多くの高校生が私費留学を選ぶ理由は?交換留学との違いと4つのタイプをやさしく解説

【私費留学と交換留学の違い】私費留学の4つのタイプ・向いている人

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

「私費留学」と「交換留学」って、何が違うの?

私費留学って、やっぱり高いんでしょ?

高校留学を調べ始めると、必ずぶつかる疑問ですよね。

「私費留学の方が高そう」「交換留学の方がちゃんとしてそう」と、イメージだけで判断してしまう方も少なくありません。

先に、僕の考えをお伝えしますね。

2つのいちばんの違いは、お金を誰が出すかよりも「誰が選ぶか」です。交換留学は、プログラムが行き先の学校や家庭を決めます。私費留学は、国も学校も期間も、自分たちで選びます。

だからこそ、私費留学は「選べる自由」と同時に、「自分で決める責任」がついてきます。

この記事では、2つの違いと、多くの高校生が私費留学を選ぶ理由、私費留学の4つのタイプと費用、そして後悔しないための選び方を、順番にお伝えします。

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私費留学とは? 交換留学との違いを早見表で

まずは、2つの違いを並べてみます。

目的

交換留学
異文化交流や「経験」が中心

私費留学
学ぶこと、卒業することなど、目的に合わせて選べる

国・学校・住む場所

交換留学
国は選べることが多いが、学校や住む地域、家庭は基本的に選べない

私費留学
国・学校・地域・滞在方法を、自分たちで選べる

期間

交換留学
1年以内が基本。日本の高校に在籍したまま行き、戻ってくる

私費留学
数週間から、卒業までの2〜3年まで

滞在先

交換留学
ボランティアのホストファミリーが多い

私費留学
ホームステイや寮を選ぶ(滞在費を払う)

海外の高校の卒業

交換留学
目指せない

私費留学
目指せる

費用(1年)の目安

交換留学
200万〜250万円ほど

私費留学
約266万〜429万円
(カナダ・NZの公立、学校と滞在先)

費用は、航空券・保険・お小遣いなどを除いた目安です(2026年10月時点)。私費留学の数字は、優先して扱っているカナダ・NZの公立高校の例で、国や学校によって大きく変わります。

交換留学は、ホストファミリーがボランティアで受け入れてくれることが多く、学費がかからない仕組みのものもあります。

そのぶん、運営する団体への参加費がかかり、住む場所や学校は「おまかせ」になります。

交換留学のくわしい仕組みは「高校生の交換留学!どんなメリット・デメリットがあるの?知っておくべき5つのポイント!」に、留学のタイプの大きな分け方は、noteの「中高生で“留学”が頭に浮かんだら、まずはこの3タイプから考えよう!」に書いています。

多くの高校生が私費留学を選ぶ3つの理由

① 国・学校・時期を、自分で選べる

私費留学では、行きたい国や街、やりたい授業がある学校、出発の時期や期間を、自分たちで選べます。

料理を学びたい、スポーツを続けたい、自然の多い街がいい。

そうした「やりたいこと」から学校を選べるのは、私費留学ならではです。

② 海外の高校の「卒業」を目指せる

交換留学は、日本の高校に在籍したまま行って、1年以内に戻ってくるのが基本です。

海外の高校を卒業して、帰国生入試や海外の大学に進む道を選びたいなら、私費留学になります。

③ 交換留学は、枠が少なく条件が合わないことも

交換留学は、募集の人数が限られていて、選考があり、出発の時期もプログラムで決まっています。

「行きたい時期に、行きたい形で」を叶えようとすると、私費留学を選ぶ家庭が多くなるんですね。

日本の中高生にいちばん人気のカナダは、公立高校への留学は私費留学が基本です(交換留学は、一部の団体のプログラムに限られます)。公立高校の留学生は、各学区の教育委員会が学費を受け取って受け入れています。

私費留学の4つのタイプ

一口に「私費留学」と言っても、期間によって、現地での立場も、手に入るものも変わります。

① 短期留学(数週間〜1か月半)

どんな留学?
夏休みや春休みを使って、海外の生活や学校を体験する。英語力そのものは大きくは伸びないが、「次の一歩」のきっかけになる

費用の目安
80万〜130万円ほど

② ターム留学(3か月〜半年)

どんな留学?
現地の高校に正式に在籍して、現地の生徒と同じ授業を受ける。単位の扱いは日本の在籍校しだい

費用の目安
3か月:120万〜150万円ほど
半年:140万〜220万円ほど

③ 1年留学(約10か月)

どんな留学?
「お客さん」の時期が終わり、学校や地域の一員になる。進級か留年かは在籍校しだい

費用の目安
約266万〜429万円
(カナダ・NZの公立、学校と滞在先)

④ 卒業留学(2〜3年)

どんな留学?
海外の高校を卒業して、日本の大学(帰国生入試など)や海外の大学を目指す

費用の目安
1年あたりの費用×年数

※③や④のように、現地の高校に在籍して単位を取ることを目的にした1年以上の留学は、「正規留学」とも呼ばれます。

期間によって英語力がどれくらい伸びるのかは、こちらの動画で話しています。

高校留学はどのくらいの期間行くと、英語力はどれくらい伸びるの?
高校留学はどのくらいの期間行くと、英語力はどれくらい伸びるの?

国によって、私費留学で行ける学校は違う

意外と知られていないのが、国によって「私費留学で行ける学校」が違うことです。

アメリカ
公立は最大12か月まで

公立高校に私費留学できるのは、通算で最大12か月までです(アメリカ政府の留学生向けサイト)。

卒業を目指すなら、基本的に私立高校(寄宿学校など)

になります。

イギリス
基本は私立

中高生が学生ビザで学べるのは、基本的に私立の学校です(イギリス政府のサイト)。

カナダ・NZ
公立で卒業まで

公立高校で、1年から卒業まで私費留学できます。

費用を抑えて卒業を目指せるので、僕たちはこの2つの国を中心にお手伝いしています。

高校留学はカナダ?ニュージーランド?迷ったときに比べたい6つの違い(BC州・マニトバ州・NZ)

あわせて読みたい

カナダとニュージーランドのどちらにするか迷ったら、こちらも読んでみてください。

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私費留学は、本当に高い?

「交換留学=安い、私費留学=高い」というイメージは、半分本当で、半分は違います。

まず、比べるときは含まれるものをそろえることが大切です。

早見表の私費留学の金額は「学校と滞在先」だけの数字です。

航空券やビザ、保険、お小遣いまで入れた1年の総額は、たとえばこうなります。

約334万円

カナダ・マニトバ州の公立高校の場合(航空券・ビザ・保険・お小遣いまで含めた1年の総額)

交換留学より高くなるのは事実です。

ただ、その差で手に入るのは、国や学校、時期を自分で選べること。

そして、現地が合えば2年目以降も残って、卒業まで目指せることです。

そして、私費留学の費用は「どこに、どれくらい、どうやって行くか」で大きく変わります。

同じカナダでも、州や学区が変われば、1年で100万円以上違うこともあるんです。

大切なのは、金額の高い・安いだけで決めないこと。

その金額で、何を手に入れたいのか。

「30万円なら行く、300万円なら行かない」と考えると、留学が「消費」になってしまいます。

僕は、留学の費用は「出費」ではなく、お子さんの経験への「投資」だと考えています。

あわせて読みたい

費用の全体像と、1年間の内訳(学校と滞在先・諸経費・ビザ・お小遣い・エージェント費用)は、それぞれくわしく書いています。

予算から考えたい方は「費用から逆算!どのくらいの予算で、どんな高校留学ができるの?」にまとめています。

奨学金を探したい方は、トビタテ!留学JAPANの「留学奨学金検索」も参考になります。

🎧 費用や学校の選び方は、エリンとPodcastでも話しています

私費留学でいちばん大事なのは「誰と一緒に選ぶか」

私費留学は、選べる自由があるぶん、情報が多すぎて迷いやすい留学でもあります。

そして多くのご家庭は、手続きのために留学エージェントを使います。

ここで知っておいてほしいのは、エージェントによって、得意な国や提携している学校に偏りがあることです。

手数料が無料のエージェントは、学校からの紹介料で成り立っていることが多く、すすめる学校が偏りやすくなります。

そして、「契約する前は親切だったのに、現地に着いたら連絡がつきにくくなった」という声も、残念ながら少なくありません。

だから、エージェントを選ぶときは、「何でもやってくれるか」ではなく、次の3つを見てください。

✔ 一緒に考えてくれるか

✔ 都合の悪いことも、隠さずに話してくれるか

✔ 見積もりの内訳や、毎年かかる費用があるかどうか(必ず確認しましょう)

くわしくは「高校留学エージェント選びの基礎知識|失敗しないために親が知っておきたいポイント」と、noteの「エージェントの無料・有料は何が違う?知らないと損をする“見えない手数料”とは?」で書いています。

僕たちFED Study Abroadは、手続きを代わりにするだけのエージェントではありません。お子さんと同じ目線で、出発前から帰国まで「対話」を続けながら伴走します。サポート費用は1回だけのお支払いで、毎年の更新費用はかかりません。

エリンの私費留学

娘のエリンは、カナダ・BC州の公立高校に私費留学して、3年間で卒業しました。

カナダを選んだのは、当時の英語力と費用の条件からです。

学校を選ぶときに、エリンが譲れなかったのは「料理とバドミントン」でした。

結局、バドミントンはやらなかったんですけど(笑)。

それでも、自分で決めた基準があったからこそ、納得してスタートを切れました。

最初は英語がほとんど聞き取れず、学校帰りのバスで一人で泣いたこともあります。

それでも「日本に帰りたい」とは一度も言いませんでした。

自分で選んだ道だったから、踏ん張れたんだと思います。

私費留学の「選べる自由」は、その子の覚悟を育てる自由でもあるんです。

親子で話してほしい3つの問い

1 留学で、いちばん手に入れたいものは何?

2 何年くらい、海外で過ごしたい?

3 帰ってきたあと(卒業したあと)、どうしたい?

そして最後は、「あなたはどうしたい?」。

交換留学か私費留学か、短期か卒業までか。

その答えは、お子さんの目的の中にあります。

高校留学を考え始めたときに知っておいてほしいことは、こちらの動画でも話しています。

後悔しないために高校留学を考え始めたら最初に知っておくべきこと
後悔しないために高校留学を考え始めたら最初に知っておくべきこと

まとめ:私費留学は「自分で選ぶ」留学

  • 交換留学と私費留学のいちばんの違いは、「誰が選ぶか」
  • 海外の高校の卒業を目指せるのは、私費留学だけ
  • アメリカの公立は最大12か月まで。カナダ・NZは公立で卒業まで目指せる
  • 「高い・安い」ではなく、「その金額で何を手に入れたいか」で考える
  • いちばん大事なのは、誰と一緒に選ぶか

「うちの子には、交換留学と私費留学、どちらが合う?」「どの国に、どれくらい?」。

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