この記事を書いた「留学パパ」はこんな人です。

うちは夫婦とも英語が話せません。海外にも行ったことがないんです
それでも、子どもを高校留学に送り出して大丈夫でしょうか?
LINEでのご相談や無料カウンセリングで、本当によくいただく質問です。
現地の先生と英語で話せない。何かあっても、電話一本かけられない。そう考えたら、送り出すのが怖くなりますよね。その気持ち、よく分かります。
でも、僕とエリンは8年間で5,000人以上の中高生・保護者のご相談に向き合ってきましたが、海外経験も英語力もないところから子どもを送り出した親御さんは、決して少なくありません。
では、そういう親御さんは、留学中に何をしていたのでしょうか? 先に答えを言いますね。
親に一番求められている役割は、英語の「通訳」ではありません。お子さんが安心して弱音を吐ける「安全基地」であることです。
「えっ、それだけ?」と思いましたか? この記事では、その理由と、親が動く場面・本人に任せる場面の考え方を、一緒に整理していきます。
海外経験のないお母さんが、いちばんの支えになった話
高校留学の先輩の話を、ひとつ紹介させてください。カナダの高校に留学したYUNAさんが、ブログ「私がカナダの高校留学を始めた頃の悩みは、やっぱり「友達作り」でした」に書いてくれたものです。
留学が始まった頃、英語の壁で友達がなかなかできず、毎朝のように泣いていたというYUNAさん。そのときの心の支えは、日本にいるお母さんとの電話でした。
私の家族の中には、海外経験のある人が一人もいなくて、留学前は母もとても心配していました。(中略)母は自分の心配は一切口には出さず、いつも私の不安や悩みをじっと聞いてくれて、受け止めてくれました。
海外経験がない母は、特別なアドバイスをくれるわけではありませんでしたが、ただ聞いてくれるだけで、私にとってはとても心強く感じました。
YUNAさん(カナダの高校に留学)
どうでしょう? お母さんは、英語も現地の事情も知りませんでした。特別なアドバイスもしていません。それでも、いちばんの支えになれたんですね。
お母さんがしたのは、自分の心配を飲み込んで、ただ「聞く」こと。実はこれが、海の向こうにいる子どもにとって、何より心強いことなんです。
親が「手を出す」と、子どもの成長の機会を奪うことがある
ここで、ちょっと逆のことを考えてみてください。もし親が英語ペラペラで、現地の事情にも詳しかったら、どうなると思いますか?
つい、口を出したくなりますよね。でも、日本にいる親が、現地の状況を100%把握することはできません。その中で具体的な指示やアドバイスをすると、かえって子どもを迷わせてしまうことがあるんです。
僕が親御さん向けの勉強会でいつもお伝えしているのが、「手を出す」と「手を貸す」の違いです。
- 手を出す:具体的な指示やアドバイスで、親が問題を解決しようとすること
- 手を貸す:「なぜそう思うの?」と問いかけて、本人が答えにたどり着くためのヒントを渡すこと
高校留学での壁は、自分を知る大きなチャンスです。ホストと揉める、言葉が通じない。そうした葛藤を通して、子どもは自分で答えを見つけていきます。そこに親が正解を与えてしまうと、そのチャンスを奪ってしまうかもしれません。
現地の先生やコーディネーターに、つたない英語でも自分で「助けてほしい」と伝えられた。その経験が、子どもの自信になります。
そう考えると、親が英語を話せないことは、子どもが自分で動くきっかけにもなるんですね。
泣いて電話してきたときに、気をつけたい言葉
渡航直後は、ホームシックがいちばんつらくなりやすい時期です。電話の向こうで、わが子が泣いている。親としては、胸がしめつけられますよね。そんなとき、ついかけてしまいがちな言葉があります。
つらいなら、帰ってきていいよ
でもね、こうしてみたら?
どちらも、子どもを思っての言葉です。でも、少し立ち止まってみてください。
「帰ってきていいよ」は、本人が本当に限界のときは別として、懸命にふんばっている子にとっては、その言葉に引っ張られてしまうことがあります。「でも」で始まるアドバイスも、気持ちを受け止めてもらえなかったと感じさせてしまうんです。
では、どうすればいいのか? おすすめは、次のような関わり方です。
- 「そうなんだね」と、まず受け止める
- アドバイスしたくなっても、本人が「どう思う?」と聞いてくるまで待つ
- 連絡が減った・返信が短くなったと感じたら、「最近どう?話せることがあれば聞くよ」と、圧をかけずに声をかける
連絡の頻度は、渡航初期の目安として週2〜3回程度、1回が長くなりすぎない形をおすすめしています。LINEでひと言「元気?」と送るくらいのほうが、ちょうどいい距離感になることもありますよ。
ホームシックの時期と親の関わり方は、noteの連載「渡航直後がいちばんつらい ― ホームシックの「本当のピーク」と抜け出し方」と「高校留学の壁:「帰りたい」と言う我が子 ― 子どもを伸ばす親の“距離の取り方”」で詳しく書いています。
親が動く場面と、本人に任せる場面
「じゃあ、親は何もしなくていいの?」と思った方もいるかもしれません。もちろん、そうではありません。大切なのは、「どこまで本人に任せて、どこから大人が動くか」を見極めることです。
| 本人に任せたい場面 | 大人が動く場面 |
|---|---|
| 授業で分からないことを先生に聞く | 出願書類の準備や、手続きの全体の管理 |
| 友達やホストファミリーとの日常のやり取り | 体調や安全に関わること |
| 困ったときに、まず自分の言葉で助けを求める | 本人が限界に近いサインが出ているとき |
「気持ちを受け止めるのは親、具体的な状況の確認や対応は現地の学校やコーディネーター」。この役割分担が、いちばん子どもの助けになります。
現地の学校や教育委員会の方々も、生徒を応援してくれる仲間です。FED Study Abroadでは、留学パパとエリンが日本と現地の間に立ち、学校や教育委員会の方々と一緒に、生徒と保護者に伴走しています。英語での手続きや、現地との専門的なやり取りを、親御さんがひとりで抱える必要はありません。
体調が悪いときの最初の連絡先は誰か、緊急のときはどう連絡が回るのか。そうした「何かあったときの連絡体制」は、渡航前に学校やエージェントに確認しておくと安心です。

親御さん自身も、ひとりで抱え込まないために
ここまで、子どもへの関わり方をお話ししてきました。でも、忘れないでほしいことがあります。
送り出す側の親御さんにも、不安や寂しさがありますよね。そして、その気持ちを話せる相手は、意外と身近にいないんです。
僕たちは、留学する子どもを持つ親御さんの非公開コミュニティ「Ryugaku Parents Community(RPC)親の会」を運営しています。留学先の学校が決まった方から、お子さんが留学中・卒業済みの方まで、同じ立場の親御さんと気持ちを分かち合える場です。
RPCは、留学先の学校が決まった後に参加できる場です。まだ検討中の方は、下の「LINE@無料相談」や「無料カウンセリング」から始めてください。
お子さんから「留学したい」と言われたばかりで、親としての気持ちを整理したい方は、「子どもから「高校留学したい」と言われた親御さんへ|反対する前に整理したいこと」もあわせてご覧ください。
まとめ:英語が話せなくても、親にできることはたくさんある
- 親に一番求められているのは「通訳」ではなく、安心して弱音を吐ける「安全基地」であること
- アドバイスで「手を出す」より、問いかけで「手を貸す」
- 本人に任せる部分と、大人が動く部分を見極める
- 親御さん自身も、ひとりで抱え込まない
最初の質問に戻りますね。英語が話せない親でも、子どもの高校留学は支えられるのか?
僕の答えは、「支えられます」です。必要なのは英語力ではなく、お子さんを信じて、話を聞き続けること。それなら、今日からできますよね。
「うちの場合は、どこまで任せていいんだろう?」「何かあったとき、本当に大丈夫?」。そんなときは、一人で抱え込まずに、気軽に相談してください。
- LINEで相談する(中高生も保護者も)
中高生にはエリンが、保護者の方には留学パパが、直接お返事します。LINE@無料相談

- 本で全体像を知る
留学中の親の関わり方も、1冊にまとめています。書籍『中高生の海外留学 知るたび、自分と未来が広がる本』

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