卒業留学(正規留学)のメリット3選|高校留学で広がる大学進学と将来の選択肢

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高校卒業を目的とした高校留学(卒業留学・正規留学)は、まだまだ日本では少数派の選択肢です。高校までは日本で通って、大学から留学すればいいのでは?と考える親御さんも多いと思います。

実は、以前の僕もそうでした。
「高校までは日本で。もし行きたければ、大学から海外留学でもいいかな」くらいに考えていたんです。

ところが実際に調べてみて、娘・エリンの高校留学を応援することに決めてからは、

「高校卒業を目的とした留学には、想像以上のメリットがある」

と考えが大きく変わりました。

この記事では、

  • 卒業を目的とした高校留学(正規留学)を検討しているご家庭
  • どちらかというと反対寄りで、情報を集めている親御さん
  • 親を説得したいと考えている中高生

の方に向けて、「卒業留学の主な3つのメリット」をわかりやすく整理してお伝えします。

「絶対に高校留学すべき」という話ではありません。
あくまで“選択肢のひとつ”として、冷静に判断するための材料として読んでみてください。

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《関連動画》

海外の高校を卒業するメリットが簡単に理解できます!
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卒業留学のメリット① 海外高校の卒業資格で、大学進学の選択肢が一気に広がる

最初に多くの人が心配するのが「日本の大学へ進学できるの?」という点だと思います。

結論から言うと、海外の高校を卒業しても「高卒の資格」という意味では日本と同じです。

ただし、日本の一般入試を受ける場合は、受験勉強の時間を取りにくいというデメリットがあります。

ここでポイントになるのが、「帰国生入試」という制度です。

帰国生入試とは?
 ◆目安として「海外に2年以上滞在し、現地の高校卒業資格を持つ人」などを対象とした入試方式。
 ◆多くの場合、「英語」「小論文」「面接」のいずれか(または組み合わせ)で選考される
 ◆一般入試と違い、「偏差値勝負」だけではない評価がされる。

実施しているのは、いわゆる難関大学と呼ばれるところも含めた多くの大学です。(詳細は各大学の募集要項の確認が必須ですが、選択肢が大きく広がるのは間違いありません)

競争相手がそもそも少ない

日本の高校生で、3ヶ月以上の留学を経験するのは「1,000人に1人」と言われています。
卒業を目的とした長期高校留学となると、その人数はさらに少なくなります。

つまり、

一般入試:国内の多くの受験生と同じ土俵で競う
帰国生入試:そもそもチャレンジしている人の母数が少ない


という違いがあるわけです。

もちろん「簡単に合格できる」という話ではありません。
それでも、自分の英語力や経験を生かしてチャレンジできるルートが増えるという意味で、卒業留学は大きな武器になります。

《関連資料》
  令和7年3月28日 文部科学省 報道発表資料「高等学校等における国際交流等の状況について

【帰国生入試を行っている主な大学】

関東エリアで言うと
・東京大学
・一橋大学
・東京外国語大学
・慶応大学
・早稲田大学
・国際基督教大学(ICU)
・上智大学
・お茶の水女子大学
・学習院大学
・法政大学、ほか多数

関西エリアで言うと
・京都大学
・大阪大学
・同志社大学
・立命館大学
・関西大学、ほか多数

その他エリアだと
 ・東北大学
 ・九州大学
 ・北海道大学
 ・国際教養大学
 ・立命館アジア太平洋大学(APU)、ほか多数

知名度の高い大学でも、帰国生入試を行なっているのが分かりますよね。

《関連資料》
  Knowledge Station「帰国生選抜を採用している日本の大学一覧表

海外大学への進学もしやすくなる

もうひとつ大きいのが、「海外大学への進学」が現実的になりやすいことです。

◆高校時代から2〜3年かけて英語で学ぶ
◆現地の授業スタイルやレポート・プレゼンに慣れている
◆生活面でも海外での暮らしに慣れている

という状態で大学進学を迎えられるので、「英語はできて当たり前」の大学留学からいきなりスタートする人より、入学後の負担が圧倒的に少ないと言えます。

日本の大学への帰国生入試も、海外大学への進学も、
両方の選択肢が見えてくる。

これが、卒業留学の最初の大きなメリットです。 

《関連記事》

Critical Thinkingの話
日本では学べない!?高校留学準備で最も必要なスキル「クリティカル・シンキング」とは?

卒業留学のメリット② 高校時代から“世界基準”で学び、自分の可能性を広げられる

次にお伝えしたいのが、「高校時代にどんな環境で、何を学ぶか」という視点です。

モノの見方・話し合い方が根本から変わる

日本で育つ私たちは、良くも悪くも「日本的な考え方・習慣」の影響を強く受けています。

  • 相手を傷つけないように、はっきりと言わない
  • みんなの空気を読んで、なるべく波風を立てない
  • 妥協点を探しながら、ゆっくり結論を出す

一方、多くの英語圏の高校では、

  • 自分の意見を、理由とセットでわかりやすく伝える
  • 感情だけでなく、ルールや論理に基づいて話し合う
  • 人種・宗教・価値観の違う人同士が対等に議論する

といったコミュニケーションが日常です。

「グローバル教育」「国際社会で生きる力」という言葉は日本でもよく聞きますが、実際に多様な価値観の中で学ぶ経験は、日本にいるだけではなかなか得られません。

選択科目が圧倒的に多く、「試してから決める」ができる

日本の高校では、文系・理系やコースの違いはあっても、実際に生徒が自由に選べる科目は限られています。

社会:日本史・世界史・地理
理科:生物・物理・化学
芸術:音楽・美術・書道 など

「大学受験で必要な科目」が中心なので、それ以外の分野に触れる機会は少なくなりがちです。

一方、英語圏の高校では、

◆芸術系(美術、演劇、ダンス、楽器演奏 など)
◆家庭科系(料理、お菓子作り、裁縫 など)
◆技術系(3Dプリンターを使ったものづくり、映像制作 など)

といった幅広い選択科目が用意されている学校が多く、高校時代に学ぶ科目の半分以上を「自分で選ぶ」ことも珍しくありません。

やったことのない分野を“想像だけ”で選ぶのではなく、興味のあることを実際に「試してから決めていける」というのは、将来の進路を考えるうえで大きなメリットです。

偏差値ではなく、「自分の成長」を見てくれる環境

日本の教育でよく問題にされるのが「偏差値」です。
1回のテストの点数で、人との優劣がついてしまう仕組みでもあります。

海外の高校では、

◆前回よりどれくらい成長したか
◆授業への参加姿勢や課題への取り組み
◆日々の努力や変化

といった部分も含めて評価されます。

同じ70点でも、

前回60点→今回70点なら「良い結果」

前回90点→今回70点なら「もっとできるはず」

といった考え方です。

「クラスの中で何番か?」ではなく、「昨日の自分より、どれだけ前に進んだか?」に目を向けてくれる環境だからこそ、自分のペースで成長しやすくなります。

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卒業留学のメリット③ コスパが高く、就職の場面でも強い「経験」になる

最後は、親御さんが特に気になる費用対効果(コスパ)と将来への影響の話です。

同じ費用でも、得られる「結果」が大きく違う

大学留学の授業料は、一般的な公立高校の授業料の2倍〜3倍かかります。
そこに生活費なども加えると、

大学で1年だけ留学する費用で、高校では2〜3年じっくり学べる場合もある

ということです。

高校の卒業資格そのものは「最終学歴」にはなりませんが、

◆現地の高校をきちんと卒業したという実績
◆2〜3年かけて身につけた英語力
◆多文化環境で生活・学習してきた経験

といった「結果」が、大学進学やその後のキャリアにも長く効いてきます。

英語力と「言語感覚」が育つ一番おいしいタイミング

10代のうちは、言語を吸収する力にまだまだ柔軟性があります。

毎日英語に触れる生活(授業も友達との会話もすべて英語)で、成績や評価も英語で付けられるという環境に2〜3年いることで、

「英語の授業で習った知識」ではなく、「生活の中で使える実践的な英語」が身についていきます。

もちろん、1年未満の留学でも本人の努力次第で成長はします。
ただ、言語の“回路”そのものを英語仕様に近づけていけるという意味では、高校卒業を目指す長期留学は非常に大きなチャンスです。

「海外の高校を卒業した」という事実は、就職時の強いメッセージになる

就職活動の場面で、どこの高校を出たかが直接評価されることは、一般的には多くありません。
けれども、

「海外の高校を卒業している」

という事実は、企業から見てもわかりやすいメッセージになります。

◆未成年で親元を離れ、海外で生活しながら卒業までやりきった
◆言葉や文化の違いを乗り越えて学び続けた
◆新しい環境に適応する力・粘り強さがある

といったイメージが伝わるからです。

大学時代に1年間だけ留学した経験ももちろん価値がありますが、「高校から海外で学び、卒業までやりきった」というストーリーには、また別の重みがあります。

まとめ:卒業留学を「現実的な選択肢」のひとつとして考えてみる

ここまで、

  1. 帰国生入試や海外大学進学という 進路の選択肢
  2. 高校時代から“世界基準”で学ぶ 学びの質と経験
  3. 費用対効果と、就職・キャリアにとっての 長期的な価値

という3つの視点から、「卒業を目的とした高校留学(正規留学)のメリット」をお伝えしてきました。

繰り返しになりますが、

「高校留学をしないと人生がダメになる」という話では、もちろんありません。

大切なのは、

  • 我が家の教育方針や家計の状況
  • 子どもの性格や得意・苦手
  • 将来の方向性(まだぼんやりでもOK)

をふまえた上で、「高校卒業を目的とした留学」という選択肢も、現実的な1つのルートとして知っておくことだと思っています。

もし、

「卒業留学に興味はあるけれど、わが家にとって現実的かどうか知りたい」
「日本の大学進学や、その後のキャリアとのバランスが不安」
「子どもの性格に合うのか、一度じっくり相談したい」

という気持ちが少しでもあれば、いつでも【LINE@無料相談】でメッセージを送ってください。

娘・エリンの実体験や、これまで多くのご家庭をサポートしてきた経験をふまえて、「無理に勧めない」を前提に、一緒に整理していきます。

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