なぜ高校留学の滞在先はホームステイが人気なの?知っておくべきメリット・デメリット!

高校留学ホームステイの基礎知識

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高校留学で最も大事なポイントの1つが「現地での滞在先」です。

英語力のことや、友達作り、授業についていけるかどうかなど、心配事は色々とありますが、何と言っても「毎日の生活」を安心して過ごせる環境かどうか?が、充実した留学生活を送るためには絶対に必要です。

留学パパにLINE@から寄せられる相談の中にも、「やっぱり高校留学での滞在先はホームステイになるんですか?」とか、「ホームステイのメリット・デメリットは何ですか?」という質問が多いんですね。

今回は、高校留学の滞在先選びで、絶対に知っておいてもらいたい「ホームステイの特徴とメリット・デメリット」について、お話していきたいと思います。

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ホームステイの特徴とは?ホストファミリーはどうやって選ぶの?

「ホームステイ」とは、留学生やワーキングホリデーなどで、海外で生活したいと思っている外国人のために、現地の人が自宅の空き部屋を利用して、衣食住の環境を有償、又は無償で提供してくれるサービスです。

衣食住の環境を提供してくれる人やその家族のことを「ホストファミリー」と言います。(日本語は省略して「ホスト」と呼ばれることが多いですね。)

簡単に言えば、「誰かの家にお世話になって、食事まで提供してもらえる」というサービスですね。

ホームステイについて、1つ大事なポイントですが、「交換留学では無料。私費留学では有料」というのが一般的です。

交換留学と私費留学の違いについては、以下の記事でお伝えしているので、ぜひ読んでみてくださいね。

 

【関連記事】

交換留学について、知っておくべき5つのポイント

 

多くの高校生が私費留学を選ぶ理由
国も期間も好きなように選べる私費留学とは?

 

さて、実はホームステイは「誰が運営管理しているか?」が重要なポイントになることがあるんですね。
それは留学を扱う各種団体や、各国(または各州)の教育委員会によって異なります。

ホームステイ斡旋会社もたくさんあって、そこに学校や教育委員会が依頼するパターンもあれば、教育委員会が独自にホームステイプログラムを管理しているというパターンもあります。

一概にどちらが良いとは言えませんが、教育委員会が管理している方が、トラブルがあった時に「より生徒の立場を理解して対応してくれる」という可能性は高いです。(但し、すべてがそうとは限りません。)

学校や教育委員会が、「提携している業者に丸投げ」みたいな場合だと、連携の問題あって、対応が遅れるということも比較的多いようです。

ちなみに、数週間〜数ヶ月の語学学校への短期留学の場合は、ホームステイ斡旋会社がホストファミリーの割り当てから、トラブル対応までを行います。

 

皆さんがとても気になることの1つが、「ホストは自分で希望を出せるの?」という点だと思います。

その答えは、「Yes」でもあり、「No」でもあります。

どういうことかというと、例えば「アレルギーがあるのでペットはNG」とか、「タバコはNG」、あと「できれば子供がいない家庭が良い(又は子供がいた方が良い)」などの希望は出せます。

しかし、「白人が良い」とか、「離婚していないカップルの夫婦が良い」というような、人権侵害に当たるような希望は一切出せません。

何となく分かりますよね?

 

そして、ここが重要なんですが、「皆さんの希望が叶うとは限らない」ということです。

ハッキリ言えば、「100%の希望通りにはならない」と思っておいた方が良いと思います。

「食物アレルギーがある」とか、「宗教上の理由で牛肉や豚肉が食べられない」というのは、ホスト側が了解してくれていれば大丈夫(配慮した食事が提供されます)ですが、物理的な希望というのは、そのすべてが叶うということはほぼありません。

 

もう一つ、大事なポイントがあります。

それは、ホストファミリーの割り当ては、大抵の場合は「先着順」で行われるということです。

新規で「ホストファミリーになりたい!」という人ばかりであれば、一斉に割り当てを行うことも可能です。

しかし、実際には「すでにホストをしている人」が、たまたま今までいた留学生が帰国や引っ越しをするなどの理由で、次の留学生受け入れに手を挙げるということもあります。

そうなると、年度末から新学期が始まるまでの間が最もホスト側の供給が多くなる時期で、留学が早く決まって申込をしている人から順に割り当てされていくんですね。

ということは、

留学決定とホームステイの申込がギリギリになればなるほど、「ホストファミリーが見つからない」などの問題も発生しやすくなります。

最悪のケースですが、「学校自体はまだ定員に空きがある」という状態でも、「ホストファミリーが見つからないから留学生の受け入れはストップします」というようなアナウンスが教育委員会からなされる場合もあるんですね。

気をつけておきたいポイントですよね。

 

 

高校留学でホームステイを選ぶメリットとは?

では、高校留学の滞在方法でホームステイを選ぶメリットって何なのでしょうか?

たくさんある中で、主なものを4つに絞ってお話しますね。

 

ホームステイのメリット① 滞在費用が安い。

これは「あくまで寮生活との比較において安い」という意味です。

もともと寮を提供している学校のほとんどが「私立高校」です。

その特徴やメリットは別の記事でお話しますが、ホームステイと比べると圧倒的に費用が高くなりますね。

あと、「ホームステイには無料と有料の場合がある」と最初に触れました。

その違いを簡単にお伝えすると、無料で提供されるのは「交換留学の場合のみ」です。
多くの人が選ぶ私費留学」では、ホームステイは有料です。

つまり、ホストが留学生を受け入れるための衣食住に関わる費用(経費+手数料)に、教育委員会やホームステイ斡旋会社が自分たちの利益を上乗せしたものが、私たちが支払う滞在費になるわけですね。

地域ごとで異なる「物価の影響」は受けますが、寮生活より安いという事実に変わりはありません。

 

ホームステイのメリット② 現地のリアルな生活が経験できる。

高校留学は単に学校へ行って勉強するというだけではなくて、現地に住む様々な人たちとの関わりを通して色んな経験をすることも醍醐味ですよね。

ホストファミリーとの対話から始まって、コミュニティの一員として生活する中で、日本では味わえないことを感じたり学んだりできます。

テレビやインターネットから入ってくるニュースなどで見聞きする情報だけでは、その国(その土地)の本当のことは分かりません。

そこに住む人々がどんなことを考え、どんな問題を抱え、どんなことに喜びを感じて生きているのか?は、実際に現地の人々と触れ合って初めて理解できますよね。

寮生活ではそれはできません。

ホームステイを選ぶ人の多くが、この「現地の人々との関わり」を大事なメリットとして考えています。

 

ホームステイのメリット③ プライベートの自由な時間が多い。

留学生が学校で過ごす時間はある程度決まっていますが、朝起きてから登校するまでの時間はもちろん、放課後や夜、そして週末の時間の過ごし方は自由です。

もちろん、ホストファミリーの中には、門限を決めている家庭もあれば、夕食時間もほぼ決まっているという家庭もあります。

しかし、プライベートな時間は基本的に自由です。

特に高校留学する皆さんにとって楽しみな時間と言えば、放課後の友達と過ごす時間、そして、週末になれば気分転換に少し遠出したりする時間ですよね。

寮生活のように、スケジュールが決まった生活とは違って、ある程度「好きな時に好きなことができる自由がある」というのは、ホームステイ生活の大きな魅力の1つです。

 

ホームステイのメリット④ 万が一、ホストファミリーが合わない場合、ホストチェンジすることができる。

デメリットの中で詳しく説明しますが、やっぱり違う人間同士が一つ屋根の下で暮らすわけですから、相性の合う合わないから始まり、「どうしても一緒にいられない」という状況が発生することもあります。

様々な問題解決のための努力をした結果、「正当な理由」がある場合は、ホストファミリーを変更(ホストチェンジ)することができるんですね!

寮生活では、ルームメイトが変わることはあっても、寮を出て行くというわけにはいきません。(「寮を出る=退学」です。)

ホームステイに不安を感じている人にとっては、安心できるメリットの一つですよね。

 

【関連記事】

高校留学の寮生活の基礎知識
高校留学するなら寮生活がしてみたい!どんな人におすすめ?メリット・デメリットとは?

 

 

「当たり・はずれ」がある!?高校留学でホームステイを選ぶデメリットとは?

ホームステイについては、「当たり・はずれ」についての不安や心配の声もよく聞きます。

学校選びとは違って、自分で選ぶことができないわけですから、割り当てられたホストファミリーがどんな人たちなのか?は、実際のところ、現地へ行ってみるまで分からないので、気持ちはよく理解できます。

まず最初に、大前提としてしっかりと理解しておかなければいけないことをお伝えしますね。

それは、私費留学の場合、ホストが留学生を受け入れるのは「善意」ではなく、あくまで「ビジネス」だということです。

 

これには、以下のような事情があります。

住宅を購入する際、住宅ローンを組む人が大半ですが、あえて部屋数の多い家に住んで、空いている部屋を利用して、留学生に住んでもらいます。
(1部屋の場合もあれば、2部屋以上の場合もあります。)

当然、留学生の食費や光熱費などは負担しなけれえばいけませんが、上手くやりくりすれば、ホスト代としてもらったお金の一部は残ることになり、そのお金で住宅ローンの返済ができるわけです。
(つまり、財テクですね!)

もちろん、それ以外にも、自分の子供が独立してしまったとか、離婚したから部屋が空いているし、寂しさもあるので留学生を受け入れよう!という人もいますね。

いずれにしても、交換留学のようにボランティアではないので、「留学生の受け入れ=収入になる」という仕組みになっています。

そのこと自体は何の問題もないわけですが、「お金が絡む」ということで、人によっては「ホストは仕事でやっているのだから、受け入れた留学生と仲良くするつもりはない」と割り切っている人もいます。

また、食費や光熱費は、使えば使うほど利益を減らすことにつながるので、食事の品質が悪かったり、水道の使い方に極端に制限をかけるというホストもいます。

「当たり・はずれ」というと、とても主観的な表現なので、僕はあまり好きではありません。

それよりも、「ホストファミリーになって留学生を受け入れるというのは、こうした背景があるんだ」ということを理解して、ホストと接するという姿勢が大事だと思います。

 

では、そうした背景を理解してもらった前提で、具体的にホームステイにはどんなデメリットがあるか?について、少し列挙してみますね。

 

ホームステイのデメリット① 意外と重要!?学校までの距離が遠いことがある。

これはホストの問題ではありません。

むしろ、ホームステイをコーディネートする教育委員会や斡旋会社の都合によるところですね。

別に彼らを責める意味で言っているわけではありません。

ホストの家から学校までの距離は、留学先が田舎なのか・都会なのかによっても、全く違います。

都会であれば、徒歩では遠くても、バスなどの公共交通機関が発達している場合もあります。
また、田舎であっても、スクールバスが出ているという地域もありますね。

しかし、バスもあまり走っていなくて、徒歩で行こうとすると40分以上かかるというケースもないわけではありません。

前述の通り、「自分でホームステイ先は選べない」ので、割り当てられた場所が遠いからと言って、ホストチェンジをお願いすることはできません。(「正当な理由」とみなされないためです。)

これはある意味「当たり・はずれ」と考えても良い部分かも知れませんね。

 

ホームステイのデメリット② ホストによって生活習慣がバラバラ。

日本人でも、各家庭によって生活のリズムや習慣は違いますよね?

しかし、海外では、人種や文化的背景が異なる人たちが集まった国ばかりで、生活習慣は本当にバラバラです。

つまり、「これが海外生活ですよ」と言えるようなスタンダード(基準)がないんですね。

 

一番典型的なのは、食文化です。

例えば、留学娘のエリンのホストファミリーは「フィリピンからの移民」です。

食べ物は当然ですが「フィリピン料理」になります。
幸い白いご飯が毎日食べられるので、エリンは喜んでいますが、「野菜を全く食べない」という家庭なんですね。

「野菜好き」のエリンにとっては、留学当初は本当に苦痛な毎日だったようです。
(今は喜んで買ってきてくれているようです。随分、心が通じ合ったみたいですね・・・笑)

 

食事以外にも、門限、家族での時間の過ごし方、水道の使い方から洗濯・掃除のやり方まで、各家庭で全く違います。
国による違いというのはほとんどなく、各ホストファミリーの生活習慣の違いによって、「自分が相手に合わせる」という努力が必要になってきますね。

もちろん、だからと言って、「すべて自分が合わせる」という必要はありません。

嫌なものは嫌と伝えれば良いですし、エリンがそうであったように、お互いが理解し合えるまで話し合うということが、ホームステイのメリットにもつながるということも覚えておいてくださいね。

 

ホストファミリーと関係を良くするために知っておくべきこと

 

ホームステイのデメリット③ 一つ屋根の下に住んでいても、すぐに家族になれるとは限らない。

最初にお話した「ビジネス」という側面と関連がありますが、日本人のように「おもてなし」の心を持った人はかなり少ない、ということは理解しておきましょう。

エリンもそうだったんですが、こちらがいくら「ホストファミリーと第二の家族のようになりたい」と思って、一生懸命コミュニケーションを図ったとしても、相手がすぐに心を開いてくれるとは限らないんですね。

日本人の私たちからすると、海外から一人で親元を離れてやって来た留学生というのは、心細いと思うし、「できれば親代わり(兄弟代わり)になってあげたい」と思う人が多いと思います。

けれども、海外のホストファミリーの感覚としては、「あなたがどんな人物か分からないのに、いきなり信用することはできない」と思っている人が圧倒的多数です。

これは移民で成り立っている国の事情を踏まえると、「他人を簡単に信用しない」という当たり前の感覚なんですが、ちょっと私たち日本人には想像しにくい部分ですよね。

つまり、「ホストファミリーと打ち解けた関係を築くには、それなりの時間がかかる」ということです。

ただでさえ、慣れない留学生活のスタートなのに、「ホストにすぐに信用してもらえない」のだとしたら、少し不安になりますよね。

※ホストにも個人差があります。すぐに心を開いてくれる人もいるので、あくまで一般論として理解してくださいね。

 

 

まとめ:良いことも悪いことも含めて「経験」と思えるかどうかがポイント!

さて、ここまでの内容を読んで、皆さんはホームステイについて、どんな感想を持ったでしょうか?
「思ったよりも大変そう」と感じた人もいるかも知れませんね。

僕がいつも皆さんにお伝えしていることですが、「高校留学は何のためにするの?」という目的意識をしっかり持っているかどうかが、大事なポイントになります。

日本にいる自分の家族とは、全てにおいて違う「他人の家」で生活するわけです。

厳しい言い方になりますが、もし自分の親兄弟と同じであることを期待したり、日本にいる時と同じような生活環境を望んだりするのであれば、もはや高校留学する意味はありません。

たまたま「自分と相性があうホストだった」という場合もあれば、「全く考え方も生活習慣も違う人たちだった」という場合もあるでしょう。

僕からすれば、それがどうであれ、「すべて想定しておくべきこと」だと思っています。

娘のエリンがホストファミリーのことで悩んで相談した時に、僕が彼女に言った一言は、

「雨風がしのげて、朝・昼・夕の食事を用意してくることにお金(滞在費)を払っているんだから、それ以外のことはオマケくらいだと思うところからだね。」です。

「第二の家族のようになる」とか、「週末はいつも一緒にお出かけする」とか、理想を言えばキリがありません。
それを期待していたら、きっと「現実の壁」に心が折れそうになる確率の方が高いです。

あくまで、「自分はここ(留学先)に日本では味わえない経験をするために来ている」という目的意識を持って臨めば、どんな出来事も最高の経験や学びにつながることは間違いありませんよ。

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ホストファミリーに「当たり・はずれ」はあるの?

 

 

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