高校留学が「分かりにくい」と感じる一番の理由は、種類や呼び方がバラバラで、はっきり区別して説明してくれる情報が少ないからです。
たとえば、僕が娘のエリンの高校留学を調べ始めたときも、
- 卒業留学
- 正規留学
- 長期留学
この3つの違いがよく分からず、かなり苦労しました。
ネットやエージェントの資料を見ても、同じ言葉を違う意味で使っていたり、違う言葉で同じような内容を説明していたりします。
「短期留学」「ターム留学」「1年留学」
「卒業留学」「正規留学」「長期留学」…
これでは、高校留学を考え始めたご家庭が混乱してしまっても無理はありません。
でも実は「高校留学の種類」をざっくり整理しておくだけで、
「どんな選択肢があるのか」や、「自分(うちの子)には、どのタイプが合いそうか」、
そして、「どんな情報から集めればいいのか」が、ぐっと見えやすくなります。
このページでは、高校留学の種類と違いの「入口」となる全体像を、できるだけシンプルにまとめました。
そのうえで、詳しく知りたい人向けに、個別の記事もご紹介していきます。
▶︎高校生の交換留学!どんなメリット・デメリットがあるの?知っておくべき5つのポイント!
▶︎多くの高校生が私費留学を選ぶ理由は?国も期間も好きなように選べて、費用を安くすることもできる!?
▶︎英語力は本当に伸びる?短期留学で人気の語学学校を検討している人が知っておくべきこと
▶︎3ヶ月・半年・1年未満の高校留学をしたい人が後悔しないために知っておくべきこと
高校留学の種類が分からないと、何が困るの?
実際にご相談を受けていると、多くのご家庭でこんな流れが起きています。
なんとなく「交換留学」が一番有名だから、それを想像している
⬇︎
でも調べ始めると、「私費留学」「卒業留学」「短期留学」など新しい言葉が次々に出てくる
⬇︎
比べ方が分からないまま、たまたま見つけたエージェントやプログラムの説明だけを聞いてしまう
⬇︎
後から「他にも選択肢があった」と知って、モヤモヤ・後悔…
僕自身も、最初は「もし留学させるとしても、せいぜい交換留学かな〜」という軽いイメージからスタートしました。
ところが、調べていくうちに
卒業を目的とした留学があること
留学期間が「数週間〜1年未満」と「2〜3年以上」とでは、得られるものが大きく違うこと
費用もコスパも、選び方次第でまったく変わってくること
が分かってきて、
「これは、きちんと知らずに選んだら、損をしてしまう…」
と本気で感じたのを、今でもよく覚えています。
だからこそ、このページを読んでくれているあなたには、
①自分たちに合った高校留学の「大きな方向性」を見つける
②そのうえで、詳しい情報をじっくり比較する
という順番で、後悔のない選択をしてほしいと思っています。
まずはここから:交換留学と私費留学の違い
高校留学の種類を考えるとき、最初に押さえておいてほしいキーワードは次の2つです。
✅交換留学
✅私費留学
細かい言葉はたくさんありますが、基本的には、この2つのどちらか(または両方)に当てはまります。
交換留学とは?
主に1年間(または半年前後)、ボランティアのホームステイ先で現地の公立高校(学費無料)に通うプログラムです。
- 費用は比較的抑えられるケースが多い
- 国や地域は選べても、通う学校や細かい環境は選びにくい
- 一定以上の英語力が求められることが多い
「できるだけ費用を抑えて、1年間みっちり海外の高校生活を経験したい」という人に向いている一方で、
行き先や学校を細かく選びたい
手厚いサポートがほしいという人には合わないケースもあります。
詳しく知りたい方はこちら
▶︎高校生の交換留学!どんなメリット・デメリットがあるの?知っておくべき5つのポイント!
私費留学とは?
「私費留学」は、ご家庭が費用を負担して行う留学の総称です。
- 国・地域・学校・留学期間を、かなり自由に選べる
- 短期留学から卒業留学まで、幅広いパターンがある
- 費用も、数十万円〜数百万円まで、本当にさまざま
「どの国が合うかを考えながら選びたい」「卒業までじっくり海外で学ぶ可能性も視野に入れたい」という人にとっては、私費留学が合うことが多いと感じています。
詳しく知りたい方はこちら
▶︎多くの高校生が私費留学を選ぶ理由は?国も期間も好きなように選べて、費用を安くすることもできる!?
期間で分けてみると?高校留学の主なタイプ
次に、留学の「期間」という視点で見てみましょう。
大まかには、こんなイメージです。
- 短期留学(〜3ヶ月)
- ターム留学・1学期間の留学(3ヶ月〜半年くらい)
- 1年留学
- 卒業留学(2〜3年以上の長期留学)
それぞれのタイプのざっくりイメージと、詳しく知りたい人向けの関連記事をご紹介します。
① 短期留学(〜3ヶ月)
- 春休み・夏休みなどを利用した数週間〜1ヶ月前後の語学研修
- 学校を休学せずに行きやすい
- 「海外生活を体験してみる」「初めて海外に行く」人に向いている
詳しく知りたい方はこちら
▶︎英語力は本当に伸びる?短期留学で人気の語学学校を検討している人が知っておくべきこと
② ターム留学・1学期間の留学(3ヶ月〜半年)
- 現地の高校に「1学期間(ターム)」通うタイプの留学
- 日本の高校を休学・出席扱いにしながら、海外の学校生活をしっかり味わえる
- 英語力アップだけでなく、現地の友達や先生との関わりも濃くなる
詳しく知りたい方はこちら
▶︎3ヶ月・半年・1年未満の高校留学をしたい人が後悔しないために知っておくべきこと
③ 1年留学
「高校生活の一部を、海外で本気で過ごしてみたい」という人にとって、一つの大きな目安になる期間です。
④ 卒業留学(正規留学・長期留学)
- 高校の途中から海外に転校し、現地の高校を卒業することを目標にした留学
- 海外大学進学や、将来の進路の選択肢を広げやすい
- 期間・費用ともに大きな決断になる分、「人生レベルの経験」になりやすい
卒業留学については、国ごとの制度や高校の仕組みによっても違いが大きいため、まずはこちらの記事で全体像をつかんでから、LINE@無料相談に気軽にお問い合わせください。
▶︎卒業留学(正規留学)のメリット3選|高校留学で広がる大学進学と将来の選択肢
「うちにはどのタイプが合っているんだろう?」と迷ったら
ここまで読んでみると、「かえって迷いが増えた…」という方もいるかもしれません。
そんなときは、次の3つの視点から考えてみると整理しやすくなります。
① 留学の目的は何か?
高校留学をする上でも最も大切なことは「目的は何?」です。
海外を「体験」してみたいだけなのか
英語力をどれくらい伸ばしたいのか
将来の進路(大学・仕事)選択にどうつなげたいのか
など、目的によって、必要な期間・国・学校の選び方が変わってきます。
② 日本の高校・大学とのバランス
一方で保護者の皆さんにとっては、
今通っている高校をそのまま卒業するのか
途中から海外校へ転校する可能性も考えるのか
高校留学と、大学進学の費用・スケジュールをどう両立させるのか
が一番の心配ポイントだと思います。
この部分は、感情面の不安とセットで丁寧に整理していくことが、とても大切です。
③ 予算・費用感
例えば同じ「1年留学」でも、
- 国
- 公立か私立か
- 滞在方法(ホームステイ、寮 など)
によって、総額は大きく変わります。
「どのくらいの費用までなら、家計的に現実的か?」という大まかな目安を最初に決めておくと、エージェント選びやプラン比較がぐっとやりやすくなります。
迷ったときの「次の一歩」──親子でできる3つのアクション
ここまで読んでくださって、
「うちの場合、どのタイプが良さそう?」
「いつから、何を準備したらいいのか分からない」
と感じている方も多いと思います。
そんなときは、次の3つのステップから始めてみてください。
① まずは全体像を整理したい方へ
高校留学の基本から、種類・費用・準備・心構えまでを一度体系的に整理したい方には、紙の本でじっくり読むのがおすすめです。
留学パパ初の書籍『中高生の海外留学〜知るたび、自分と未来が広がる本〜』
高校留学を「特別な人だけのもの」ではなく、誰でも選べる一つの進路として考えられるように書きました。
② 英語力と心構えを、計画的に準備したい方へ
行き先や時期がなんとなく見えてきたら、次は「出発までに何をどこまで準備するか」というステップです。
高校留学経験者のエリンが、自身の実体験とこれまで数千人の留学生と対話して来た中で気づき、
これから高校留学する人にとって本当に大切なことだけを「50のオンラインレッスン」にまとめました。
それが、日本で唯一の『高校留学準備レッスン SLEEK』です。
SLEEKでは、単なる英語力だけでなく、
- 現地での学校生活に必要なスキル
- ホームステイ・人間関係でつまずきやすいポイント
- 自分で考え、対話する力
なども含めて、エリンと一緒に準備していきます。
③ まずは気持ちを整理したい・個別に相談したい方へ
「まだ何も決まっていないし、そもそも留学すべきかどうかも分からない」
「子どもと親で、考え方がすれ違っていてモヤモヤしている」
そんなときは、一度言葉にしてみることがとても大事です。
「ご家庭の状況」「本人の気持ち」「親としての不安や期待」を一緒に整理しながら、
「今できる一歩」を考える場として、LINE@無料相談を開いています。

おわりに
高校留学の種類や違いは、どうしても専門用語が多くなりがちです。
そのせいで、本当に悩むべきポイントとは違うところで迷子になっている人も少なくありません。
このページが、
- 「そもそも、どんな種類があるのか?」
- 「うちの子には、どの方向性が合いそうか?」
を整理するきっかけになれば、とてもうれしく思います。
一人一人、状況もペースも違います。
不安なこと、気になることがあれば、どうか一人で抱え込まずに、気軽に相談してくださいね。
《参照記事》
文部科学省などから、高校留学のためのさまざまな情報が提供されています。いくつか挙げておきますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
▶︎文部科学省 トビタテ!留学JAPAN
「高校生の留学準備ガイド」
「10代保護者のための留学ガイド」
「今の時代、留学しない方がリスクかも」
「国・地域別留学ガイド」

