ネイティブの英語が聞き取れなかったら、留学先で困らないの?「聞き取れない」が当たり前の理由と、会話を止めない「お守りの一言」

ネイティブの英語が聞き取れなかったら?ニュージーランドの高校のバス停で、友達にもう一度言ってほしいと頼む日本人留学生

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

海外ドラマを字幕なしで見ると、ほとんど聞き取れない…

先生や友達の英語が分からなかったら、授業にも生活にもついていけないんじゃない?

英語の不安の中で、いちばん多く届くのが「聞き取れなかったらどうしよう」という声です。

教科書の英文なら読めるのに、耳から入ってくる音になると、とたんに分からなくなる。

その経験があるからこそ、「すべてが英語の生活」を想像すると、怖くなりますよね。

先に、結論をお伝えしますね。

英語が聞き取れなくても、海外で生活はできます。

留学を始めたばかりの中高生で、ネイティブの英語がちゃんと聞き取れる子は、ほとんどいません。

本当に困るのは「聞き取れないこと」ではなく、
聞き取れないからと、黙ってしまうことです。

「分からない」と伝える勇気と、
会話を止めない「お守りの一言」があれば大丈夫。

そして、リスニングの力は、
現地で過ごした時間に比例して、必ず伸びていきます。

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最初は、誰も聞き取れない。それが「スタート地点」

ネイティブの会話は、とにかく速いです。

「留学生だから」とゆっくり話してくれる人は、ほとんどいません。

容赦なく、豪速球が飛んできます(笑)

娘のエリンも、そうでした。

英検2級を持ってカナダに渡りましたが、現地ではまったく通用しませんでした。

周りの会話は、まるで映画「ミニオンズ」の世界。

何を言っているのか分からない中で、自分だけが「透明人間」になったような気持ちだったそうです。

でも、これは失敗でも何でもありません。

「聞き取れない」は、
留学生活のスタート地点で、
誰にでも起きる「当たり前」のこと。

趣味でもスポーツでも、新しいことを始めて、最初から全部うまくいく人なんていませんよね。

英語も同じです。

一時的に困ることはあります。

会話がかみ合わなくて、モヤモヤすることもあるでしょう。

でも、それが理由で「海外で生活できない」ということは、ありません。

【高校留学を振り返る】カナダ現地の高校生は、英語力ゼロの日本人留学生(エリン)のことをどう思っていた?No.380
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本当の問題は「聞けないこと」ではなく「黙ってしまうこと」

では、聞き取れなかったとき、何がいちばん問題になるのでしょうか。

それは、「聞き取れないから」と、相手の目を気にして黙り込んでしまうことです。

「何回も聞き返したら、嫌がられるかな」

「分かったふりをして、うなずいておこう」

日本で育つと、こう考えるのは自然なことです。

周りとの調和を大切にしてきた日本では、「自分がどうしたいか」より「相手にどう思われるか」が先に来やすいんですね。

でも、海外の多くの国は、話す言葉も育った背景も違う人たちが集まってできています。

いちいち周りを気にしていたら、生きていけません。

だから、分からないことを「分からない」と言うのは、ごく自然なことなんです。

黙っている子は「分かっている」と思われる

ニュージーランドやカナダの学校を視察したとき、先生方から何度も同じ話を聞きました。

黙っている子は、分かっているか、やる気がないと受け取るしかない。聞きに来る子には、いくらでも時間を割くよ。

日本では「おとなしくていい子」でも、海外では「助けがいらない子」に見えてしまうんですね。

だから、聞き取れなかったときは、この言葉を思い出してください。

So what?(だから何?)

聞き取れないのは、当たり前。

それを伝える勇気さえあれば、会話は必ず前に進んでいきます。

「聞き返す」より先に、「分かっていない」と伝える

聞き取れなかったとき、とっさに「Sorry?」「Pardon?」と聞き返したことはありませんか?

すると相手は、同じスピードで、同じ言葉をもう一度くり返す。

そして、また聞き取れない…。

これ、よくあるんです。

そうならないためには、

「今、あなたの英語についていけていません」という状況そのものを、先に伝えてしまうことです。

I’m sorry. I’m not following you. Could you say that again slowly?

ごめんなさい、話についていけていません。もう一度、ゆっくり言ってもらえますか?

Actually, I don’t get it at all.

実は、まったく分かっていません。

あなたの英語がまだたどたどしいことは、最初にあいさつした瞬間に、相手はもう分かっています。

だから、ごまかさずに、堂々と伝えていいんです。

親元を離れて、言葉の通じない国に一人で来た。

それだけで、十分すごいチャレンジをしています。

一生懸命に分かろうとする人を、バカにする人はいません。

困ったときの「お守りの一言」を、1つだけ持っておく

それでも、ネイティブを前にすると、頭が真っ白になることがあります。

そんなときのために、会話をつなぐ「お守りの一言」を、1つだけ準備しておきましょう。

僕が留学生によく伝えているのは、この言葉です。

I’m still learning English. Could you say that in simpler words?

まだ英語を勉強中なので、もっとかんたんな言葉で言ってもらえますか?

この一言をパッと言えるだけで、心がすっと軽くなります。

相手も「あ、ゆっくり、かんたんに話せばいいんだな」と気づいて、ペースを合わせてくれるようになります。

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リスニングの力は、時間に比例して伸びていく

いちばんの安心材料をお伝えしますね。

リスニングの力は、
現地で過ごした時間に比例して、必ず伸びる。

毎日、英語の中で暮らしていると、耳は少しずつ英語の音に慣れていきます。

無理に伸ばそうと焦らなくても、生活が長くなるほど、自然に身についていく力なんです。

エリンも、1年を迎えるころには、周りの言葉がだいぶ聞き取れるようになっていました。

そうなると、間違いを気にせず、自分から話せるようにもなっていきます。

ただし、伸びたかどうかは、数日や1週間では実感できません。

「全然変わらない…」と落ち込む時期があっても、それは伸びていないのではなく、まだ実感できていないだけです。

聞き取れない理由の多くは、「音」ではなく「知らない言葉」

授業で聞き取れないとき、実は英語の音ではなく、その言葉の意味を知らないことが原因になっていることがよくあります。

エリンは、小学生でも解ける円の面積の問題で、「radius(半径)」という一語が分からず、手が止まってしまったことがありました。

音が聞こえても、知らない言葉は、聞き取れないのと同じなんですね。

日本にいる今から、できること

出発までに、リスニングのためにできることを3つだけ挙げておきます。

1 聞き流すより、短いドラマをくり返し聞いて「まねる」
20〜30分くらいの海外ドラマを1本決めて、同じ回を何度も見ます。セリフをまねして口に出すと、耳が音の変化に慣れていきます。

2 学校の教科の言葉を、英語で知っておく
数学の「半径」「面積」、理科の「細胞」「実験」など、授業で必ず出てくる言葉を、1日1つでいいので英語で覚えておきます。

3 「お守りの一言」を、声に出して言えるようにしておく
「I’m still learning English. Could you say that in simpler words?」を、何も見ずに言えるまで練習しておきます。

留学先で実際に使う短い英語を、毎日少しずつ「耳」と「口」で慣らしておきたい人には、僕のYouTubeチャンネル「朝5分留学英語」があります。

ホームステイ、友達づくり、学校の授業、先生への相談。

現地で必ず出会う場面の会話を、1日1シーン、朝5分ほどで聞いて、まねできます。

毎日投稿しているので、出発までの習慣にしてみてください。

YouTubeチャンネル「留学パパの朝5分留学英語」

YouTube・無料

留学パパの朝5分留学英語

ホームステイ先や学校で本当に使う「短いひとこと」を、朝5分ほどで学べるレッスンです。

月〜木は1日1シーンの実践会話、金曜日は留学のヒントや勉強法を話す「金曜トーク」です。

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保護者の方へ:「何を言っているか分からない」と電話が来たら

留学が始まってしばらくは、

「先生が何を言っているのか分からない」

「友達の話についていけない」

という声が届くこともあると思います。

そんなとき、つい「もっと勉強しなさい」「こうしたら?」と言いたくなりますよね。

でも、この時期は、慣れない環境に心と体が必死についていこうとしている「心の筋肉痛」のような時期です。

親が深刻になりすぎず、まずは話を受け止めてあげてください。

そして、もし話せそうなら、こう聞いてみてください。

今日、「分からない」って誰かに言えた?

聞き取れたかどうかではなく、伝えようとしたかどうか。

そこを一緒に喜んであげることが、子どもが次の日も学校に向かう力になります。

まとめ:「聞けない」は終わりではなく、対話の始まり

  • 英語が聞き取れなくても、海外で生活はできる
  • 留学を始めたばかりで聞き取れないのは、誰にでも起きる「当たり前」
  • 本当の問題は、聞き取れないからと黙ってしまうこと
  • 「Sorry?」と聞き返すより、「ついていけていない」と先に伝える
  • 困ったときの「お守りの一言」を1つ持っておく
  • リスニングの力は、現地で過ごした時間に比例して必ず伸びる

「聞けない=終わり」ではありません。

「聞けない」と伝えたところから、本当の対話が始まります。

「うちの子、現地で黙り込んでしまわないかな?」

「出発までに、英語の何を準備しておけばいい?」

そんな不安があれば、一人で抱え込まずに、気軽に相談してください。

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