この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

英語が全然できないのに、最初に先生にちゃんと質問できるのかな…
学校の先生って、なんとなく話しかけにくいんですよね。
留学を考えている中高生から、よく聞く不安です。
日本の学校では、「とりあえず先生に従っておかないと」という空気を感じてきた子も多いかもしれませんね。
先に、結論をお伝えしますね。
海外の高校では、先生との関係が、成績にも学校生活にも大きく関わります。でも、心配はいりません。海外の先生の多くは、心にゆとりがあって、自分から近づいてくる生徒を喜んで助けてくれます。必要なのは流暢な英語ではなく、「挨拶する」「笑顔を見せる」「授業のあとに会いに行く」という、誰でもできる3つの習慣です。
まずは、海外の先生がどんな人たちなのかから、見ていきましょう。

なぜ、先生との関係がそんなに大切なの?
海外の高校では、テストの点数だけで成績が決まるわけではありません。
授業への参加や、毎日の課題、そして「どれだけ努力しているか」を、先生が見ています。
だから、先生とうまく話せること、信頼してもらえることが、評価に大きく関わるんです。
もうひとつ、知っておいてほしいことがあります。
日本の学校なら、困った顔で下を向いていれば、先生の方から「大丈夫?」と声をかけてくれることもありますよね。
でも、海外では、黙っていると「この子は分かっているんだな」「やる気がないのかな」と受け取られてしまいます。
課題のやり方を聞きたいとき。
締め切りを少し延ばしてほしいとき。
どんな助けも、入口は、先生とのコミュニケーションなんです。
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「黙っている子は分かっていると受け取られる」海外の授業で、言葉が出てこないときの伝え方は、こちらに書いています。
海外の先生には「心のゆとり」がある
先生が「ものを教える」立場であることや、教えるスキルは、日本も海外も大きな違いはありません。
どの国の先生も、大学で学び、プライドと責任感を持って生徒に向き合っています。
違うのは、生徒との関わり方の「余裕」です。
日本の先生は、とにかく時間がない
日本の学校の先生が「話しかけにくい」と感じるのは、先生の人柄の問題ではありません。
いちばんの理由は、いつも時間に追われていて、心にゆとりがないからだと思います。
週に20時間前後の授業。
宿題のチェック、小テストや定期テストの作成と採点、次の日の授業の準備。
担任なら生徒指導や保護者の対応、部活の顧問なら放課後や土日の練習と試合。
さらに、行事の運営や学年便りの作成、職員会議もあります。
その合間に、生徒からの質問や相談もあるわけですから、想像しただけで目が回りそうですよね。
本当に、日本の先生には頭が下がります。
海外の先生は、仕事の範囲がはっきりしている
海外の先生は、学校や教育委員会と契約を結んで、その範囲の中で仕事をするのが基本です。
授業が終わると、ほとんどの先生はすぐに帰ります。
生徒より先に帰る先生も多いくらいです。
クラブの顧問をしていても、参加するのは期間限定で、週に1〜2回、1時間ほど。
仕事とプライベートを上手に分けていて、それを責める人は誰もいません。
心にゆとりがあるから、
一人ひとりの生徒と、しっかり向き合える。
留学先で迎えてくれる先生のほとんどは、喜びを感じながら、留学生と向き合ってくれます。
カナダの高校の先生に、留学生のことをどう思っているのか、直接インタビューした動画があります。
カナダの高校には、担任の先生がいない
日本の学校では、困ったらまず担任の先生、ですよね。
でも、カナダの高校には、日本のような担任の先生がいません。
授業ごとに教室を移動して、教科ごとに先生が変わります。
では、困ったときは、誰に相談すればいいのでしょうか。
授業や課題のこと
その教科の先生に、授業のあとや、先生が部屋にいる時間に直接聞きに行く
英語のこと
ESLの先生です。
英語のサポートの授業を受け持っていて、留学生にとって、いちばん信頼できる先生になることが多いんです。
学校生活や、留学生ならではの困りごと
留学生コーディネーター(留学生の担当の先生)
科目選びや進路のこと
進路・科目選びの担当の先生やカウンセラー
担任がいないということは、待っていても誰も声をかけてくれない、ということでもあります。
だからこそ、自分から声をかけることが大切なんです。
先生と仲良くなる3つの習慣
「先生と仲良くなれるかどうか」の答えは、先生ではなく、自分が「どう考えて、どう動くか」にかかっています。
難しいことは何もありません。
1 授業が終わったら、必ず挨拶する
2 廊下ですれ違ったら、笑顔を見せる
3 授業の時間外に、先生に会いに行く
① 授業が終わったら、必ず挨拶する
授業が終わると、生徒は次の教室へ移動します。
先生は教室に残って、次の授業の準備をしています。
このとき、必ず先生に挨拶してから教室を出ましょう。
「えっ、そんなこと?」と思いましたか?
はい、たったそれだけです。でも、とても大事なんです。
✔ Thank you!(ありがとうございました!)
✔ Have a great day!(いい一日を!)
友達に使うような言葉で十分です。
挨拶をすると、先生に顔と名前を早く覚えてもらえます。
先生はすべての生徒と同じだけ関わることはできません。
だから、自分から挨拶してくれる生徒を気にかけるようになるのは、自然なことなんです。
最初の授業のあとなら、こんなひと言を足してもいいですね。
Hi, I’m 〇〇 from Japan. My English is not perfect yet, so I might ask you some questions later.
(日本から来た〇〇です。まだ英語が完璧じゃないので、あとで質問するかもしれません)
自己紹介と、「困ったら頼りますね」という宣言。
これだけで先生は、「英語に不安はあるけれど、学ぶ気持ちはある子なんだな」と分かって、授業中も気にかけてくれるようになります。
② 廊下ですれ違ったら、笑顔を見せる
挨拶ができるようになったら、次のステップです。
学校の中で先生とすれ違ったら、先生の目を見て、笑顔を届けましょう。
留学したばかりのころは、緊張と不安で、自分でも気づかないうちに、こわばった顔になっていることがあります。
でも、毎日挨拶している先生は、もう知らない人ではありません。
笑顔を届けると、どうなると思いますか?
そうです。
先生は、「笑顔の倍返し」をしてくれます(笑)
そんな小さな交流を続けているうちに、立場や言葉の壁は、だんだん気にならなくなっていきます。
③ 授業の時間外に、先生に会いに行く
最後は、困ったときに力になってもらえるように、授業の時間外に会いに行くことです。
「さっきの授業が、まったく分からなかった」
「出された課題の意味が分からない」
留学が始まったばかりのころや、新しい科目が始まったときは、分からないことだらけです。
少しでも困ったら、とにかく聞きに行きましょう。
気をつかう必要はありません。
多くの先生は、最初の授業で「この時間なら部屋にいるから、いつでも来てね」と教えてくれます。
Can I talk to you about something? When are you free?
(相談したいことがあるんですが、いつなら空いていますか?)
みんなの前で手を挙げるのは、ハードルが高いですよね。
だからこそ、授業のあとに、プリントを持って一つだけ質問しに行く。
それなら、できそうな気がしませんか?
エリンは、課題を出す前に、何度も先生のところへ持っていって、見てもらっていました。
先生は、留学生にとっていちばんの味方なんです。
そうやって会いに行くうちに、先生はきっと、こう思うようになります。
この子は、言葉は不自由でも、逃げずに頑張っている。
だったら、自分もしっかり支えよう。
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C評価のあと、エリンが先生に評価の基準を聞きに行って、成績を立て直した話は、こちらに書いています。
「友達に期待するより、先生と仲良くなった方がいい」
エリンは、留学して友達づくりに必死だった時期を過ぎて、こう話しています。
友達に期待するより、
学校の先生と仲良くなった方がいい。
困ったときに本当に力になってくれたのは、先生だったからです。
海外の先生は、頑張っている生徒を、いい意味で「えこひいき」してくれます。
勉強のことだけでなく、学校生活のいろいろな相談にも、気軽にのってくれます。
先生と話せるようになると、学校生活そのものが、ぐっと楽になるんです。
日本にいる今から、できること
先生に話しかける最初のひと言は、日本にいるうちに用意しておけます。
1 最初の授業のあとに言う「自己紹介+困ったら頼ります」のひと言を、自分の言葉で作っておく
2 「授業のここが分かりませんでした」「課題のやり方を教えてください」を、英語で言えるようにしておく
3 日本の学校の先生にも、授業のあとに「ありがとうございました」と言ってみる
3つ目は、英語の準備ではありません。
でも、日本でできないことは、海外でもいきなりはできないんです。
エリンが作った留学準備講座「SLEEK」では、先生への話しかけ方や質問のしかたを、渡航前に練習できます。
保護者の方へ:先生への連絡は、子どもに任せる
留学が始まって、子どもから「授業が分からない」「先生に相談しづらい」と聞くと、
つい、親が学校やエージェントに連絡したくなりますよね。
でも、緊急のとき以外は、先生に相談するのは子ども自身に任せてください。
親が間に入ると、伝言ゲームになって、かえって話がこじれることがあります。
そして何より、子どもが「自分から先生に頼る」経験をする機会がなくなってしまいます。
留学生活でいちばん大事なのは、親以外の人を頼ることです。
子どもから話を聞いたら、答えを渡すのではなく、こう聞いてみてください。
その先生に、どうやって聞いてみる?
答えは、子どもの中にあります。
まとめ:先生は、自分から近づく留学生の「最強の味方」
- 海外の高校では、先生との関係が、成績にも学校生活にも大きく関わる
- 海外の先生は、仕事の範囲がはっきりしていて、心にゆとりがある
- カナダの高校には担任がいない。困ったら、教科の先生・ESLの先生・留学生コーディネーターに自分から
- 先生と仲良くなる3つの習慣:挨拶する、笑顔を見せる、授業の時間外に会いに行く
- 最初の授業のあとに「自己紹介+困ったら頼ります」を伝える
- 「友達に期待するより、先生と仲良くなった方がいい」(エリン)
- 親は、先生への連絡を子どもに任せる
「うちの子は引っ込み思案で、自分から先生に話しかけられるか心配」
「出発前に、どんな準備をさせてあげればいい?」
そんなときは、一人で抱え込まずに、気軽に相談してください。
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