この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

成績表にCがいくつも並んでいる…このままだと退学になるの?
「授業が全然わからない」って、子どもからLINEが来た。
親として、何かしてあげられることはないの?
高い費用をかけて送り出したからこそ、成績のことは本当に心配になりますよね。
先に、結論をお伝えします。
成績が悪いことだけが理由で、退学になることは、ほとんどありません。そして、親がすべきことは、たった1つ。子どもの話を受け止めることです。
この記事では、成績が上がらない本当の理由と、エリンが成績を立て直したときの話、そして親の関わり方をお伝えします。

成績が悪いと、退学になる?
成績が悪いことだけが理由で、退学や強制帰国になることは、ほとんどありません。
海外の高校は、テストの点数だけで生徒を評価しないからです。
授業への参加の仕方や、課題への取り組み方など、「学ぶプロセス」をとても大事にしています。
結果に満足できなければ、先生と相談して課題を再提出したり、再テストを受けさせてもらったりして、挽回する機会もあります。
英語ができない留学生が、最初から良い成績を取れないことは、先生たちも百も承知です。
ただし、本当に厳しいのは「やる気」と「ルール」です。無断欠席が続く、課題をまったく出さない、飲酒や喫煙などのルール違反。無断欠席が続くと、学校や教育委員会から本人と日本の親に「警告」が届きます。それは最後通告でもあり、改善されなければ強制帰国になります。
退学について、くわしくはPodcast「高校留学.fm」の第95回「海外の高校を退学させられることってあるの?」(2025年3月18日)でも話しています。
成績が上がらない本当の理由は?
英語力よりも、「日本の教室のクセ」です。分からないのに、黙って座っていることです。
日本では、授業中に静かに座ってノートを取っていれば、まじめな生徒だと思われますよね。
でも、海外の高校では違います。
僕とエリンがカナダやニュージーランドの学校を見て回ったとき、先生たちから何度も聞いた話があります。
分からないのに黙っている子は、「もう分かっている」か「やる気がない」と受け取られる。でも、聞きに来る子には、いくらでも時間を割く。
先生たちが見ているのは、英語力ではありません。
分からないなりに、自分から聞きに来るかどうか、なんです。
黙って待つ子ではなく、聞きに行く子が伸びる。
エリンは、どうやって成績を立て直した?
答えはシンプルです。先生のところへ、自分から聞きに行きました。
渡航したばかりのころ、エリンは授業が分からないとき、先生のところへ行ってこう伝えていました。
日本から来たばかりで、何も分かりません。助けてください。宿題は何ですか?
できないことを隠さずに、助けを求める。
それだけで、先生たちは驚くほど親身になってくれたそうです。
英語力がなくても成績を取るための方法は、Podcast「高校留学.fm」の第72回「留学生必見!英語力がなくても好成績を取るための裏技とは?」(2024年10月8日)でも話しています。
もう一つ、エリンにはこんなことがありました。
社会科の課題で、ネットや本の内容をきれいにまとめて出したら、C評価。
先生に「君の意見がどこにもない」と言われたんです。
エリンは、落ち込むだけで終わらせませんでした。
先生のところへ行って、評価基準(Rubric:何ができていればAやBになるのか)を聞いたんです。
そして、再提出や追加の課題のチャンスをもらって、成績を立て直していきました。
日本では「きれいにまとめること」が評価されても、海外では「自分の意見」が求められる。
その違いに気づけたのも、自分から聞きに行ったからです。
ここまでの話は、親から子どもに「こうしなさい」と伝えるためのものではありません。先生に聞きに行くことも、評価基準を聞くことも、子ども自身が現地で見つけていく道です。親は「そういうものなんだ」と知っておくだけで十分です。
困ったとき、誰を頼ればいい?
現地の人を頼ります。本人がその気になって助けを求めれば、応援してくれる人は、現地にいくらでもいます。
1 教科の先生:評価基準や、追加の課題のことを聞く
2 学校のカウンセラー:科目が難しすぎるときの相談(科目の変更なども)
3 ESL(英語の補習)の先生:英語で困っていること全般
4 ホストファミリー:学校の手続きで困ったときの相談
5 友達:ノートや課題の分からないところ
みんな、現地の学校と生活を、よく分かっている人たちです。
留学で一番大事なのは、親以外の人を頼れるようになること。
それができるようになることが、成績以上の成長なんです。
親がすべきことは?すべきでないことは?
親がすべきことは、たった1つ。子どもの話を受け止めることです。「そっか、しんどいね」と、話を最後まで聞く。解決策は出さなくて大丈夫です。
一方で、すべきでないことは、たくさんあります。
✕ 成績表を見て、「なんでCなの?」と問い詰める
✕ 「このままだと留年するよ」「高いお金を払っているのに」と脅す
✕ 日本の参考書を送る、日本の勉強のやり方を押しつける
✕ 「先生にこう言いなさい」と、親が解決策を出す
✕ 親が学校や先生に、直接連絡する
なぜ、親は手を出さないほうがいいのでしょうか。
日本では、親が学校のことに関わるのが当たり前で、先生もそれを望んでいることが多いですよね。
でも、海外の学校では、必ずしもそうではありません。
留学生にとって、日本にいる親のサポートは、自立の妨げになってしまうんです。
現地の事情が分からない親が、慣れない英語で学校に連絡すれば、行き違いも起きやすくなります。
親元を離れて、海外で一人で頑張っている。
それだけで、もう十分すごいことなんです。
親が解決しようとするほど、留学の価値は小さくなってしまう。
それでも、子どもが動けなくなっていたら?
親が相談するのは、エージェントです。学校や先生に、親が直接連絡するのは避けてください。
落ち込みが続いて学校に行けない、何も手につかない。
そんなときは、親からエージェントに相談してください。
エージェントが、現地の学校やカウンセラーと一緒に、科目の調整なども含めて動きます。
FED Study Abroadは、現地の学校や教育委員会との橋渡しをしています。英語が分かるだけでなく、現地の背景や価値観を知っているからこそ、成績・生活・ホームステイの調整を、冷静に進められます。親子だけで抱え込まなくて大丈夫です。
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ホストファミリーと合わないときの親の関わり方、うまくいかなかったときの備えは、それぞれくわしく書いています。
まとめ:成績を立て直すのは本人。親は「受け止める人」に
- 成績が悪いことだけが理由で、退学になることはほとんどない。厳しいのは、無断欠席やルール違反
- 成績が上がらない本当の理由は、英語力より「分からないのに黙っている」という日本の教室のクセ
- エリンは、先生に助けを求め、評価基準を聞きに行って、成績を立て直した
- 困ったときは、先生・カウンセラー・ホストファミリー・友達など、現地の人を頼る
- 親がすべきことは、たった1つ。子どもの話を受け止めること
- 動けなくなっているときは、親はエージェントに相談する。学校には直接連絡しない
「成績表が届いて、子どもにどう声をかければいいか分からない」
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