この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

海外の高校でも、今やっている部活を続けられるのかな?
英語の授業だけでも大変なのに、部活までやって勉強と両立できるの?
部活を頑張ってきた中高生からも、その親御さんからも、よく聞く疑問です。
反対に、今まで部活をやっていなかった子は、
「海外では、何かに入らないといけないの?」と心配になるかもしれませんね。
先に、結論をお伝えしますね。
勉強との両立は、できます。海外の高校の「クラブ活動」は、日本の部活とは別ものです。週に1回から数回、1時間ほど、楽しむためにやるものが中心で、入るのも辞めるのも自由。掛け持ちもできます。本気で勝ちを目指すチームもありますが、そこは入部テストで選ばれた人だけが入ります。そして何より、クラブは留学生にとって、現地の友達と出会う「入口」になります。
まずは、日本の部活と、海外のクラブの違いから見ていきましょう。

日本の「部活」と、海外の「クラブ」は別もの
英語では、部活のことを「Club」や「Club Activity」と言います。
でも、この言葉の感覚は、日本語の「部活」とはずいぶん違うんです。
日本で部活といえば、
「毎日、放課後に頑張るもの」
「週末も練習や試合があるもの」
というイメージがありますよね。
海外のクラブは、比べるとこんな感じです。
時間
日本の部活
毎日の放課後。週末も練習や試合
海外のクラブ
週に1回から数回、1時間ほど
入る・辞める
日本の部活
途中で辞めにくい。掛け持ちもしにくい
海外のクラブ
入るのも辞めるのも自由。掛け持ちもOK
種類
日本の部活
学校にある部の数は限られている
海外のクラブ
同好会のようなものがたくさん。200を超える学校もある
スポーツ
日本の部活
1年中、同じ競技
海外のクラブ
季節ごとに競技が変わる「シーズン制」の学校が多い(秋はサッカー、冬はバスケなど)
いちばん大事にすること
日本の部活
大会やコンクールで結果を出すこと
海外のクラブ
やっていること自体を楽しむこと
もちろん、海外の生徒がみんなダラダラやっているわけではありません。
本気で結果を出したい子もいれば、息抜きに楽しみたい子もいる。
目的は違っても、「楽しむこと」をいちばん大事にしているのは同じなんです。
日本の中高生は、ちょっと真面目すぎるのかもしれませんね(笑)
クラブの種類は、200を超えることも
海外の高校には、日本でいう「同好会」のようなクラブが、本当にたくさんあります。
生徒の多い学校では、クラブの数が200を超えるところもあるくらいです。
写真のクラブや、ボランティアのクラブのように、週に1〜2回だけ集まるゆるいクラブもあります。
「自分が入りたいクラブがなかったら?」
心配いりません。
何人か友達を誘って、顧問になってくれる先生を見つければ、新しいクラブを自分たちで作ることもできるんです。
実際に、留学生がクラブを立ち上げた例は、いくつもあります。
✔ 管楽器のクラブを立ち上げて、リサイタルを開いた中学生
✔ 日本の文化を広めるために「Japan Club」を立ち上げた高校生
✔ 留学生のための「インターナショナル・クラブ」を立ち上げた、娘のエリン
3年目に、エリンはクラブを自分で作った
エリンも、最初からクラブで活躍していたわけではありません。
1年目は英語が出てこなくて、口数がぐっと減りました。
エリンの友達は、留学生が8割、現地の生徒が2割くらい。
現地の生徒の輪に入るのは、簡単ではありませんでした。
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渡航した直後のエリンが、言葉が出ないつらさをどう乗り越えていったのかは、こちらに書いています。
そんなエリンが、3年目(グレード12)に、留学生のためのインターナショナル・クラブを、ゼロから立ち上げました。
集まった仲間は、50人ほどです。
初めての企画を開いたときのことを、エリンが話している動画があります。
「やりたいこと」は、行ってから変わってもいい
ちなみにエリンは、学校を選ぶとき、「料理とバドミントン」が譲れなくて、今の学校に決めました。
結局、バドミントンはやらなかったんですけど(笑)
それでも、自分で決めた基準があったからこそ、納得してスタートを切れたんです。
行ってみて、やりたいことが変わるのは、自然なこと。
それでいいんです。
「ガチ」のチームもある
一方で、本気で勝利や入賞を目指すクラブもあります。
こちらは、日本の部活に近い感覚です。
ただ、学校全体で部活に力を入れているというより、
「この学校は、このスポーツとあの部活に力を入れている」
という感じです。
こうしたチームは、誰でも入れるわけではありません。
入部テスト(トライアウト)があって、選ばれた人だけが参加できることが多いんです。
「日本で頑張ってきたことを、海外でも試してみたい」という人には、最高の挑戦の場になります。
やりたいことがあるなら、学校選びのときに伝える
海外の高校は、学校によって、クラブの種類も、どれだけ盛んかも、まったく違います。
「やりたいスポーツがあったのに、選んだ学校にはそのチームがなかった」
ということが起きないように、やりたいことは、学校を選ぶ前に伝えておきましょう。
FED Study Abroadでも、「現地でどんな活動をしてみたいか」を聞いたうえで、一緒に学校を探しています。
勉強との両立は、できる。ただし「最初は欲張らない」
海外の高校で、部活と勉強が両立できるいちばんの理由。
それは、クラブが、生徒に本気の努力を求めるものではないからです。
日本では、「部活が忙しすぎて、勉強の時間が足りない」
「部活と勉強で精一杯で、自分の時間がない」
と悩む中高生がいますよね。
でも、海外の生徒から、「クラブのせいで勉強に悪い影響が出た」「自分の時間がない」という話は、ほとんど聞きません。
ただし、留学生には、ひとつだけ注意してほしいことがあります。
英語で受ける授業と宿題は、想像以上に時間がかかります。
現地の生徒が1時間で終わる課題に、辞書を引きながら3時間かかることも、珍しくありません。
クラブで疲れ切って帰ってきて、そこから夜遅くまで宿題。
それが続けば、心も体もパンクしてしまいます。
ヒント① 最初の学期は、欲張らない
留学が始まって最初の数か月は、学校に行って帰ってくるだけで、ヘトヘトになります。
最初の学期は、あえてクラブに入らず、生活のリズムを作ることに専念するのも、立派な作戦です。
入るなら、週に1〜2回のゆるいクラブから。
ヒント② 学校の空き時間に、宿題を片づける
時間割の中に、自習の時間がある学校もあります。
放課後はクラブで疲れると割り切って、宿題は学校にいるうちに終わらせる。
それだけで、家での負担がぐっと減ります。
ヒント③ 行けない日は、正直に伝える
課題が多すぎて練習に行けない日は、黙って休まずに、コーチや先生に伝えましょう。
「今日はエッセイの提出がピンチなので、休ませてください」。
海外のコーチは、「勉強が第一だ、頑張れよ」と送り出してくれます。
レギュラーになれなくても、宿題が満点じゃなくても、いいんです。
「今日は、クラブで現地の友達と笑い合えた」
「宿題を、最後まで自分で出せた」
そんな小さな「できた」に目を向けることが、いちばん大事です。
クラブは、現地の友達と出会う「入口」
留学生にとって、クラブのいちばんの良さは、友達ができやすいことです。
教室では、ネイティブの会話のスピードについていけなくても、
スポーツやアートのように「好きなこと」が同じなら、言葉の壁を越えやすいんです。
Pass it to me!(パス回して!)
I like your drawing!(その絵、いいね!)
そんなシンプルなやり取りから、かけがえのない友達ができることは、本当によくあります。
もうひとつ、知っておくと得なことがあります。
学校のボランティアの活動に参加したら、活動証明書をもらっておきましょう。
卒業の条件や、大学に出願するときに使えることがあります。
保護者の方へ:何に入るかは、子どもが決めること
「せっかく留学したんだから、何かに入ったら?」
つい、そう言いたくなりますよね。
でも、クラブに入るか、何に入るか、いつ入るかは、子どもが自分で決めることです。
入るのも辞めるのも自由なのが、海外のクラブです。
入ってみて合わなければ、辞めてもいい。
それも、自分で選ぶ練習になります。
子どもから「クラブで、こんなことがあったよ」と話してくれたら、
アドバイスより先に、その話を楽しんで聞いてあげてください。
まとめ:クラブは「楽しむ場所」で、「友達の入口」
- 海外のクラブは、週に1回から数回、1時間ほど。入るのも辞めるのも自由で、掛け持ちもOK
- クラブの数が200を超える学校もある。なければ、自分たちで作れる
- 本気で勝ちを目指すチームもある。入部テスト(トライアウト)で選ばれた人だけが入る
- 学校によってクラブはまったく違う。やりたいことは、学校を選ぶ前に伝える
- 勉強との両立はできる。ただし、英語の宿題は時間がかかるので、最初は欲張らない
- クラブは、現地の友達と出会う「入口」
- 何に入るかは、子どもが決める。親は、話を楽しんで聞く
この話は、Podcast「高校留学.fm」の第22回「日本とは違う!?高校留学ならではのアクティビティの内容をご紹介!」でも、エリンと話しています。
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