成績が“普通”でも高校留学はできる?日本と海外の「成績のものさし」の違いと、本当に大切なこと

成績は普通だけど、高校留学ってできるの?

この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

留学パパとはこんな人

うちの子、成績はオール3くらいなんです。トップクラスじゃないと、海外の高校なんて無理ですよね?

向こうの授業についていけなくて、退学になったらどうしよう…

高校留学のご相談で、本当によく聞く声です。

言葉の通じない国で、数学や歴史の授業を受ける。そう想像したら、不安になるのは当然ですよね。親御さんならなおさらだと思います。

では、あなたに一つ聞いてみたいと思います。「成績がいい」って、そもそも誰が、何で決めているんでしょうか?

実はここに、この不安を解くカギがあるんです。結論を先に言いますね。

成績が“普通”でも、高校留学はできます。成績が悪いというだけで退学になる子は、ほとんどいません。

「えっ、本当に?」と思いましたか? ただし、「だから何もしなくていい」という話ではないんです。そのあたりも含めて、一緒に整理していきましょう。

出願のとき、今の成績はどう見られる?

まず気になるのは、「そもそも今の成績で入れてもらえるの?」ということですよね。

海外の高校に出願するときは、日本の学校の成績表(通知表)を英語に訳して提出します。そのとき成績をどのくらい重視するかは、学校や学区によって違うんですね。

  • 学校や学区によっては成績表を重視していて、成績に「1」や「2」があると入学許可を出さないところもあります
  • でも、たいていの場合は、評定が「3」以上あれば問題ありません

どうでしょう? 「オール5じゃないと無理」というわけではないんです。“普通”の成績で、十分に選べる学校があります。

ただ、裏を返せば、今の学校の勉強を投げ出してしまうと、選べる学校は狭くなってしまいます。留学を考え始めたなら、日本での今の勉強にも、できる範囲で向き合っておいてくださいね。

日本と海外では、成績の「ものさし」が違う

ちょっと思い出してみてください。日本の学校の通知表って、何で決まっていましたか?

そう、ほとんどが中間テストと期末テストの点数ですよね。極端な話、授業中にひと言もしゃべらなくても、テストで満点を取れば「5」がついてしまう。

じゃあ、海外の高校はどうなのか? 実は、ここがまったく違うんです。成績には、テストの点数と同じくらい、ときにはそれ以上に、こんなことが反映されます。

  • 授業への参加(Participation)
  • 毎日の課題(Assignments)
  • プロジェクトやプレゼンテーション

つまり、英語が完璧じゃなくても、毎日コツコツ課題を出して、授業で発言しようとする姿勢を見せていれば、先生はちゃんと見てくれるんですね。逆に、テストの点がよくても、授業に参加しなければ評価は上がりません。

もう一つ、日本の感覚だと驚くことがあります。テストの点が悪かったとき、自分から先生のところへ行って、こう相談していいんです。

この単元をもう一度理解したいので、再テストを受けさせてもらえませんか?

追加の課題を出させてください

「それって、ずるくない?」と思いましたか? 海外では、これは「自分の学びに責任を持とうとしている」と受け止められるんです。

海外の高校で問われるのは、今の成績より「学ぼうとする姿勢と行動」なんですね。

娘のエリンも、渡航したときは英語がほとんど聞き取れませんでした。それでも、留学1年目の成績表は全部A評価でした。その成績表は、YouTubeの動画「【大公開】カナダ高校留学1年目の最終「成績表」が届きました!結果は想定外!?」で公開しています。

「成績が悪くて退学になる?」の本当の答え

では、いちばん心配な「退学」の話をしましょう。

成績が悪いというだけで退学になる子は、ほとんどいません。必死にもがきながら頑張っている生徒を見捨てるような学校は、まずないと僕は思っています。

ただ、ここは正直にお伝えしておきたいことがあります。

  • 無断欠席や、課題を出さないことが続くと、退学の対象になりえます。これは能力ではなく、姿勢の問題ですよね
  • 単位が取れずに、卒業が延びることはあります。例えば英語(English)は、日本でいう「国語」のような科目です。日本の英語で「5」を取っていても、現地の「English 10(高1相当)」を修了したとは認められず、留学生向けの英語クラス(ESL)から始めて、正規の英語の授業に進むまで時間がかかることがあります

どの科目が単位として認められるか、どの学年から始めるかは、国・州・教育委員会・学校によって違います。詳しくは「高1で中退して高校留学・編入したい人へ|知っておくべき3つのポイント」で書いています。

留学中につまずいてしまう原因と、その備えについては、「英語が得意じゃない子が高校留学して「挫折したら?」親が本当に知っておきたい現実と備え」にまとめています。

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成績より大切になる「姿勢」と「生活力」

ここまで読んで、「じゃあ、海外でやっていける子と、苦労する子は何が違うの?」と思った方もいるかもしれません。

僕がたくさんの留学生を見てきて感じるのは、その差は成績ではない、ということです。大きいのは、次の3つなんですね。

① 分からないことを「分からない」と言える

英語が聞き取れなかったとき、あなたならどうしますか? 分かったふりをして、うなずいてしまう人も多いと思います。

でも、「分からない」「もう一度言ってください」と言える勇気があれば、大丈夫です。分からないことを、そのままにしない。それだけで、まわりの反応は変わります。

② 先生と仲良くなる

エリンが留学中に気づいたのは、「友達に期待するより、学校の先生と仲良くなった方がいい」ということでした。海外の先生は、頑張っている生徒を、いい意味で「えこひいき」してくれるんです。

じゃあ、どうすれば先生と仲良くなれるのか? 難しいことは何もありません。

  • 授業が終わったら、必ず先生に挨拶する
  • 廊下で会ったら、笑顔で挨拶する
  • 授業の時間外に、先生に会いに行く

この3つだけでも、先生との距離はぐっと縮まりますよ。

③ 自分の身の回りのことは、自分でする

朝ちゃんと起きる、学校に行く、課題を出す。当たり前のことですよね。でも、それを親に言われなくても続けられるか、と聞かれたらどうでしょう?

高校留学では、この「生活力」が、成績を支える土台になるんです。

出発前に、今からできること

では、今のあなたにできることは何でしょうか? 僕からは、この3つをおすすめします。

  • 「英語を勉強する」から「英語で学ぶ」へ:まずは、身の回りのことや、自分が伝えたいことを英語で言えるように練習してみてください。詳しくは「高校留学に必要な英語力の目安とは?誰も教えてくれない準備と勉強法」で書いています
  • 海外の授業の受け方を知っておく:先生への質問の仕方や、成績を挽回するための相談の仕方は、エリンが作った留学準備レッスン「SLEEK」で練習できます
  • 日本の今の勉強にも向き合う:海外の授業は英語で受けるので、日本語での基礎の理解が足りないと、さらに難しくなってしまいます

まとめ:成績が“普通”でも、高校留学はできる

  • 出願では、評定が「3」以上あればたいてい問題ない(「1」「2」があると入学許可を出さない学校・学区もある)
  • 海外の高校の成績は、テストだけでなく、授業への参加や課題も含めて評価される
  • 成績が悪いというだけで退学になる子は、ほとんどいない。ただし、無断欠席や課題を出さないことは別
  • 大切なのは、今の成績より「学ぼうとする姿勢」と「生活力」

最初の問いに戻りますね。「成績がいい」って、誰が、何で決めているんでしょうか?

日本の通知表のものさしだけで、自分の可能性を決めてしまうのは、もったいないと僕は思います。大事なのは、あなたがこれからどう学んでいきたいか、なんですね。

「うちの子の成績で、どんな学校を選べるの?」「自分の場合はどうなんだろう?」。そんなときは、一人で悩まずに気軽に相談してください。

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