海外の高校にはどんな科目がある?授業のレベルは高いの?日本と違う教科と、1年目の時間割の組み方

海外の高校にはどんな科目がある?カナダの高校のロボット工学の授業で、ロボットを組み立てる留学生

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

日本の学校の方が、数学や理科のレベルは高いって聞いたけど…

現地の「英語」の授業って、日本の国語みたいなもの?

海外の高校の授業について、中高生からも親御さんからも、よく聞く疑問です。

「わざわざ留学しなくても、学ぶものは同じじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんね。

もし、日本と海外で学べることがまったく同じだったら。

僕も、ここまで本気で留学について話していないと思います。

先に、結論をお伝えしますね。

数学と理科は、日本とほとんど同じ基礎を学びます。むしろ日本の方が先に進んでいることもあります。大きく違うのは、国語(現地では英語)と社会。そして、日本の「副教科」にあたるところに、数えきれないほどの選択科目があることです。「レベルが高い」と感じる正体は、知識の難しさではなく、英語と、「なぜ?」に自分の言葉で答える学び方です。

教科ごとに、何が同じで、何が違うのかを見ていきましょう。

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教科ごとに、何が同じで何が違う?

まず、全体をざっくり比べてみます。

数学・理科

日本の学校
基礎は同じ。日本の方が先に進んでいることも

海外の学校
同じ基礎を、「なぜその答えになるか」まで説明して学ぶ

国語(現地では英語)

日本の学校
読み書きと読解。テストでは「一つの正解」を求められがち

海外の学校
「なぜそう思う?」を考えて、人に伝わる文章で表現する

社会

日本の学校
出来事や年号を覚えることが中心

海外の学校
その国の歴史やしくみを、「あなたはどう考える?」と問われながら学ぶ

副教科・選択科目

日本の学校
体育・音楽・美術・技術家庭の4教科

海外の学校
40科目以上の選択肢から、自分で時間割を組む

数学と理科:中身はほとんど同じ

「日本の学生は、理数系が強い」と言われますよね。

それは、小さいころから算数ドリルや九九を繰り返して、テストの数も多いからだと言われています。

繰り返しや暗記で差がつきやすい教科なので、国全体で見ると、日本はレベルが高くなるんですね。

実際、日本で中3や高1で習う内容を、現地では1年遅れて習っている、ということも珍しくありません。

計算の速さだけなら、日本人の留学生がクラスでトップになることもよくあります。

じゃあ、数学は楽勝なのか。

ところが、テストになると「あれ?」となるんです。

現地のテストでは、答えを出すだけでなく、

「なぜその答えになるのか、筋道を立てて説明しなさい」

という問題が大きな割合を占めます。

理科の実験でも、結果を出すこと以上に、「その結果から何を考えたか」というレポートが問われます。

知識を「知っている」ことと、
知識を「使って考える」ことの差。

これが、日本人が感じる「海外の授業の難しさ」の正体です。

数学は、難しさ別のコースに分かれている

もうひとつ、日本と違うところがあります。

カナダやニュージーランドの高校では、数学が難しさ別のコースに分かれていて、

大学で理系に進みたい子が取るコースと、そうでない子が取るコースが、別々に用意されています。

日本では、「数学が苦手だから、理系はあきらめる」という話をよく聞きますよね。

海外の高校には、そもそも「文系・理系」という早い段階での区分けがありません。

苦手な1科目が、進路のすべてを決めてしまうしくみになっていないんです。

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国語(英語)と社会:いちばん違う。キーワードは「なぜ?」

小学校の低学年くらいまでは、読み書きを大切にするのは、日本も海外も同じです。

でも海外では、読み書きを覚えたあと、

「ものを考える力」と「表現する力」を重視する教育に切り替わります。

先生は、生徒に正解を教えません。

その代わりに、「なぜ、そう思うの?」と問いを繰り返します。

社会も同じです。

内容がその国の歴史や社会のしくみになるだけでなく、

「この出来事について、あなたはどう考える?」を、いつも問われます。

これは、留学したばかりの中高生が、最初に授業で混乱することのひとつです。

日本のことでさえ考えたことがないのに、それを英語で聞かれるなんて…

でも、少しずつ慣れてくると、

「正解がないからこそ、自由に考えていいし、学びたいことが学べる」

と思えるようになって、勉強が楽しくなっていくんです。

留学先の社会の授業で、どんな課題が出るのかを話している動画があります。

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英語の授業は、学年が上がるほど本格的に

現地の「英語」は、日本でいう国語です。

留学生は、まず英語のサポートの授業(ESL)で力をつけて、そこから現地の生徒と同じ英語の授業に進みます(どこまで進めば移れるかは、学区によって違います)。

エリンも、最終学年の英語では、大学レベルの厳しい先生にあたって、ずいぶん苦労しました。

でも、そのときの経験が、今の力になっていると話しています。

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「副教科」の代わりに、数えきれない選択科目

日本の「副教科」は、体育、音楽、美術、技術・家庭科の4つですよね。

海外の高校では、ここが数えきれないほどの選択科目になります。

カナダやニュージーランドの高校では、40科目以上の選択肢があるのが一般的です。

しかも、ごく普通の公立高校の話です。

たとえば、こんな科目があります。

アート・表現

写真、陶芸、演劇、映像制作、ファッションデザイン、舞台製作、ダンス

スポーツ・自然

体育のほかに、スポーツサイエンス、アウトドア・エデュケーション(キャンプやカヌーなどの野外活動)

技術・ものづくり

自動車整備(学校の中に本物のガレージがあり、エンジンを分解する授業も)、

ロボット工学、エンジニアリングデザイン、3Dアニメーション制作、プログラミング、航空学

ビジネス・社会

起業、ビジネス・マーケティング、会計、法律、心理学、犯罪学、哲学、幼児教育

生活

調理(プロの厨房のような設備を使う学校も)

日本なら、専門の高校や専門学校でしか学べないような科目ですよね。

「放課後のクラブ」でも「趣味のお遊び」でもなく、れっきとした正規の授業として、単位になります。

どんな科目があるかは学校によって違うので、学校ごとに調べる必要があります。

でも、リストを見ているだけで、ワクワクしてきませんか?

エリンがいちばんワクワクしたのは、選択科目だった

実は、娘のエリンが留学を決めたとき、いちばんワクワクしたのが、

「海外の学校で学べる選択科目が多いこと」

だったんです。

エリンは、現地で心理学の授業も取りました。

授業や課題がどんな感じだったのかを、エリンが話している動画があります。

【高校留学の選択科目は面白い!】心理学(Psychology)を取ってみました!授業と課題はどんな感じ?[#170]
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高校は、自分の才能を「お試し」する場所

なぜ、こんなに多くの科目が用意されているのでしょうか。

それは、高校が「いろいろやってみて、進路を見つける場所」だと考えられているからです。

日本では、進路を決めてから、それに合った勉強をしますよね。

海外の高校は逆で、いろいろやってみた結果として、進路が見えてきます。

「ロボット工学に興味があるから、取ってみよう」

やってみて「向いていないな」と思ったら、次の学期は別の科目に変えればいい。

高い学費を払って大学に入ってから「合わなかった」と気づくより、

高校のうちに何度も試せる方が、ずっといいと思いませんか?

もちろん、日本の高校がダメだという話ではありません。

全員に幅広い基礎学力を届けるという、別の目的で作られたしくみなんです。

1年目の時間割は、どう組む?

選べる科目が多いのはうれしいけれど、

英語がまだ十分でない1年目に、何を取ればいいのか迷いますよね。

僕とエリンがすすめているのは、こんな組み方です。

1 英語のサポートの授業(ESL)を軸にする

2 体育、アート、料理、写真など、英語の負担が少ない実技の科目を組み合わせる

3 数学のように「これなら分かる」と思える科目があれば、それも入れる(エリンは、得意な数学で自信と居場所をつくりました)

実技の科目は、言葉が完璧でなくても一緒に手を動かせるので、友達もできやすいんです。

エリンも、定員がいっぱいだった料理のクラスに、自分から先生にお願いして入れてもらいました。

英語に慣れてきた2年目以降に、心理学のような興味のある科目や、卒業に必要な科目を増やしていきます。

現地の高校2年生が、どうやって科目を選んでいるのかを話している動画もあります。

▶ YouTube「【カナダ高校2年生の授業選択】科目選びってどうするの?どんなクラスが取れるの?No.387」

日本にいる今から、できること

「レベルが高い」と感じる正体が、英語と「なぜ?」に答える学び方だとしたら。

出発前にできることがあります。

1 英語より先に、日本語で考える力を育てる。本を読んで、「自分はどう思う? それはなぜ?」を言葉にしてみる

2 数学と理科の基礎を、日本語でしっかり固めておく

3 行く国の歴史を、日本語で読んでおく(カナダなら先住民の歴史、ニュージーランドならマオリの文化)

日本語で考えられないことは、英語でも考えられません。

だから、いちばんの準備は、実は日本語なんです。

エリンが作った留学準備講座「SLEEK」では、現地の授業や課題の「型」を、渡航前に学べます。

保護者の方へ:「何に興味がある?」と聞いてみてください

「うちの子、将来やりたいことが見つからないみたいで…」

そう話してくださる親御さんは、本当に多いです。

でも、決まった5教科しか学ぶ機会がない中で、自分の才能を見つけるのは、とても難しいことです。

やりたいことが分からないのは、まだそれに出会っていないだけかもしれません。

学校を選ぶときは、治安や英語のレベルだけでなく、

「その子の『好き』を引き出せる選択科目があるか」

も、大事な基準になります。

上の科目のリストを、お子さんと一緒に眺めてみてください。

そして、答えを先に言わずに、「どれが気になる?」と聞いてみてください。

カナダの高校留学がなぜ最も人気があるの?5つの理由を教えます!

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まとめ:レベルの差より、「学び方」と「選べる幅」の差

  • 数学と理科は、日本とほぼ同じ基礎。日本の方が先に進んでいることもある
  • ただし、答えだけでなく「なぜその答えになるか」を説明する力が問われる
  • 国語(英語)と社会は、いちばん違う。キーワードは「なぜ?」
  • 副教科の代わりに、40科目以上の選択科目から、自分で時間割を組む
  • 高校は、自分の才能を「お試し」する場所
  • 1年目は、ESLを軸に、実技の科目と「これなら分かる」科目で組む
  • いちばんの準備は、日本語で考える力

「うちの子の興味に合う科目がある学校は?」

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