この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

日本でも友達が少ないのに、海外で友達なんて作れる?
英語ができなくて、輪の中で取り残されたらどうしよう
正直、いちばん怖いのは「友達ができるか」
LINE無料相談やカウンセリングで、中高生本人からいちばん多く聞くのが、この「友達」の不安です。勉強や英語より、ずっと切実ですよね。
先に、答えをお伝えしますね。友達は、できます。ただし、最初の数か月は、ほぼ全員が孤独を感じます。それは失敗ではなく、誰もが通る通過点です。
娘のエリンも、カナダに行ってすぐの頃は、周りの英語がまったく分からず、「ミニオンの世界にいるみたい」「透明人間になった気分」だったそうです。学校帰りのバスで、一人で泣いたこともあります。そんなエリンが、どうやって友達をつくり、孤独を越えていったのか。この記事では、最初の孤独の正体と、友達ができる子がやっていることをお伝えします。

最初の1〜3か月は、誰でも孤独になる
教室に入ると、みんながグループに分かれて楽しそうに話している。日本語を話す人はいない。「話しかけて、冷たくされたらどうしよう」「誰も自分になんて興味ないよね」。海外の学校の最初の一歩は、たいていここから始まります。
実際、渡航して1か月ほどの留学生からは、こんな様子をよく聞きます。
- 入りたかった部活のトライアウトに落ちて、落ち込んでいる
- 学校と家の往復だけで、週末にすることがない
- 同じ国から来た生徒同士が固まっていて、輪に入れない
- 英語の授業がやさしすぎて、「これで伸びるの?」と焦っている
どれも、とても普通のことです。新しい環境に慣れるまでには、誰でも数か月かかります。そして、数か月たって少し慣れた頃に、もう一度気持ちが沈む時期が来ることもあります。8〜9月に渡航した場合は、初めて家族と離れて過ごすクリスマスの頃が重なりやすいと言われています。
落ち込む時期があるのは、留学がうまくいっていない証拠ではありません。「必ずこういう時期が来る」と知っておくだけで、受け止め方はずいぶん変わります
気持ちの波と見守り方は、noteの「元気だったはずの子が急に沈む時期がある。留学“4か月目の谷”をどう見守るか」(2026年7月11日)にくわしく書いています。
知っておきたい2つのリアル
① 現地の生徒と友達になるには、少し時間がかかる
想像してみてください。あなたの学校に、毎年たくさんの留学生がやって来て、1年ほどで帰っていきます。しかも、ほとんどの人は日本語がうまく話せません。あなたは、自分から積極的に話しかけるでしょうか。
無視するわけではないけれど、自然に知り合うきっかけができるまで様子を見る。海外の生徒も同じです。現地の生徒と仲良くなるには、どうしても少し時間がかかります。
② 留学生同士は、すぐに友達になれる
一方で、留学生を受け入れている学校には、世界中から何十人もの留学生がいます。みんな、あなたと同じように一人からのスタートで、同じように孤独と闘っています。だから、留学生同士は、思っているよりずっと早くつながれます。
エリンも、友達の8割くらいは留学生で、現地の生徒は2割くらいでした。まずは留学生同士で心の安心をつくり、そこから少しずつ広げていけばいいんです。この考え方は、noteの「ネイティブの友達作りに焦らない。まずは「留学生同士」で心の安心を確保しよう!」(2026年4月20日)でも書いています。
🎧 友達づくりのことは、エリンとPodcastでも話しています
- Podcast 第12回(2023年4月4日):高校留学の「友達作り」に関する心配・不安を解決します!
- Podcast 第34回(2024年1月16日):現地の高校生vs海外からの留学生「友達になりやすいのはどっち?」
- Podcast 第66回(2024年8月27日):渡航直後にほとんどの留学生が直面する「3つの壁」とは?
友達ができる子がやっている5つのこと
① 笑顔でいる
友達ができにくい人に共通しているのは、笑顔が少ないことです。緊張と疲れで、知らないうちに「話しかけにくい顔」になっていませんか。海外では、言葉以上に表情を見ています。笑顔でいるだけで、「この人は話しやすそう」と相手から声をかけてくれることも多いんです。
② 自分から挨拶をする
「Hi」「Good morning」。たった一言で構いません。英語がうまく話せなくても、挨拶は誰にでもできます。毎日続けていると、顔と名前を覚えてもらえて、話すきっかけが自然に生まれます。
③ 質問する
「What did you do on the weekend?」「Where are you from?」。うまく話そうとするより、相手に質問する方がずっと簡単です。人は、自分に興味を持ってくれる人に好意を持ちます。
④ 好きなことで、居場所をつくる
留学生活が充実している子は、たいてい好きなことで居場所をつくっています。スポーツ、音楽、料理、アート。クラブ活動や選択科目は、言葉が完璧でなくても一緒に楽しめる場所です。エリンは、留学生のためのクラブを自分たちで立ち上げ、50人ほどの仲間をまとめました。定員がいっぱいだった料理のクラスにも、先生に直接お願いして入れてもらいました。
⑤ 友達より先に、先生と仲良くなる
これは、留学経験者だけが知っている意外なコツです。エリンは、友達づくりに必死だった時期を過ぎて、「困ったときに本当に力になってくれるのは先生だった」と話しています。海外の学校の先生は、勉強のことだけでなく、いろいろな相談に気軽に乗ってくれます。先生と話せるようになると、学校生活全体がぐっと楽になります。
「頭では分かっても、いきなり英語で話しかけたり質問したりするのは緊張する」という人は、出発前に準備しておくと気持ちがずいぶん楽になります。高校留学の経験者と一緒に、出発前の準備ができる「高校留学準備レッスン SLEEK」もあります。
「うちの子は人見知りだから、自分から話しかけるなんて無理かも」と心配な方は、「うちの子に高校留学は向いている?内向的・人見知り・心配性…性格で決める前に知ってほしいこと」も読んでみてください。友達ができるかどうかを分けるのは、性格より、ここで紹介したような小さな行動です。
日本人同士でかたまるのは、ダメ?
「日本人とばかり話していたら、英語が伸びない」とよく言われます。それは事実です。でも、つらい時期に日本語で気持ちを話せる相手がいることは、決して悪いことではありません。
大事なのは、そこから出ていく日をつくること。日本語で安心を取り戻したら、また英語の輪に入っていく。そのくらいの緩急があっていいんです。日本人が少ない環境を選ぶか、多い環境を選ぶかも、学校選びの大事なポイントになります。
🎧 「日本人とつるむ意味」と「孤独」の話は、Podcastでも
- Podcast 第54回(2024年6月4日):留学先で日本人と連む(つるむ)意味ってある?
- Podcast 第148回(2026年3月24日):15歳の「孤独」は、最高のラグジュアリー
友達ができても、終わりじゃない
友達ができると、次の壁がやってきます。エリンは、いつも周りに合わせて「Me too」と言っていたら、友達から「エリンは結局どっちなの?」「いつも同じことばかり言って、コピーロボットみたい」と言われたことがあります。
空気を読んで合わせるだけでは、本当の友達にはなれない。自分の意見を、自分の言葉で伝えること。それが、海外での人間関係でいちばん大切なことだと、エリンは気づきました。友達って、合う人も合わない人もいます。全員と仲良くならなくていいんです。
保護者の方へ:「友達がいない」と連絡が来たら
渡航してすぐの頃、お子さんから「友達ができない」「さみしい」と連絡が来ることがあります。親としては、何かアドバイスしたくなりますよね。
でも、そこでいちばん大切なのは、アドバイスより、まず聞くことです。「そうなんだ、つらいね」と受け止めて、お子さんが安心して弱音を吐ける場所でいてください。「もっと話しかけなさい」は、本人がいちばん分かっています。そして、「その経験をしたくて行ったんでしょ」と、挑戦していること自体を認めてあげてください。
ただし、親が毎日長い時間、話し相手になり続けると、お子さんの気持ちが日本に向いたままになり、現地の輪に入るきっかけを逃してしまうこともあります。渡航直後の連絡は、週2〜3回、1回が長くなりすぎないくらいが一つの目安です(エリンの場合は、短いLINEはほぼ毎日、電話は1〜2週間に1回くらいでした)。弱音は受け止めつつ、少しずつ現地の時間に背中を押す距離感を、親子で決めておいてください。親の距離の取り方は、noteの「高校留学の壁:「帰りたい」と言う我が子 ― 子どもを伸ばす親の“距離の取り方”」(2026年6月26日)と「「心配だから毎日連絡」が、実は我が子を追い込んでいるかもしれない」(2026年7月12日)にも書いています。
英語が話せなくても、親にできることはたくさんあります。泣いて電話が来たときの受け止め方は、「親が英語を話せなくても、子どもの高校留学は支えられる?“通訳”より大切な親の役割」で書いています。
ただし、眠れない状態が2週間以上続く、食欲や体重が急に変わる、といったサインがあるときは、見守るだけでなく、学校のカウンセラーや担当者、エージェントと相談してください。
ホストファミリーとの関係については「高校留学でホームステイを選ぶメリット・デメリット|人気の理由と注意点」、つまずいたときのことは「英語が得意じゃない子が高校留学して「挫折したら?」親が本当に知っておきたい現実と備え」も読んでみてください。
親子で話してほしい3つの問い
新しいクラスで、最初に話しかけるとしたら、何て言う?
好きなことで、向こうでも続けたいことは何?
さみしくなったとき、誰に、どうやって話す?
そして最後に、「あなたはどうしたい?」。友達がたくさんほしいのか、少しでも深くつながれる人がほしいのか。それも、人それぞれでいいんです。最初の1週間の過ごし方は、noteの「海外の学校でクラスに馴染めるか不安…留学最初の1週間を「孤独」で終わらせない考え方」(2026年3月8日)でも書いています。
まとめ:最初の孤独は、誰もが通る通過点
- 最初の1〜3か月は、ほぼ全員が孤独を感じる。それは失敗ではない
- 現地の生徒とは時間がかかる。留学生同士は、すぐにつながれる
- 笑顔・挨拶・質問。好きなことで居場所をつくり、先生と仲良くなる
- 日本語で安心を取り戻すのはOK。そこから出ていく日をつくる
- 保護者は、アドバイスより、まず聞く
「うちの子、友達をつくれるかな」「人見知りでも大丈夫?」。そんな段階でも、気軽に相談してください。中高生本人からの相談も大歓迎です。「いくつか話を聞いて、かえって迷ってしまった」「まずは急がずに、じっくり整理したい」という方も、安心してどうぞ。無理な押し付けや、留学ありきの話は一切しません。
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お子さんの性格や好きなことを聞きながら、居場所をつくりやすい学校や地域を一緒に考えます。無料カウンセリング

- 本で全体像を知る
「クラスに馴染めるかな」「日本でも友達が少ないのに」という問いへの答えも、1冊にまとめています。書籍『中高生の海外留学 知るたび、自分と未来が広がる本』




