私の高校留学は、正規の授業が始まる1ヶ月半前にスタートしました。
少し早めに渡航して、英語力をアップさせるために、現地のサマースクールに参加しました。
ただ、ここは中国人とベトナム人がほとんどで、日本人は私一人という状況でした。
とても孤独だったのですが、私と同じように韓国から一人で参加している子がいて、たまたまその子が話しかけてくれたんですね!
不安で仕方のなかった私は、本当に心が救われた思いがしました。
その韓国人の子とは、学校外でも一緒に食事やショッピングに出かけたりしました。
日本と韓国って、文化がとても似ているので、共通する話題をシェアしながら、楽しい時間を過ごすことができました。
こうして何とか海外生活をスタートさせることができましたが、実際に現地の高校へ入学してみると、やはり「英語の壁」に悩まされました。
早く友達を作りたい!という思いはありましたが、簡単にはできませんでした。
もともとシャイな性格でもあるので、自分から初対面の人に話しかけることには抵抗がありました。
それが英語となると、さらに難しいことでした。
(相手の言っていることも分からないし、自分の言いたいことも言えない・・・)
でも、このままじゃいけない。
黙っていても、向こうから声をかけてくれることなんてない。
何とかしようと思い、クラスメイトに話しかける努力を始めました。
カナダの学校は、日本とは違って、先生の授業を黙って聞いているということはなく、頻繁にクラスメイトとのディスカッションやグループワークがあります。
そこでは必然的にクラスメイトと会話する必要があるので、「今日こそは絶対に声をかけて友達を作ろう!」と、自分に強く言い聞かせながら授業に挑みました。
すると、徐々にですが、会話できるクラスメイトができ、友達と呼べる人も増えてきました。
今では笑い話ですが、その当時は本当に辛い毎日でした。
正直、毎朝のように泣いていたのを覚えています。
そんな時、私にとっての心の支えは、日本にいる母との電話でした。
私の家族の中には、海外経験のある人が一人もいなくて、留学前は母もとても心配していました。
そして、実際に留学がスタートしてからは、頻繁に電話口で涙を流す娘に対して、
相当心配もしたんじゃないかと思います。
でも、母は自分の心配は一切口には出さず、いつも私の不安や悩みをじっと聞いてくれて、受け止めてくれました。
海外経験がない母は、特別なアドバイスをくれるわけではありませんでしたが、
ただ聞いてくれるだけで、私にとってはとても心強く感じました。
本当に感謝しています。