この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

カナダの高校に留学したい。
でも、どこの学校がおすすめなの?
うちの子の成績(偏差値)で行ける高校は、どこだろう…?
カナダの高校留学を考え始めると、まず「おすすめの学校」や「偏差値」を調べたくなりますよね。
結論を先に言いますね。
カナダの高校選びでいちばん失敗しやすいのは、「おすすめの学校はどこ?」から探し始めることです。カナダには、日本のような偏差値で学校を選ぶ仕組みがありません。大切なのは「どの学校か」より、「どの州の、どんな街で、何を学ぶか」です。
この記事では、まずカナダの高校留学の基本ルールを押さえます。
そのうえで、僕とエリンが何十校もの学校を自分の足で訪ねて分かった、「わが子に合う場所の見つけ方」をお伝えします。
まず押さえたい、カナダの高校留学「5つの基本」
最初に、全体の地図を持っておきましょう。
① 公立か私立か
カナダの公立高校は、教育の質がどこでも高く保たれていて、留学生の受け入れにも慣れています。
FED Study Abroadがお手伝いするのは公立高校がメインですが、私立高校を希望される場合も対応できます。
② 交換留学か私費留学か
カナダの公立高校への留学は、私費留学が基本です(交換留学は、一部の団体のプログラムに限られます)。
私費留学なら、州や学区を自分で選べます。
③ 申し込み先
カナダの公立高校は、学校ごとではなく「教育委員会(学区)」に申し込むのが基本です。
学区が、学校とホームステイ先を手配してくれます。
④ 入学の時期と期間
新学年は9月スタートです。
学区によっては2月からも入学できます。
数か月の短期から、1年、卒業までの留学まで選べます。
⑤ 費用
学区に払う費用(授業料・滞在費など)の合計は、1年でおよそ266万〜400万円です。
どの州・学区を選ぶかで、最大で年間100万円以上の差が出ます。
「カナダの高校に偏差値はない」ってどういうこと?
日本の感覚だと、「少しでも偏差値の高い高校に入れたほうがいいのでは?」と考えますよね。
でも、カナダの公立高校には、日本のような偏差値で学校を選ぶ仕組みがありません。
留学生も、学区に申し込んで、学区が学校を決めるのが基本です(IBなど、一部の特別なプログラムには選考があります)。
では、学校による「差」はどこにあるのでしょうか?
答えは、「学校のランク」ではなく「学び方の選択肢」です。
日本の高校
「どの高校に入るか」
偏差値で学校が分かれ、入った学校でみんなが同じ授業を受けます。
カナダの高校
「入った高校で何を選ぶか」
1つの学校に、大学進学向けの科目から、料理・アート・スポーツなどの専門的な科目までそろっています。
カナダは、州ごとに教育省がカリキュラムを決めていて、どの公立高校でも教育の水準が高く保たれています。
だから、進路を決めるのは学校の名前ではなく、入った学校で、どの科目をどう学ぶかなんですね。
なぜ「おすすめの学校は?」と聞くと失敗するのか
ネットのランキングを見たり、留学エージェントに「おすすめの学校はどこですか?」と聞いたりしたくなりますよね。
でも実は、この質問が失敗の入口になりやすいんです。
理由はシンプルです。
誰かにとっての「最高の学校」が、あなたにとっても最高とは限らないからです。
よくある失敗①
有名な都会の学区を選んだら…
設備も環境も最高。でも日本人の留学生が多くて、気づけば日本語の輪から出られなかった。
よくある失敗②
日本人ゼロの田舎を選んだら…
英語漬けにはなれた。でも本人は都会の刺激が欲しいタイプで、毎日が退屈になってしまった。
洋服を買うときに、店員さんに「おすすめは?」と聞いても、自分に似合う服が見つかるとは限りませんよね。
留学先も同じです。
もしエージェントから学校をすすめられたら、ぜひこう聞き返してみてください。
「なぜ、うちの子にそこが良いと思ったんですか?」
この質問にきちんと答えてくれる人は、あなたのお子さんを見て考えてくれている人です。
エリンが居場所を作れた理由
エリンは、BC州のメープルリッジ(Maple Ridge)学区にある公立高校、Thomas Haney Secondary Schoolに3年間留学しました。
最初の数か月は英語がほとんど分からず、教室では「透明人間」のようでした。
そんなエリンを支えたのは、学校の名前ではありません。
大好きな料理のクラスに、定員オーバーでも直談判して入れてもらったこと。
留学生のための国際交流クラブを、自分で立ち上げたこと。
「やりたいこと」に飛び込める環境と、本人の行動が、居場所を作ったんです。
「学校」の前に、「州と街のタイプ」を選ぶ
カナダは、州ごとに教育省があり、費用も気候も暮らしも、まるで別の国くらい違います。
だから、学校を探す前に、まず「州」と「街のタイプ」を選ぶのがおすすめです。
FED Study Abroadが特に多くお手伝いしているのは、この2つの州です。
BC州(ブリティッシュコロンビア州)
王道・選択肢の広さ
バンクーバー周辺の都会から、温暖な島、自然豊かな内陸の街まで、学区の個性がとても幅広い州です。日本からの直行便もあります。学区に払う費用は、1年でおよそ336万〜400万円です。
マニトバ州
費用を抑えて、英語にどっぷり
学区に払う費用は、1年でおよそ266万〜281万円です。BC州より、年間でおよそ50万〜130万円抑えられます。英語のサポートが手厚く、日本人の留学生が少ないので、英語の環境に浸れます。そのかわり、冬の寒さはとても厳しいです。
マニトバ州の学区では、滞在の手配料・カストディアン(現地の後見人)・空港送迎の費用も、合計に含まれていて追加がかかりません。
同じ州の中でも、街のタイプで暮らしは大きく変わります。
✔ 都会の街:交通が便利で、放課後や週末に自分で出かけられる。選択科目も多い。そのぶん日本人が多い学校もある
✔ 郊外・田舎の街:日本人が少なく、ホストファミリーや地域との距離が近い。通学はスクールバスや送迎が中心
現地を自分の足で見て分かった「本当に見るべき3つのこと」
僕とエリンは、BC州からマニトバ州まで、何十校もの学校と教育委員会を自分たちの足で訪ねてきました。
その様子は、YouTubeの「カナダ現地高校視察」シリーズでも紹介しています。
訪ねて分かったのは、パンフレットの写真や建物のきれいさでは、本当に大切なことは分からないということです。
僕たちが必ず見ているのは、次の3つです。
1 留学生担当の先生やスタッフが、生徒一人ひとりの名前と顔を覚えているか
2 英語がまだ話せない子を「お客さん」にせず、輪に入れる工夫があるか
3 困ったときに、日本の家族やエージェントと、どれだけ密に連絡を取ってくれるか
たとえばマニトバ州のある学区では、留学生担当の方の「母のような」サポートの手厚さに、僕たちも感動しました。
こうした「人の温度」は、実際に会って話してみないと分かりません。
親子で話してほしい3つの問い
学区を選ぶ前に、親子でこんな話をしてみてください。
1 都会の便利な街と、日本人が少ない落ち着いた街、どっちで暮らしてみたい?
2 向こうの高校で「これだけはやってみたい」科目や活動はある?
3 どのくらいの期間行く?(数か月?1年?卒業まで?)予算の上限はいくら?
答えが出たら、学区はぐっと絞りやすくなります。
まとめ:カナダの高校選びは「学校」より「わが子に合う環境」から
- カナダの公立高校への留学は私費留学が基本。申し込み先は学校ではなく教育委員会(学区)
- 日本のような偏差値で学校を選ぶ仕組みはない。大切なのは、入った学校で何を学ぶか
- 「おすすめの学校は?」と聞くより、「なぜうちの子に合うのか」を聞く
- 学校の前に、州と街のタイプを選ぶ。BC州とマニトバ州では、年間100万円以上の差が出ることもある
- 本当に見るべきなのは、建物ではなく「人の温度」
最後に、一つだけ聞かせてください。
「あなたは、カナダでどんな高校生活を送りたい?」
「うちの子には、どの州・どの学区が合っている?」
「都会と田舎、どちらがいいか迷っている」。
そんなときは、一人で悩まずに気軽に相談してください。
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