子どもが留学したら、親は寂しくて耐えられる?送り出す前に知っておきたい「寂しさ」の正体と付き合い方

子どもの留学 親の寂しさとの付き合い方

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

頭では、行かせた方がいいって分かっているんです。でも…

あの子がいなくなると思うと、今からもう寂しくて。

子どもの留学を考えている保護者の方から、本当によく聞く言葉です。

口には出さなくても、心のどこかで「本当は、離れたくない」と思っている。

それは、すでに留学を決めた方でも同じです。

先に、結論をお伝えしますね。

寂しいのは、わが子に愛情がある何よりの証拠です。でも、寂しさを理由に子どもの選択を止めるのは、愛情ではありません。そして、本当につらいのは「子どもがいないこと」より「いなくなると思うこと」。それを知っておくだけで、寂しさとの付き合い方が変わります。

まずは、わが家の話から始めさせてください。

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「え、行っちゃうの?」留学ママも同じでした

娘のエリンは、15歳でカナダの高校に留学しました。

僕も妻(留学ママ)も留学経験者なので、行った方がいいことは、誰よりも分かっていました。

それでも、寂しさだけは、どうにもなりませんでした。

留学ママは、のちにエリンとの母娘対談で、こう話しています。

「行った方がいいのは分かってた。でも、心が『え、行っちゃうの?』って」

(留学ママ(エリンとの母娘対談より))

反対はしない。

頭では、行った方がいいと分かっている。

でも、心がついてこない。

もし今、同じ気持ちでいるなら、それはまったくおかしなことではありません。

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もし、あなたの親が「寂しいからやめて」と言ったら?

ここで少し、立場を入れ替えて考えてみてください。

あなたにも、こんなことを思った経験はありませんか?

✔ 自分の得意を磨くために、家を出て修行をしたい

✔ やりたいことのために、地元を離れて一人暮らしをしたい

✔ 好きな人ができたので、一緒に暮らしたい

そのとき、もし親から「寂しいから、やめてほしい」と言われたら。

あなたは、やりたいことを諦めますか?

もちろん、親の気持ちを優先して思いとどまる人もいるでしょう。

その選択に、良いも悪いもありません。

でも、ここで気づいてほしいことがあります。

「自分の思うように生きたい」
その気持ちは、親も子も同じ。

ずっとそばにいてくれたら嬉しいのが、親の気持ちです。

でも、それを押し通すと、子どもは「やりたいことができなかった」という不満を抱えます。

そして、口には出さなくても、「親のせい」と感じるようになります。

子どもは、親と一緒にいたくないわけではありません。

それ以上に、やりたいことがあるんです。

それを「親の寂しさ」を理由に諦めさせたら、親子の関係にヒビが入ることさえあると思いませんか?

本当につらいのは「いないこと」より「いなくなると思うこと」

エリンの留学で、僕自身が経験して分かったことがあります。

実は、子どもが物理的にそばにいないことは、それほど寂しくないんです。

修学旅行や、部活の合宿、妻の実家への里帰り。

留学の前にも、短い期間なら離れ離れになったことがありますよね。

そばにいないことは、「慣れ」の問題なんです。

ところが、「しばらく会えなくなると思うこと」は、想像以上に心が張り裂けそうになります。

これは、渡航したあとではなく、渡航する前に強く感じる気持ちです。

そばにいないことには、慣れる。
つらいのは、出発までの「いなくなると思う時間」。

そして、これは1年目だけの話ではありませんでした。

留学ママとエリンが、母娘対談でいちばん「つらかった」と話していたのは、2年目でした。

1年目は、別れたあとのつらさを、まだ知らない。

だから「行ってらっしゃい」と送り出せた。

でも2年目は、お互いに、離れたあとの寂しさを知っています。

知っているから、出発前に想像できてしまうんです。

「辛さを知ってるから、余計に想像もできちゃう」

(留学ママ(エリンとの母娘対談より))

夏休みが終わって、エリンがカナダに戻る2週間くらい前になると、家の中に寂しいオーラが漂っていたそうです(笑)

留学ママ本人は、気づいていなかったようですが。

このときの話は、母娘対談の動画で、本人たちの言葉で聞けます。

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出発の日、手紙とお守りを渡していた

留学ママは、エリンがカナダに渡るたびに、手紙とお守りを渡していました。

エリンは、それを飛行機の中で読むんです。

機内の明かりが落ちて、みんなが眠る準備をするころ。

一人で読書灯をつけて手紙を読んで、毎回、号泣していたそうです。

「あの飛行機の時間だけは、すごく辛かった」

(エリン(留学ママとの母娘対談より))

でも、エリンはこうも話しています。

現地に着いてしまえば、友達もいて、学校のこともある。

2年目からは、ホームシックになっている暇もなかった、と。

寂しさは、子どもにもあります。

でも子どもは、向こうでちゃんと自分の生活を始めていくんです。

手紙やお守りが正解、という話ではありません。

寂しさを隠さずに、でも引き止めるのではなく、言葉にして「行ってらっしゃい」と手渡す。

わが家の場合は、それが手紙とお守りでした。

寂しさから、ついやってしまうこと

寂しさそのものは、悪いものではありません。

気をつけたいのは、寂しさが、知らないうちに行動に出てしまうことです。

✕ 何かと理由をつけて反対し、留学しない方へ誘導してしまう

✕ 「心配だから」と、毎日の連絡や報告を求めてしまう

どれも、愛情から出てくるものです。

だからこそ、自分では気づきにくいんですね。

子どもから連絡が来たときに親がすることは、たった1つ。

子どもの話を、まず受け止めることです。

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「いなくなる寂しさ」より、大切にしたい「今」

ここで、ひとつ問いかけさせてください。

今、子どもがそばにいるあいだ、あなたは毎日、どんな対話をしていますか?

「いなくなるのが寂しい」と言って留学に反対する方に限って、

実は一緒にいる今でさえ、毎日の忙しさで、子どもとちゃんと向き合えていないことがあります。

大切なのは、いつもそばにいることではなく、普段から「どんな対話をしているか」です。

「ここにいるか、いないか」が
気にならないくらい、今、向き合う。

今の時代は、離れていても、いつでもオンラインで顔を見て話せます。

僕が留学した30年前とは、大違いです(笑)

離れてしまう寂しさに目を向けるより、子どもと向き合える「今」を、大切にしたいですね。

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寂しさを塗り替えてくれる「留学の追体験」

もう一つ、送り出す前の親御さんに知っておいてほしいことがあります。

エリンが向こうで経験したことを、直接話してくれたり、写真や動画で送ってくれたりするたびに、

僕は「親も留学を追体験させてもらっているなぁ」と感じて、楽しくなってきたんです。

これは、僕だけの話ではありません。

留学させている親の多くが経験する「留学あるある」の一つで、親にとっては本当に「嬉しい誤算」です。

一緒にいられない寂しさは、一時的なもの。

でも、留学の追体験は、子どもが留学しているあいだ、ずっと続きます。

日本で生まれ育った僕たちには知り得なかったことを、子どもの経験から学べる。

その「楽しみと刺激」が、寂しさを何度も塗り替えてくれるんです。

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寂しさは、自分の中で、味わっていい

最後に、少しだけ深い話をさせてください。

自分の寂しさは、自分で消化する。

それは、ある意味、人間の宿命なのかもしれません。

人は、生まれるときも一人、死ぬときも一人。

人生で一番大きな学びは、孤独を受け入れることなのかもしれません。

つらい気持ちを、無理に消そうとしなくていいんです。

心にそっと留めておくことも、一つの「美学」として、味わってみてください。

そして、もし一人で抱えきれないときは、同じ気持ちを経験した親同士で話せる場所があります。

RPC(留学する子を持つ親の会)は、僕が作っている、留学する子を持つ親同士が交流できるコミュニティです。

RPC(留学する子を持つ親の会)について見る

この「寂しさ」の話は、Podcast「高校留学.fm」の第97回「留学は応援したいけど、寂しくて仕方がたない親の悩み」(2025年4月1日)でも話しています。

まとめ:寂しさは、愛情の証

  • 寂しいのは、わが子に愛情がある何よりの証拠
  • でも、寂しさを理由に子どもの選択を止めるのは、愛情ではない
  • 「自分の思うように生きたい」気持ちは、親も子も同じ
  • つらいのは「いないこと」より「いなくなると思うこと」。そばにいないことには慣れる
  • 2年目のほうがつらいこともある。別れのつらさを知っているから
  • 寂しさが「反対」「毎日の連絡」として行動に出ていないか、ときどき振り返る
  • 大切なのは、いつもそばにいることより、今どんな対話をしているか
  • 「留学の追体験」が、寂しさを何度も塗り替えてくれる

「頭では分かっているのに、どうしても心がついてこない」

「夫婦で、寂しさの感じ方が違って困っている」

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