この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学が決まった!でも、出発までに英語は何をすればいいの?
とりあえず、英検の級を上げておけば安心?
決まったのに、うちの子、全然勉強しないんだけど…
留学が決まってホッとしたのも束の間、次の不安が来ますよね。
先に、結論をお伝えします。
英語の準備は、「何を覚えるか」より先に、「いつ、どんな場面で使うか」を知ることから始まります。使う場面が見えて初めて、英語は「言葉」になり、努力も続くようになります。
この記事では、英検や単語帳との向き合い方、留学先で本当に使う英語の場面、そして子どもがなかなか動かないときに親ができることをお伝えします。

出発までに、英語は何から始める?
まずは、留学生活がどんな環境なのか、そのリアルを知ることです。そのうえで、その中で必要な英語は何かを知ります。
よく「身の回りのことを英語で言えるようにしよう」と言われますよね。
間違ってはいません。
その通りです。
でも、実感が伴わなければ、「学ぼう」という気持ちは続きません。
朝起きて、ホストファミリーに何と言う?
授業で分からないとき、先生に何と言う?
お昼休み、隣に座った子に何と話しかける?
そんな場面が頭に浮かぶと、英語は急に「自分ごと」になります。
英語は「いつ、どんな場面で使うか」があって、初めて言葉としての価値が生まれる。
やみくもに単語帳を覚えたり、テスト対策をしたりしても、使える英語は身につきません。
反対に、使う場面が分かっていると、努力もしやすくなり、いちばん早く成果が出ます。
英検や単語帳、語学学校はやらなくていい?
やって無駄なことは、何一つありません。ただ、「目的は何か?」によって、選ぶものが変わります。
ほとんどの中高生や保護者は、この優先順位を知りません。
だから、目に見えて分かりやすい「英検の級」という結果を求めてしまうんです。
語学学校も同じです。
目的が分かっていれば、その価値を最大にできます。
でも、多くの人は「なんとなく英語が学べる環境」として選んでしまいます。
英検を受けるのも、単語帳を使うのも、語学学校に行くのも、悪いことではありません。
大事なのは、それが「現地のどの場面で、自分を助けてくれるのか」が分かっているかどうかです。
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英語力の目安や、語学学校で何が伸びるのかは、それぞれくわしく書いています。
英検を持っていても、つまずくのはなぜ?
英語力の問題ではなく、目的意識の問題です。
娘のエリンは、英検2級に合格してからカナダへ渡りました。
でも、現地ではまったく通用しませんでした。
周りの話していることが分からず、まるで「透明人間」になったようだったそうです。
学校帰りのバスで、一人で泣いたこともあります。
数学の授業では、小学3年生でも解ける円の面積の問題が解けませんでした。
「radius(半径)」という単語を、一つ知らなかっただけで。
英検2級でも、こういうことが起きるんです。
これまで5,000人以上の中高生や保護者と話してきて、はっきり言えることがあります。
英検を頑張った子でも、目的意識が低ければ苦労します。
反対に、資格がなく、試験勉強が苦手な子でも、目的意識が高ければ、どんな困難も乗り越えていきます。
伸びるかどうかを分けるのは、英語力とは違うところにある。
「入学できること」と「現地で学べること」の違いは、Podcast「高校留学.fm」の第134回「カナダやニュージーランドは英語力が低くても大丈夫!というのは本当?」(2025年12月16日)でも話しています。
留学先で、英語を使う場面は?
大きく分けると、ホームステイ・友達・授業・先生への相談の4つです。どれも、出発した次の日から必ずやってきます。
ホームステイ 「これ、使ってもいい?」
シャワーの時間、洗濯、夕ごはんの量。言わなければ、相手は「分かっている」と受け取ります。
友達 「どこから来たの?」の、その先
名前と出身を言ったあと、会話を続けられるか。最初の1〜3か月がいちばんしんどい時期です。
授業 分からない単語が、一つあるだけで止まる
radiusのように、教科の言葉を英語で知っているかどうかが分かれ目になります。
先生への相談 「分かりません。助けてください」
黙っている子は、「分かっている」か「やる気がない」と受け取られます。聞きに来る子には、先生はいくらでも時間を割いてくれます。
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友達づくりと、授業・成績の立て直し方は、それぞれくわしく書いています。
場面の英語は、どうやって身につける?
まずは平易なところから、毎日少しずつ。もっと臨場感がほしくなったら、留学経験者と一緒に。今の自分に合うところから選んでください。
留学先の「場面」で使う英語を、毎日少しずつ身につけたい人には、僕のYouTubeチャンネル「朝5分留学英語」があります。
月曜日はホームステイ、火曜日は友達づくり、水曜日は学校の授業、木曜日は先生やカウンセラーへの相談。上の4つの場面を、1日1シーンずつ練習できます。
「もっと現地の学校生活の臨場感を感じたい」という人には、「SLEEK」という選択肢があります。
15歳・英語力ゼロでカナダの高校に留学したエリンが、自分の経験をもとに作った、高校留学準備のオンラインレッスンです。留学する人のほとんどがつまずく「壁」を、出発前に越えやすくするための、超実践的な内容です。

現地の授業では、「あなたはどう思う?なぜ?」と、自分の意見を英語で書くことが求められます。
そのための「考えて、組み立てて、書く力」を鍛えたい人には、マンツーマンのオンライン講座「MCAS」があります。
どれも「やらなければいけないもの」ではありません。場面が見えて、「これをやってみたい」と本人が思えたときに、いちばん力になります。
子どもが準備をしないとき、親ができることは?
「やれ、やれ」と尻を叩くことは、ほとんど意味がありません。喉の渇いていない馬を水辺に連れて行っても、水は飲みませんよね。
留学が決まったのに、子どもが英語の勉強をしない。
親としては、本当にヤキモキしますよね。
でも、親に言われてやる勉強は、「やらされる勉強」になってしまいます。
それは、現地に行ってから一番必要な「自分で動く力」の芽を、摘んでしまうことにもなります。
人が変わるために必要なのは、「環境」です。
そして、「誰と出会うか」で、そのきっかけが生まれます。
「この教材を、この順番でやれば大丈夫」。
そんな、A+B=Cのような方程式はありません。
すぐにノウハウを知りたい人が陥る罠です。
ノウハウが本当に役に立つなら、人間は誰でも大成功できますよね。
親の期待に応えてくれる子がいるのも事実です。
でも、その期待のほとんどは、思った形では叶いません。
では、親には何ができるのでしょうか。
✔ 焦らない。答えを急かさない
✔ 子どもを「一人の人間」としてリスペクトし、話を聞く
✔ 「向こうで何が一番楽しみ?」「何が一番不安?」と、本人の言葉で場面を語ってもらう
実は、僕には娘が二人います。
エリンの3つ上の長女は、海外にも英語にも強い苦手意識があって、極度の人見知り。
「海外なんて夢のまた夢」という子です。
同じ親に育てられても、子どもは一人ひとり、まったく違います。
だから僕は、「何がなんでも留学すべき」とも、「何がなんでも英語を頑張るべき」とも思っていません。
エリンも、中学1年生のころは英語にも海外にも全く興味がありませんでした。
家族で初めてアメリカに行ったとき、「英語って本当に話されている言葉だったんだ」と言ったくらいです。
でも、その小さなきっかけが、1年数か月後の高校留学につながりました。
きっかけは、親の「やりなさい」ではなく、本人が見た「リアル」から生まれる。
大人はよく、英語や勉強を「将来の武器」と呼びますよね。
僕も、あえてそういう言い方をすることはあります。
でも本当は、「武器」じゃないんです。
英語も、勉強も、人生のあらゆる経験が「自信」になる。
心の底から湧いてくる自信さえあれば、どんな進路でも、どんな仕事でも、どこで何をやっても、強く、たくましく生きていけます。
僕は、そう信じています。
英語は、誰かと戦うための武器ではなく、自分を信じるための自信になる。
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英語のほかに、出発までに準備するのが持ち物です。荷造りも、親が口を出したくなる場面の一つ。何を持っていき、何を現地で買うかは、こちらにまとめています。
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留学を決める前、子どもの「行きたい」が本気に見えなかったときの話は、こちらに書いています。「娘は本気じゃない」と思い込んでいた留学パパと、泣きながら「海外の高校にチャレンジしたい」と話したエリンの物語です。
まとめ:英語の準備は「場面」と「目的」から
- 英語の準備は、「何を覚えるか」より先に「いつ、どんな場面で使うか」を知ることから
- 英検・単語帳・語学学校に、無駄なものはない。目的によって選ぶものが変わる
- 伸びるかどうかを分けるのは、英語力ではなく目的意識
- 留学先の場面は、ホームステイ・友達・授業・先生への相談
- 子どもが動かないとき、尻を叩くのはほとんど意味がない。親は焦らず、話を聞く
- 英語は「武器」ではなく、どこで何をやっても生きていける「自信」になる
「うちの子の今の英語力で、何から始めればいい?」
「決まったのに動かない子に、どう声をかければいい?」
そんなときも、一人で悩まずに気軽に相談してください。
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