留学中に子どもが病気やケガをしたら?すぐに飛んでいけない親が、知っておきたいこと

留学中の病気やけが・親にできること

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

向こうで3年間過ごすとなると、体調面はちょっと心配で…

向こうで高い熱が出たとき、ちゃんと薬をもらえるのかが気になって。

病気やケガをしても、すぐに飛んでいけないし…

カウンセリングで、保護者の方からよく聞く言葉です。

子どもの体のことは、いくつになっても心配ですよね。

まして、海の向こうとなれば、なおさらです。

先に、結論をお伝えしますね。

海外での病気やケガで一番怖いのは、症状そのものより「いざというとき、どう動けばいいか分からない」ことです。動き方さえ知っておけば、不安の大部分は消えていきます。そして、すぐに飛んでいけなくても、親にできることは、ちゃんとあります。

まずは、ちょっと驚く話から始めます。

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風邪くらいでは、誰も構ってくれません(笑)

海外では、風邪くらいの体調不良なら、周りからあまり心配されません。

ホストファミリーも、あれやこれやと構ってくれることは、ほとんどないんです。

「えっ、それって大丈夫なの?」と、かえって心配になりますよね(笑)

軽い病気についての海外の人たちのとらえ方は、「かなりドライ」なんです。

たとえば、熱が出た、お腹を壊した、くらいでは病院に行きません。

病院やクリニックは、いつも人でいっぱい。

1〜2時間待ちは早いほうで、海外では「病院へ行く=1日仕事」という感覚です。

「行ったところで、薬をもらって終わり。

それなら薬局で市販の薬を買って、ゆっくり休んだほうがいい」

というわけです。

まさに、合理的ですよね。

もちろん、本当にしんどいときは、きちんと伝えれば病院に連れて行ってもらえます。

ホストファミリーが仕事を休んで、病院に連れて行ってくれることもあります。

学校を休むことも、心配しなくて大丈夫です。

熱が出たら、まず休む。
しんどいときは、「しんどい」と言う。

「高い熱が出たら、薬をもらえるの?」という心配への答えも、ここにあります。

子どもが自分の口で「しんどい」と言えれば、周りの大人はちゃんと動いてくれます。

それから、飲み慣れた日本の常備薬は、出発のときに持っていきましょう。

カナダの病院で、エリンもドキドキでした

娘のエリンは、15歳でカナダの高校に留学しました。

そのエリンが、カナダで初めて病院に行ったのは、高校を卒業したあと。

ギャップイヤーを取って、カナダのカフェで働いていたころです。

3年間カナダの高校に通って、英語にもすっかり慣れたエリンでも、

「分からないことばかりでドキドキ」だったそうです(笑)

そのときの様子は、動画に残しています。

【海外で怪我・風邪を引いたら…】カナダで初めての病院、分からないことばかりでドキドキ No.381
【海外で怪我・風邪を引いたら…】カナダで初めての病院、分からないことばかりでドキドキ No.381

病院のことを、最初から全部知っている子なんて、いないんです。

知らなくて、当たり前。

だから、出発前に「困ったら、まず誰に言うか」だけを決めておけばいい。

そのお話は、この記事の後半でしますね。

本当につらいのは、体より心のほう

ここからは、少しまじめな話です。

慣れない海外で体調を崩すと、体だけでなく、心まで弱ってしまうことがあります。

エリンも僕も、海外で経験しているので分かります。

しんどいときに、家族がそばにいない。

それは、想像する以上につらいことです。

「ホストファミリーがいるから大丈夫」と思いたいところですが、

さっきお話ししたとおり、風邪くらいでは誰も構ってくれません(笑)

だからこそ、ここに親の出番があります。

すぐに飛んでいけなくても、
声は、今日届けられる。

体調を崩した子どもに必要なのは、ゆっくり休むこと。

そして、心が落ち込まないことです。

日本の家族の声を聞くだけで、気持ちが少し軽くなります。

電話がかかってきたら、アドバイスより先に、まず気持ちを受け止める。

そのうえで、「どうしたい?」と聞いて、待つ。

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ケガをしたら、すぐに病院へ

一方で、ケガは別です。

スポーツをしていて骨折した。

車や自転車にぶつかった。

そんな話を、たまに耳にすることがあります。

突然の事故やケガのときは、すぐに周りに助けを求めて、病院に行きます。

「子どもが病院に運ばれた」と聞いたら、親は、いても立ってもいられませんよね。

でも、そこは安心してください。

中高生が留学する欧米の国々で、十分な医療が受けられない国はありません。

日本の医師より優秀な先生がいる病院も、たくさんあります。

入院するような大きなケガのときは、日本から家族が駆けつけることもできます。

それから、もう一つ。

これは、数千人の留学生と接してきた、僕の実感です。

日本にいるとき以上に、事故やケガに見舞われた子に、僕は出会ったことがありません。

事故やケガは、日本にいても、海外にいても、起きるときは起きます。

確率は、同じなんです。

ケガを怖がって、挑戦しないこと。
そのほうが、ずっと残念なこと。

留学中の病気やケガへの備えは、エリンが高校に通っていたころの動画でも話しています。

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体が弱い、心が心配。そんなときは

体調と心のこと、どちらが心配かを聞いたとき、ある中学生はこう答えました。

「どっちも。体が昔から弱くて」

(カウンセリングでの、ある中学生の言葉)

持病がある子や、心のことで不安を抱えている子からも、相談をいただきます。

正直に言うと、僕は医療の専門家ではありません。

だから、「大丈夫」とも「ダメ」とも、お伝えできないんです。

ただ、知っておいてほしいことが3つあります。

① まず、かかりつけの先生に聞く

医師の許可が下りなければ、留学はできません。

毎月の診察が必要なら、日本と海外を毎月往復することになり、現実的ではありません。

留学生活で一番必要なのは、「健康と体力」です。

② 心のことは、慎重に

医師のOKが出ても、それだけで「大丈夫」とは言い切れません。

海外では、落ち着いた環境を保つのが日本より難しくなります。

最初は元気でも、半年くらい経ってから急に調子を崩すこともあります。

③ 学校の許可も必要

持病そのものが問題になるわけではありません。

学校が見ているのは、「健やかに通って、学業に打ち込めるか」です。

推薦状を出したり、面接で判断されたりすることもあります。

「心に不安があるなら、留学はダメ」という話ではありません。

どれだけ大変な状況でも、それを乗り越えて留学にチャレンジする人は、たくさんいます。

大事なのは、本人の覚悟と、起こりうることを先に想像しておくこと。

そのうえで、かかりつけの先生と、家族で、よく話し合ってください。

飛んでいく代わりに、出発前に決めておくこと

親がすぐに飛んでいけないなら、出発前にできることがあります。

難しい医療英語を覚える必要は、ありません。

「いざというとき、どう動くか」を、家族で確かめておくだけで十分です。

1 「熱が出た」「お腹が痛い」とき、まず誰に言うか(基本はホストファミリー)

2 学校のコーディネーターと、エージェントの緊急連絡先を、スマホに登録しておく

3 病院に行くとき、誰が付き添ってくれるのかを確かめておく

4 飲み慣れた日本の常備薬を持っていく

相談の順番は、まず本人からホストファミリーへ。

次に、学校のコーディネーター。

親が連絡するのは、エージェントです。

心配でたまらなくなっても、親からホストファミリーや学校に、直接連絡するのは避けてください。

親が先に動くと、子どもが自分で解決する機会を奪ってしまいます。

かえって、状況をこじらせてしまうこともあるんです。

「熱があるのに、病院に連れて行ってもらえない」と聞いても、まずは、さっきお話しした海外の「ドライ」な感覚を思い出してください。

本当に心配なときは、エージェントに相談してください。

子どもが自分の口で「助けて」と言えるように、親は先回りしない。

これも、出発前にしかできない、親の大切な準備です。

まとめ:飛んでいけなくても、親にできること

  • 一番怖いのは、症状より「どう動けばいいか分からない」こと
  • 海外では、風邪くらいなら病院に行かず、薬局の薬とゆっくり休むのが基本
  • 本当にしんどいときは、「しんどい」と言えば、病院に連れて行ってもらえる
  • ケガのときは、すぐに病院へ。欧米の国々で、十分な医療が受けられない国はない
  • 事故やケガの確率は、日本でも海外でも同じ
  • 持病や心のことは、かかりつけの先生・学校の許可・本人の覚悟の3つで考える
  • 出発前に「まず誰に言うか」を決め、常備薬を持たせる
  • 飛んでいけなくても、声は届く。アドバイスより先に、気持ちを受け止める

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