この記事を書いた留学パパはこんな人

高校留学の学校選びや手続き、現地でのトラブル対応などをお願いできる「高校留学エージェント」。
「サポートが必要なのは分かるけれど、手数料が高い会社もあれば、安い会社もあって、いくらが適正なのか分からない…」
そんな声が、留学パパのLINE@無料相談には本当にたくさん届きます。
さらに、
- 学費や滞在費とは別に、渡航までのオプション・サポート
- 渡航後の現地サポート
- 英会話レッスンなどの付帯サービス
など、いろいろ提案される中で、
どこまで申し込めばいいの?
どれが“あった方が良いサポート”で、どれが“外してもよいオプション”なの?
と迷ってしまう方がほとんどです。
この記事では、娘エリンを高校留学させた実体験と、40社以上のエージェントを歩き回って調べた結果をもとに、
- 高校留学エージェントの手数料の仕組みと適正価格の目安
- ぜひ頼りたい「基本サポート」
- 外しても困らない「オプション・サポート」
を、できるだけ分かりやすくお伝えします。
高校留学エージェントの手数料はどう決まる?適正価格の考え方
エージェントの主な収入源3つ
どんな留学エージェントも、ビジネスとして活動している以上、売上と利益が必要です。
手数料には、スタッフの人件費やオフィス・システムなどの「管理費」が含まれていますが、実はそれだけではありません。
高校留学エージェントの主な収入源は、大きく分けて次の3つです。
- 渡航先の学校・教育委員会からのコミッション
- ビザ申請、航空券、海外留学保険などを仲介する際のコミッション
- 学費や滞在費を海外送金する際の「為替レート上乗せ分」
つまり、
皆さんが高校留学にかける「すべての費用」に、何らかのかたちでエージェントの利益が含まれている
と考えるのが自然です。
もちろん、コミッションを受け取ること自体は悪いことではありません。
その分のサービスを提供している以上、ビジネスとしては正当な対価です。
大切なのは、
いくらぐらいの手数料を取っているのか
その手数料に「どこまでのサポート」が含まれているのか
を、利用する側がきちんと理解しているかどうかという点です。
手数料の「適正価格」は高くても30万円以内が目安
「では、いくらなら“妥当”と言えるの?」という問いに対して、留学パパの結論はシンプルです。
高校留学エージェントの手数料は、高くても30万円以内が目安
ただし、ここには重要な前提があります。
「ビザ申請費用が手数料込み」の会社もあれば、別の会社では「ビザ申請はオプション扱い」になっているといったように、どこまでが基本サポートで、どこからがオプションか は会社によって違うからです。
ですから、「手数料が30万円以内だから安心」とは限りません。
見積書をもらったら、
- 何にいくらかかっているのか
- どこまでが手数料に含まれていて
- どこからがオプション料金なのか
を、一つひとつ確認することがとても大事です。
「手数料無料」のエージェントをおすすめしない理由
最近よく見かけるのが、「手数料無料でサポートします!」というエージェントです。
けれども、前述の通り、学校や教育委員会からのコミッションがある以上、本当に「無料」でサポートしているわけではありません。
実際には、
手数料を割引しているように見せているだけ
他の費用に上乗せして回収している
というケースも少なくありません。
さらに注意したいのは、
海外法人(日本以外に本社がある会社)が多い
トラブル時に日本の法律では守られにくい場合がある
という点です。
何か問題が起きた時に、「お金はいただいていないので…」と責任をあいまいにされてしまうと、泣き寝入りになってしまう可能性もあります。
高校留学は「手続きだけしてもらえればいい」ものではありません。
渡航後のトラブル対応や、単位・進路の相談も含めて、長期的に付き合っていくパートナーです。
その意味で、留学パパとしては、
「手数料無料」を前面に出しているエージェントは、慎重に検討すること
をおすすめしています。
高校留学でエージェントに必ず頼りたい4つの基本サポート
高校留学の手数料を考えるうえで、
「これは手数料を払ってでも頼んだ方がいい」というサポートと、「自分でできる・外しても困らない」オプションを分けて考えること
がとても重要です。
ここでは、「ぜひエージェントに頼りたい基本サポート」を4つに整理しておきます。
① 学校選びの情報提供とカウンセリング
☑️そのエージェントの派遣実績があること
☑️一人ひとりの希望や性格を聞いた上で、「なぜこの学校がおすすめなのか?」を具体的に説明できるカウンセラーがいること
がポイントです。
「パンフレットに載っている学校をただ紹介するだけ」
「エージェントの都合で送り込みやすい学校だけを勧める」
といったパターンには要注意です。
② 入学手続き・ビザ申請などの事務手続き
入学願書の作成、成績証明書の準備、ビザ申請書類の作成などは、ミスや遅れが絶対に許されない作業です。
- 入学時期を逃してしまう
- ビザが間に合わない
といったトラブルを防ぐためにも、ここはエージェントの経験とノウハウをぜひ活用したいところです。
③ 留学前後の学校・教育委員会とのやり取り
- 入学条件や受け入れ可否の確認
- コース・科目選択の相談
- 出発前オリエンテーションのお知らせ
など、現地の学校・教育委員会とのやり取りは、英語力だけでなく「慣れ」も必要です。
☑️「いつまでに、何をしなければいけないか」
☑️「こちらから何を伝える必要があるか」
をタイムラインで説明してくれるかどうかも、信頼できるエージェントかを見極めるポイントです。
④ 渡航後のトラブル対応・進路相談
高校留学の本番は、現地に到着してからです。
授業についていけない
ホストファミリーと合わない
友人関係やメンタルの不調
など、実際に生活してみないと分からない悩みもたくさん出てきます。
そんなときに、
☑️きちんと話を聞いてくれる
☑️学校や教育委員会と連携して動いてくれる
☑️日本の親御さんとも丁寧にコミュニケーションを取ってくれる
カウンセラーがいるかどうかは、手数料以上に大切なポイントです。
オプション・サポートは本当に必要?外しても困らない5つのサポート
ここからは、留学パパが40社以上を比較する中で、「人によっては自分で対応できる/外しても困らない」と感じたオプション・サポートを5つご紹介します。
※どれも「絶対に不要」という意味ではありません。ご家庭の考え方やお子さんの性格次第で、「あった方が安心」というケースもあります。
外しても困らないサポート① 航空券の手配
旅行好きな方や、出張などで海外フライトを手配したことがあるご家庭にとっては、航空券の予約だけを有料でお願いする必要性はそこまで高くないかもしれません。
自分で手配するメリット:
・格安航空券を含めて、自分で最安値を探せる
・好きな航空会社・ルートを選びやすい
エージェントに頼むメリット:
・日程や到着時間のミスを防ぎやすい
・学校・ホストファミリーの出迎え時間と連携してもらえる
「多少割高でも、手配ミスのリスクを減らしたい」というご家庭は、オプションとしてお願いする価値がありますが、「手間をかけても構わないので、費用を抑えたい」という方は、自己手配を検討しても良いサポートです。
外しても困らないサポート② 海外送金手続き
学費・滞在費などは、原則として日本の銀行から現地口座へ海外送金します。
エージェントに任せると、確かに手間は減りますが、
為替レートに数円〜10円以上上乗せしている会社もある
送金額が大きいほど、上乗せ分も高額になる
というデメリットがあります。
最近は、銀行だけでなく、手数料を抑えた海外送金サービスも増えています。
「手続きが面倒でも、自分でやってみよう」と思えるご家庭であれば、ここはコスト削減ポイントにできます。
外しても困らないサポート③ 海外留学保険の手続き
海外留学では、
- 現地の学校・教育委員会の指定保険
- 日本側で加入する任意の留学保険
のように、保険が二重になることも多いです。
エージェントが保険代理店をしている場合、
選べるのは、エージェントが扱っている保険会社のプランだけ
「もっと安くて自分に合う保険」を自分で探したい人には不向き
という側面があります。
- 保険選びをプロにお任せしたい → エージェントに依頼
- 自分で比較検討したい → オプションから外してもOK
と考えると分かりやすいと思います。
外しても困らないサポート④ 渡航後の現地サポート
「現地日本人スタッフが常駐しています」というのは、安心材料の一つです。
ただ、実際に多くの留学生や保護者の声を聞く中で、
「現地サポートがあって本当に助かった!」というケースは、想像より多くありません。
- 今は日本にいる親やエージェントとも24時間オンラインでつながれる
- 学校や教育委員会の国際担当スタッフも、トラブル対応に慣れている
といった理由から、
“現地に日本人スタッフがいること”そのものよりも、「誰が、どんな姿勢でサポートしてくれるか」が大事
と感じています。
「どうしても心細い」と感じる方には意味がありますが、年間20〜50万円の追加費用を払う価値が本当にあるかどうかは、冷静に検討してみてください。
外しても困らないサポート⑤ 英会話レッスン
高校留学と言えば、真っ先に気になるのが「英語力」ですよね。
エージェントによっては、
「当社で申し込んだ方には、英会話レッスンを無料(または割引)で提供します!」というオプションを用意しているところもあります。
しかし多くの場合、
- 週1〜2回・短時間のレッスン
- 費用は最終的に手数料に含まれている
という形になっており、本格的な英語力アップには限界があります。
英会話のトレーニング自体はとても大切ですが、
英語準備は「エージェントの付帯レッスン」よりも、自分に合った方法や専門講座でじっくり取り組む方がコスパがいい
と感じています。
そして、ここが最も大事なことですが、
「留学=英語」と意識が行きがちですが、実は「英語力よりも大事なこと」があるんです!
「行けばなんとかなる」で出発してしまうと、最初の数ヶ月で疲れ切ってしまうケースも少なくありません。
実際に高校留学を経験した娘のエリンが、これから留学をする人のために、「海外生活で本当に必要なこと」が学べる全50回のオンラインレッスンを作りました。
現地の授業についていくための基礎力
伝えるための英語力
ホストファミリーとの関係、友達作りなどの人間関係に関する実践的なヒント
などを、少しずつ積み上げていくお手伝いをする準備プログラムです。

《関連記事》
文部科学省の公的機関である日本学生支援機構(JASSO)のHPに記載されているエージェントに関する基本情報です。
▶︎日本学生支援機構(JASSO) 「留学あっせん業者(留学エージェント)の利用について」
エージェント手数料とオプションをチェックするときのポイント
オプションの「必要・不要」を判断するために、見積書を受け取ったら、次のポイントをチェックしてみてください。
見積書で必ず確認したい項目
✅手数料としていくら請求されているか
✅その手数料に「どこまでのサポート」が含まれているか
・学校紹介、カウンセリンング
・入学手続き、ビザ申請
・留学前後の学校との連絡
・渡航後のサポート
✅「オプション」として別料金になっている項目は何か
・航空券手配
・海外送金サポート
・保険手続き
・現地サポート
・英会話レッスンなど
✅「手数料無料」と書かれている場合、どこで利益をとっているかの説明があるか
「よく分からない項目」や「説明があいまいな料金」がある場合は、そのまま契約しない
上記のポイントをしっかりとヒアリングしつつ、自分たちに本当に必要なサポートの優先順位を決めることが大切です。
ご家庭ごとに「何にお金をかけたいか」という考え方の違いがあると思います。
- とにかく費用を抑えたい
- 費用より「安心感」を優先したい
- 手続きは任せて、英語準備に予算を回したい
など、何を大事にするかによって、必要なオプションも変わってきます。
この記事を読みながら、「ここはエージェントに任せたい」「ここは自分たちで頑張ってみよう」というラインを、一度ご家族で話し合ってみてください。
まとめ:手数料は30万円以内を目安に、オプションは「安心」と「費用」のバランスで選ぶ
最後に、この記事のポイントをまとめておきます。
- 高校留学エージェントの手数料は、高くても30万円以内が一つの目安
- 「手数料無料」のエージェントは、
- どこで収益を得ているのか
- トラブル時の責任をどう考えているかを必ず確認する
- ぜひ頼りたいのは、
- 学校選びの情報提供とカウンセリング
- 入学手続き・ビザ申請のサポート
- 学校・教育委員会とのやり取り
- 渡航後のトラブル対応・進路相談
- 外しても検討できるオプションは、
- 航空券手配
- 海外送金手続き
- 留学保険の手続き
- 現地サポート
- 英会話レッスン など
大事なのは、「いくら払ったか」よりも、その手数料とオプションに、自分たちが納得できているかどうかです。
エージェントの見積書は、初めて見る方にとっては、とても分かりにくいものです。
何が妥当で、何が割高なのか
どのオプションを外しても大丈夫そうか
を一人で判断するのは、なかなか難しいですよね。
そんな方はぜひ留学パパのLINE@無料相談をご活用ください。

これまでに見てきた数多くの事例をもとに、「その会社が信頼できるかどうか」「どこを確認すべきか」を一緒にチェックしていきます。
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