この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

ホストファミリーと、うまくやっていけるかな…
ご飯は足りる?
シャワーは毎日使える?
ホストファミリーって、本当に信頼できるの?
ホームステイについて、LINE無料相談やカウンセリングでいちばんよく聞かれるのが、こうした質問です。
中高生本人は毎日の暮らしを、保護者の方は「預ける家庭」を心配されています。
先に、正直にお伝えしますね。
ホームステイは、「ホテル」でも「もう一つの実家」でもありません。
言葉も習慣も違う、他人の家で暮らすことです。
日本の家族と同じような関係になれる人は、一握りの中の一握りです。
でも、だからこそ得られるものがあります。
現地の暮らしを内側から知ること。
自分の気持ちを言葉にして、相手と折り合いをつける力。
この記事では、ホームステイのメリットとデメリット、ホストファミリーの決まり方、そしてうまくいく子がやっていることを、娘のエリンの3年間のホームステイも交えてお伝えします。


ホームステイとは? ホストファミリーはどう決まる?
ホームステイは、現地の一般家庭が、留学生に部屋と食事などの生活の場を提供する滞在方法です。
未成年の中高生は、どの国でも一人暮らしはできないので、滞在先はホームステイか寮のどちらかになります。
✔ 交換留学:ボランティアのホストファミリーが多く、滞在費はかからないのが基本です
✔ 私費留学:滞在費を払って暮らす、有料の滞在サービスです
私費留学の場合、ホストファミリーは、教育委員会や学校のホームステイ担当者(コーディネーター)が管理していることもあれば、専門の会社に任せていることもあります。
困ったときに相談する窓口も、この担当者です。
ホストファミリーの形はさまざまです。
両親がそろった家庭も、シングルの家庭も、子どもが独立した年配のご夫婦の家庭もあります。
他の国から来た留学生が一緒に暮らしていることもあります。
希望はどこまで出せる?
✔ 出せる希望:アレルギー、ペット、喫煙の有無など、生活や健康にかかわること
✔ 出せない希望:人種や国籍、家族構成など、相手の属性に関すること
受け入れ家庭の数には限りがあり、申し込みの早い順に決まっていくことが多いので、学校が決まったら滞在先の申し込みも早めに進めるのが安心です。
交換留学と私費留学の違いは「高校生の交換留学!どんなメリット・デメリットがあるの?知っておくべき5つのポイント!」と「多くの高校生が私費留学を選ぶ理由は?交換留学との違いと4つのタイプをやさしく解説」で書いています。
高校留学でホームステイを選ぶ4つのメリット
① 滞在費を抑えやすい
寮と比べると、ホームステイの方が滞在費を抑えやすい傾向があります。
私立の全寮制の学校に比べ、公立高校とホームステイの組み合わせは、費用の面でも現実的な選択肢です。
② 現地の「ふつうの暮らし」を内側から知れる
食卓での会話、週末の過ごし方、季節の行事。
観光ではまず見られない現地の暮らしを、家族の一員として体験できます。
教科書の英語ではなく、生活の中の英語に毎日触れられるのも大きいですね。
③ 自分で時間を使える
寮のように起床や消灯の時間が細かく決まっていないことが多く、家のルールを守れば、放課後や週末の時間を自分で使えます。
そのぶん、自分で生活を組み立てる力が育ちます。
④ どうしても合わないときは、ホストを変えられる
話し合いをしても改善しない正当な理由があれば、担当者に相談して、ホストファミリーを変えてもらうこともできます(くわしくは後ほどお話しします)。
寮では部屋や建物を簡単には変えられないので、ここはホームステイの安心材料の一つです。
知っておきたい3つのデメリット
① 学校までの距離
ホストファミリーの家の場所によっては、バスなどで通学に時間がかかることもあります。
毎日のことなので負担に感じるかもしれませんが、通学時間の長さだけでは、ホストを変える理由にはなりにくいと考えておいてください。
② 食事と生活のルールが、日本とまったく違う
ホームステイの悩みでいちばん多いのが、食事です。
夕食の量が日本より少なく、おかわりを勧める習慣がない家庭もあります。
朝食と昼食は、トーストやサンドイッチを自分で用意するのがふつうです。
家のルールも、家庭ごとにまったく違います。
「シャワーは5分以内」「洗濯は週1回、家族とまとめて」「Wi-Fiの使用量に上限がある」。
食事の提供以外の身の回りのことは、基本的に自分でやります。
これは放っておかれているのではなく、「自分のことは自分でする」という自立を大事にする考え方なんです。
③ すぐに「家族」にはなれない
私費留学のホストファミリーは、滞在費を受け取って受け入れている家庭です。
ビジネスとして割り切って接する家庭もあれば、本当の家族のように迎えてくれる家庭もあります。
最初から「日本の親のように」関わってもらうことを期待すると、寂しさや不満につながりやすいので、時間をかけて関係を育てるつもりでいてください。
「家族のようになれるか」については、noteの「留学先のホストファミリーやルームメイトと「家族みたい」に仲良くなれる? 期待を手放すと、むしろ関係がうまくいく話」(2026年3月25日)でも書いています。
ホストファミリーだけでなく、学校で友達ができるかどうかも心配な方は、「高校留学で友達はできる?最初の1〜3か月の孤独を乗り越える方法」も読んでみてください。
最初の数か月の寂しさは、ほとんどの留学生が通る道です。
🎧 ホームステイの現実と食事のことは、エリンとPodcastでも話しています
- Podcast 第10回(2023年3月21日):エリンが本音で語る!高校留学のホームステイの現実
- Podcast 第25回(2023年11月14日):留学生活での食事事情 美味しくない・苦手な料理が出てきたらどうする?
- Podcast 第57回(2024年6月25日):高校留学のホームステイ&寮生活 「アタリ/ハズレ」ってあるの?
ホームステイと寮、どちらが向いている?
ホームステイ
暮らし方
現地の一般家庭の一員として暮らす
向いている人
現地の暮らしや家族の文化に興味がある/自分で時間を使いたい
費用
比較的抑えやすい
合わないとき
担当者に相談して、ホストを変えられることがある
寮
暮らし方
学校の敷地内などで、他の生徒と暮らす
向いている人
学校中心の生活がしたい/決まったリズムの方が落ち着く
費用
高くなりやすい(私立の全寮制は特に)
合わないとき
部屋や建物を変えるのは難しいことが多い
寮について詳しくは「高校留学で寮生活を選ぶメリット・デメリット|向いている人の特徴と注意点」をどうぞ。
留学経験者の体験談は、文部科学省のトビタテ!留学JAPANの「留学大図鑑」でも読めます。
保護者の方へ:ホストファミリーは信頼できる?
保護者の方からいちばん多くいただくのが、「うちの子を預ける家庭は、本当に大丈夫?」という質問です。
よく聞かれる4つの心配に、正直にお答えします。
相性は合う?
これは、過ごしてみないと分からない、というのが本当のところです。
血のつながった家族でも、相性の合う・合わないはありますよね。
そして、相性が合わない相手とどう関係を築くかを試行錯誤することこそ、留学ならではの大きな学びになります。
身の回りの世話は、どこまでしてくれる?
基本的には、部屋と食事の提供までです。
掃除や片付け、洗濯の準備などは、自分でやるのが前提です。
渡航前から、家で自分のことは自分でする練習をしておくと、現地でずいぶん楽になります。
厳しすぎたり、無関心だったりしない?
「最低限のルールを守れば、あとは自由」という家庭が多いのは事実です。
ただ、それは無関心ではなく、ホストの役割が「安全で、衣食住の整った暮らしを提供すること」だからです。
しつけや進路の相談まで期待するとすれ違うので、そこは学校の先生や留学生担当のカウンセラー、そして私たちの出番だと考えてください。
何かあったとき、助けてもらえる?
まず前提として、ホストファミリーとして登録される前に、教育委員会や学校が家庭を訪問して住まいを確認したり、一緒に暮らす大人の身元(犯罪歴など)を確認したりするのが一般的です。
ニュージーランドでは、国のルール(Code of Practice)で、留学生の安全を守ることが学校に義務づけられています。
そして、ホストファミリーは登録後も、教育委員会や学校の担当者が管理しています。
病気やトラブルのときは、ホスト、学校の担当者、そして日本の家族とエージェントが連携して対応します。
困ったときに「誰に、どの順番で相談するか」を、出発前に親子で確認しておくことが、いちばんの備えです。
ホームステイがうまくいく子がやっている5つのこと
① 他人に、期待しすぎない
ホストファミリーは、たまたま一緒に暮らすことになった人たちです。
「優しくしてもらえるはず」と期待しすぎると、小さなことで傷つきます。
期待を手放すと、親切にしてもらえたときに素直に「ありがとう」と思えて、かえって関係がうまくいきます。
② 着いた日に、家のルールを確認する
門限、食事の時間、シャワーを使える時間、洗濯の回数、Wi-Fiの使い方。
到着したその日に、気になることは全部聞いて構いません。
最初に確認しておけば、あとで「聞いていなかった」というすれ違いを防げます。
③ 分かったふりをしない
聞き取れないまま笑顔で「Yes」と答えると、ホストは「分かってくれた」と受け取ります。
同じことを繰り返して、「約束を守らない子」と思われてしまう。
ホームステイで本当によくある悪循環です。
聞き取れなかったら、「Sorry?」「Can you say that again, please?」と聞き返してください。
聞き返すのは失礼ではなく、「理解しようとしている」というサインです。
④ 不満は、「質問」や「お願い」に変えて伝える
海外の家庭では、「言わないこと」は「満足している」という意味になります。
苦手な料理を黙って食べ続ければ、「気に入ってくれた」と思われるんです。
食事の量が足りないなら「Would it be alright if I bring the leftovers for lunch tomorrow?(残りを明日のお昼に持っていってもいい?)」のように、お願いの形にすれば角が立ちません。
⑤ 挨拶と感謝を、言葉にする
「Good morning」「Thank you for dinner」。
出かけるときは「I’ll be home around six」と、帰る時間を一言伝える。
「Is there anything I can help with?」と手伝いを申し出る。
毎日の小さな言葉の積み重ねが、信頼関係をつくります。
言葉と暮らし方と食事の壁は、noteのシリーズ「その「Yes」が一番危ない。ホストファミリーとの“言葉の壁”と乗り越え方」(2026年7月8日)、「ホームステイは“おもてなし”じゃない。門限・家事…暮らし方の壁をどう乗り越える?」(2026年7月9日)、「夕食を食べても、まだお腹が空いている。ホームステイでいちばん多い悩みは“食事”」(2026年7月10日)でくわしく書いています。
「頭では分かっても、英語で質問やお願いをするのは勇気がいる」という人は、出発前に練習しておくのがいちばんです。
ホストファミリーとのやり取りのような場面を練習できる「高校留学準備レッスン SLEEK」もあります。
「人見知りだから、ホストファミリーとうまく話せるか不安」という人は、「うちの子に高校留学は向いている?内向的・人見知り・心配性…性格で決める前に知ってほしいこと」も参考にしてください。
うまくいくかどうかを分けるのは、性格よりも、ここで紹介したような小さな行動です。
あわせて読みたい
ホームステイに持っていくと助かるもの(洗濯ネット、マスキングテープ、ホストファミリーへのお土産など)は、こちらにまとめています。
ホストを変えたくなったら
どうしても合わないときは、ホストファミリーを変えることもできます。
ただし、いきなり変えるのではなく、順番があります。
- まず、ホストに自分の気持ちや困っていることを、言葉で伝えてみる
- それでも変わらなければ、学校や教育委員会のホームステイ担当者に相談する
- 担当者が間に入って話し合い、それでも改善しない正当な理由があれば、ホストの変更を検討する
「なんとなく合わない」「学校から遠い」だけでは、変更が認められにくいこともあります。
そして、ホストを変えても、自分の伝え方が変わらなければ、次の家庭でも同じ壁にぶつかることがあります。
逆に、安全にかかわること(体調を崩しても放っておかれる、身の危険を感じるなど)は、我慢せずにすぐ担当者と家族に相談してください。
あわせて読みたい
子どもから「ホストファミリーと合わない」と相談されたときに、親がすべきこと・すべきでないことは、こちらで書いています。
🎧 ホストを変えたくなったときの考え方は、Podcastでも話しています
- Podcast 第78回(2024年11月19日):ホストファミリーを変えたくなった人が飲む薬
エリンのホームステイ
娘のエリンは、カナダの公立高校に通った3年間、フィリピン系カナダ人の家庭でホームステイをしました。
最初はホストの英語の訛りに慣れず、聞き取るのに苦労しました。
朝食と昼食は自分で用意するスタイルで、料理が好きなエリンは「キッチンを使えない」ことにも悩みました。
そこで、自分から相談して、少しずつ料理ができるようになった話は、こちらの動画で話しています。
ストレートな言い方にショックを受けて落ち込んだこともあります。
それでも、言いたいことを言葉にして、少しずつ関係を育てていきました。
1年目を終えたときに、ホストファミリーと「家族のような」関係をつくるために自分がしたことを、エリン自身が動画で振り返っています。
親子で話してほしい3つの問い
他人の家で暮らすとき、自分がいちばん不安なことは何?
困ったことを、英語で、誰に、どうやって伝える?
ホームステイで、いちばん体験してみたいことは何?
そして最後に、「あなたはどうしたい?」。
ホームステイか寮か。
その答えも、お子さん自身の言葉で聞かせてもらってください。
まとめ:ホームステイは「他人の家で暮らす」経験
- ホームステイは、ホテルでも実家でもない。他人の家で暮らすこと
- メリットは、費用を抑えやすい・現地の暮らしを知れる・自分で時間を使える・合わなければ変えられること
- 食事や家のルールは家庭ごとに違う。着いた日に確認する
- 分かったふりをせず、不満は「お願い」に変えて伝える
- ホストを変えるのは、話し合いと担当者への相談のあと
「うちの子に、ホームステイと寮のどちらが合う?」「ホストファミリーとの関係が心配」。
そんな段階でも、気軽に相談してください。
「いくつか話を聞いて、かえって迷ってしまった」「まずは急がずに、じっくり整理したい」という方も、安心してどうぞ。
無理な押し付けや、留学ありきの話は一切しません。
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お子さんの性格や生活の様子を聞きながら、ホームステイと寮のどちらが合うか、学校選びと一緒に考えます。無料カウンセリング

- 本で全体像を知る
ホストファミリーとの関わり方の3つのヒントも、親が気になる4つの心配も、1冊にまとめています。書籍『中高生の海外留学 知るたび、自分と未来が広がる本』



