え込まず、「中立的に話を聞いてくれる人」に相談する
中3のタイミングで高校留学を考えるとき、
いちばん大変なのは、もしかすると「気持ちの面」かもしれません。
- 親がどう思うかな…
- 学校や先生には何て言われるだろう…
- 友達と違う道を選ぶのがこわい…
こうした不安があるのは、当然のことです。
だからこそ、いきなり「エージェントに行って契約してこよう!」とするのではなく、
「今の気持ち」や「不安」を、そのまま出していい場所を一つ、用意しておくことをおすすめしています。
留学パパとエリンが行っているLINE@無料相談 では、
- 「今の学年や成績のこと」
- 「英語力や不安なこと」
- 「家族の考え方や、まだ言い出せていない気持ち」
などを聞きながら、「今のあなたにとって、どんな選択肢がありそうか?」を一緒に整理していくお手伝いをしています。
よくある質問(FAQ)
最後に、中学生や保護者の方からよくいただく質問をまとめておきます。
Q1.勉強があまり得意じゃなくても、高校留学はできますか?
A.できます。
ただし、どの国・どの学校に行く場合でも、「高校で勉強する内容」は決してラクではありません。
- 中学で学ぶ内容(特に国語・数学・英語)は、できるだけ理解しておく
- テストや成績を「良く見せるため」ではなく、「自分の力をつけるため」と考える
こうした姿勢で日々の勉強に向き合っていれば、
たとえ今は成績が高くなくても、留学のスタートラインに立つことは十分に可能です。
Q2.英語が苦手な中学生でも、高校留学に行けますか?
A.行けます。
多くの学校には、英語に自信がない留学生のためのサポートがあります。
ただし、渡航前に
- 中学英語の文法・単語を復習しておく
- 短い英会話フレーズやリスニングに少しずつ慣れておく
といった準備をしておくかどうかで、現地での大変さは大きく変わります。
体系的に準備をしておきたい人は、
高校留学を目指す中高生向けのオンライン講座「高校留学準備レッスンSLEEK」も、一つの選択肢になると思います。
Q3.親にはどうやって話せばいいですか?
A.「お願い」から入るのではなく、「気持ちを共有する」ところから始めてみましょう。
いきなり、「高校留学に行かせて!」とだけ言われると、多くの親御さんは驚いてしまいます。
- いつからそう思い始めたのか
- どんなきっかけがあったのか
- 留学を通して、どんな経験をしたいと思っているのか
まずは、あなたの「気持ちのストーリー」 を丁寧に伝えてみてください。
そのうえで、まだよく分かっていないことや、お金のことや安全面など、親として不安に感じそうな点などを一緒に整理していくと、「高校留学」という言葉に対するイメージも少しずつ変わっていくはずです。
『中高生の海外留学がよくわかる本』 や「親目線」のブログ記事もたくさん用意しているので、
一緒に読んで話し合うきっかけにしてもらえたら嬉しいです。
まとめ:中学生の今だからこそ、「情報」と「気持ち」を整える時間にしよう
ここまでお話してきた内容を、最後にもう一度まとめます。
- 中2の人へ
- 今いる学校の勉強と英語の基礎をしっかり固める
- 興味のある国を「憧れ」で終わらせず、きちんと調べてみる
- 高校留学の全体像をざっくり理解して、進路の選択肢を広げる
- 中3の人へ
- 「いつから・どのくらいの期間行きたいか」を大まかに決める
- 行きたい国の候補を2〜3に絞って情報収集をする
- ひとりで抱え込まず、中立的に相談できる相手を見つける
どのタイミングで高校留学に興味を持ったとしても、「今の自分から、何ができるか?」を一つずつ考えていくことで、未来の選択肢は必ず広がっていきます。
次の一歩としてできること
もし、この記事を読んで
- 「もっと全体像をきちんと知りたい」
- 「自分のケースだとどうなるのかが気になる」
- 「本気で高校留学を目指したい」
と思ってくれたなら、次の3つのステップをおすすめします。
高校留学は、「特別な人だけの決断」ではありません。
準備をすれば、誰でも扉を開けることができる選択肢です。
このページが、あなたとご家族がその一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです。
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